2022年4月27日水曜日

 1・米住宅指標悪化、米株軟調地合いに拍車
2・岸田政権、緊急経済対策規模は小さいが希望は~
3・生保、機関投資家の今期運用計画
4・ロシア、ポーランドへガス供給停止
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1・3月の米新築住宅販売8.6%減 価格、ローン金利上昇で
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN26DR10W2A420C2000000/

米新築住宅販売件数(3月) 76.3万件 
           (予想76.8万件 前回83.5万件(77.2万件から修正)


販売件数は 前月から8.6%減はなかなかのショック。

販売価格(中央値)は43万6700ドル(約5600万円)で
前年同月比21.4%値上がりで、まだ住宅価格は伸びていますが
需要が鈍っていることは確かです。

インフレ圧力もピークアウトとの見方も出てきていましたが
やはり金利上昇で需要減の構図はこの先顕著化するんでしょうか。

今夜も米国株は全面安です。
そして米金利も低下傾向続いています。
株から逃げた資金が債券市場に流入していると見られます。
※米長期債利回り
足下のドル円軟調箱の米金利低下の影響が大きいでしょう。

2・岸田政権が緊急経済対策を発表

ガソリン補助増額、6・2兆円「緊急経済対策」発表…参院選後に第2弾
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220426-OYT1T50171/
日本の現在のGDP需給ギャップは20~30兆にも膨らんでいるというのに
予備費の流用などで規模感が嵩上げした上でたった6.2兆円とは。
これでは経済対策にならないのと
その中身が石油元売への補助金とか
給付金を配る世帯を限定し国家の分断を生むなど、
その内容にも疑問符が大きく、
これで景気や日本株価が支えられるものではまったくありませんが、
一つ評価できるのがエネルギー政策において
原子力活用の議論が始まる可能性があること。

首相「経済対策2段階で」 エネルギー確保へ原子力活用
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA25B8S0V20C22A4000000/
「再エネの最大限の導入と原子力の活用を進めることも
エネルギー市場の安定化のために極めて大切だ」

具体的にいつどのよう形で、という部分はまだわからないものの
輸入に頼らない国家のエネルギー供給が見えてくれば
為替市場での執拗な円売り攻勢も細るでしょう。

エネルギー政策は為替市場には大きなインパクトになるはずです。

足下のドル円相場の上昇一服は、ドル金利上昇が止まったことに
起因していると思われ、まだ日本のファンダメンタルズに
反応しているわけではありませんので、
この先、岸田政権のエネルギー安全保障政策には大いに期待したいと思います。

3・機関投資家、生保の今季運用計画が出てきました。

日本生命:国内債を積み増し、ヘッジ外債は圧縮-2022年度運用計画
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-26/RAX42NDWX2PS01?srnd=cojp-v2
金利水準を勘案しつつ、30年債中心に超長期国債へも投資-国内債
ヘッジコスト上昇で利回りの高くなくなる米国債は売却、入れ替え
オープン外国債券の残高は、為替の不透明感が続く中で横ばいから減らす

第一生命、国内債を積み増し、オルタナティブ投資を強化 22年度運用計画
https://www.nikkei.com/article/DGXZASFL25HP3_V20C22A4000000/
・国内債券を積み増して金利リスクを削減
・ドル建て債のヘッジコストが上昇しているため、
 比較的上昇が緩やかなユーロ建てに振り向けるなどしてコスト低減に取り組む
 
一方で住友生命はオープン外債を増やすそうな。
為替ヘッジをつけないので純粋なドル買いになりますね。

ヘッジ外債を数千億円規模で圧縮・オープン積み増し、国内債減少
=22年度・住友生命運用計画
https://jp.reuters.com/article/sumitomo-life-insurance-idJPKCN2MI0QR
・為替ヘッジ付き外債を数千億円規模で減らす一方、
 オープン外債を数千億円規模で積み増す
・金利リスク削減のため超長期国債などに投資するが、償還が多く、
 ネットでの残高は減少を見込む

運用規模からみれば日本生命が国内ではかんぽ生命に次いで大きいと思われ、
その次が第一生命かな。
住友生命の規模はあまり大きくなかったと思います・・多分。
なんといっても最大のクジラはGPIFですが。

というわけで、今期は金利リスクが大きすぎるので
外債投資より日本国債への投資が増えそう。
これはここから先あまり機関投資家らの投資によるドル高圧力は
あまり大きくないということではないか、と推測されます。
すべての機関投資家の運用計画を精査したわけじゃないんですが・・・。

ですから円安に歯止めがかからない、というメディア論調に乗せられて
高値圏でドル買いして捕まらないように、とは思っています。

4・ロシア、ポーランドへの天然ガス供給停止=報道
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-poland-gas-idJPKCN2MI1S0?il=0
ロシアと欧州を結ぶ天然ガスパイプライン「ヤマル・ヨーロッパ」の
ベラルーシからポーランドに向けた天然ガスの流れは、
GMT1400(日本時間午後11時)時点でゼロになっている。

ヘンリーハブ天然ガス相場は反発。
WTI原油相場も反発していますね。ただレンジの範疇ですが。
ロシア・ウクライナ関連のニュースにはまだまだ
警戒が必要です。

■ポジションは狙っていたクロス円参戦。

ポンド円162.80円ショート

ポンドにしたのはドルストレート、ポンドドル相場のチャートが
著しく悪化しており、底なしの様相を呈しているため。

ポンドドル日足


豪ドルドル 0.7327ドルショート
キウイドル 0.6706ドルショート 継続です

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食卓を襲う!値上げラッシュ
まだまだ続くインフレの波について。

マーケットエッジ代表小菅努氏に伺いました。
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