2022年4月25日月曜日

1・米株大幅下落、下落トレンド入りか?
2・中国、北京も都市封鎖か?
3・人民元急落、中国から資本流出?
4・中国石油需要急減
5・28日、日銀金融政策決定会合
6・仏大統領選挙大勢判明は月曜東京市場直撃?
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1・4月22日㈮米国株顔大きな下落を見せました。

⬇これは19日の記事ですが、
このような動きが加速しているのかもしれません。

米株ファンドから資金流出、年初来で最大規模-リセッション懸念で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-19/RAL0C3T0AFB501
・米株ファンドは13日までの1週間で155億ドル(約1兆9900億円)の資金流出

⬇そして23日にも続報。

米株式からの大量資金流出、まだ始まったばかり-BofA
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-22/RAQUVWT1UM0X01?srnd=cojp-v2
・米大型株から1週間で196億ドル(約2兆5200億円)引き揚げ
・モルガン・スタンレーも警告、米実質金利の上昇は近く株式圧迫へ

ロシア制裁や中国主要都市ロックダウンでさらなるインフレリスクが強まる中、
高価格からの需要減退リスク➡景気後退懸念が出ているところへ
インフレ抑制のための急激な金融引締めが始まるわけで、
その割には株価はまだまだ高値圏にあるということが不思議だった、
という話もありますが。

※米主要株価インデックス一覧  21年11月~22年1月に天井つけてますね。
くわえて、こんな噂も。
2・北京もロックダウンの可能性?

@103steps さんのツイート
https://twitter.com/103steps/status/1517844354433699840
北京にも感染者が出ていることは報じられていましたが、、、
24日 21:07 こんな報道が出てきました。
首都北京でも防疫強化
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/777831
・市当局者は感染力が強く、厳しい措置が必要だと強調。

いよいよ首都北京の都市封鎖の可能性も出てきました。
この事態を先行して織り込んでいたのが人民元ということでしょうか?

3・人民元急落、中国から資金流出
人民元/米ドル

中国は米利上げに「適応可能」-外為当局は通貨安や資本流出懸念せず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-22/RAQVQ1DWX2PS01
・週間ベースでは2015年8月の元切り下げ以来の大幅下落
・3月は中国資本市場から記録的な海外投資マネーが引き揚げられた

当局は米国利上げの影響としており、適応可能だとコメントしていますが
中国経済が麻痺していることへの懸念からの資本流出の可能性も否定できません。

中国の需要が減退するということは、
コモディティ市況にも影響を及ぼす可能性が。

4・中国で石油需要が急減、コロナ禍初期以来の大幅な落ち込みへ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-22/RAQGN6T1UM1J01
・ガソリンやディーゼル、航空燃料の4月需要は前年比20%減へ
・21年平均と比較した場合、中国の1日当たりの石油需要は約9%減に相当

WTI原油はまだ小動きですが、
ヘンリーハブ天然ガス先物相場は。。。

金まで下がってましたね。
そもそもがドル高なので、本来は国際コモディティ市況は弱いはずなんです。
それが、コロナ禍のサプライチェーンの乱れにロシアウクライナ戦争の影響で
一段高となっており、金利やドル高の影響をほとんど受けてこなかった商品ですが
「需要が減退するリスク」があるなら、供給に不安があっても価格はあがらないかも。

いよいよ商品市場は供給懸念ではなく、需要懸念を織り込み始めたとするなら
2~3月の高値が一旦の天井(超長期的には脱炭素が続く限り高いと思うけど)を
つけた可能性があるのではないか、と見ています。

こうなると最も強いのはなんでしょうか。

基軸通貨ですね。キャッシュ化で最も資金が還流するのはドルです。

というわけで通貨インデックス一覧。

ドル以外の通貨が軒並み下落を加速させています。
週末金曜、ドルロングを作りました。

豪ドルドル 0.2327ドルショート
キウイドル 0.6706ドルショート

ドル円にしなかったのは、今週日銀もあるし、、ということです。

5・4月28日、日銀の金融政策決定会合 

日銀ではYCCのターゲットを10年から5年債に変更するとか
金利変動幅を0.5%に拡大するなど(実質利上げですよね)の修正が
一部で予想されています。

黒田さんは来年3月の任期まで政策の修正をしないかもしれませんが
今回のインフレ圧力は夏の参院選に響くと政府からの圧力もありそう・・・
ということもあって、何がおきるかわかりません。
日銀会合の前の「観測記事」にも注意が必要。
アドバルーンだけでドル円1円くらい動いちゃう地合いになっています。

先週の日米財務相会談でもTBSの【独自】報道が為替を動かしました。

【独自】協調介入も議論 急速な円安ドル高進む中の日米財務相会談
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb72c131bdbcff1a21bf2d484d6e4c0c433e8ed2
「アメリカ側は前向きに検討してくれるトーンだった」
このアメリカの反応は円安に苦しむ日本政府にとっても驚きだったということで、円安がさらに進んだ場合、日米による協調介入が行われるかどうか、新たな注目となります。


これでドル円、一時1円くらい下がりましたね。
前向きなトーンだっただけで決して米国が介入に応じたわけじゃないのですが。

やはり否定する報道が出てきました。

日米財務相の協調介入協議報道、事実ではない=財務省幹部
https://www.asahi.com/business/reuters/CRBKBN2MG018.html

財務省幹部為替の協調介入を協議したとする一部報道について
「事実ではない」と否定的な見解を示した。

どうなってるんでしょうね、
まあ、そんなところでしょうとは思っていました。
金融政策に反する方向のドル売り介入など米国が応じるとは思えませんし。

というわけで今週日銀に向けて「メディアの飛ばし観測記事」にはご用心。

6・フランス大統領選挙

仏大統領選 決選投票始まる 現職再選か、極右候補当選か
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6424735

こればかりは蓋を開けてみないことにはわかりません。
25日未明には大勢判明ということは、東京時間オープンに直撃。

このリスクを取りたくないのと、先週のドル独歩高の影響で
ECBの7月利上げ観測でユーロが上昇した分がすっかり剥げ落ちてしまいました(T_T)
ユーロ円ロング、撤退を強いられています。

仏大統領選の結果を受けた乱高下をみたあとでないと
ユーロには参戦できませんね。。。

豪ドルドルとキウイドルのショートになりました。

********今週の予定************
25日(月)
ドイツIFO景況感指数(4月)

26日(火)
日本雇用統計(3月)
米消費者信頼感指数(4月)

27日(水)
豪州消費者物価指数(第1四半期)
ドイツ15年債入札

28日(木)
★日銀金融政策決定会合~日銀展望リポート公表
日銀国債買い入れ日程(5月)
ドイツ消費者物価指数(4月)
米GDP速報値(第1四半期)

29日(金)
昭和の日祝日のため東京市場は休場
豪州生産者物価指数(第1四半期)
ドイツGDP速報値(第1四半期)
ユーロ圏GDP速報値(第1四半期)
ユーロ圏消費者物価指数(4月)
米個人所得支出(3月)
ロシア中銀政策金利
【ひろこのウィークリーゴールド】
貴金属スペシャリスト 池水雄一さん

<知っておきたいゴールド豆知識>
『貴金属にも「金利」あり』
https://youtu.be/rf_bIet2Xww
◆ ゴールドには金利がつかない?
◆ 金利とは
◆ リースはなんのために?
◆ リースとスワップ

それからWeeklyGOLD、会場セミナー開催します!
【ひろこのウィークリーゴールド】
会場セミナー、5月から全国各地へ!
https://www.yutaka-trusty.co.jp/weeklygold_seminar/
<池水雄一×大橋ひろこ>
『世界経済・金融のこれからと貴金属マーケット』

日時:5/14(土)10:00-
会場:東京・新橋
定員:70名(応募多数の場合抽選)

▶ 詳細・お申込みは
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