ドル円相場、トップアウトしたか?
きっかけは日銀のレートチェック。
実弾介入があったわけではありませんが、そこそこ効いているようです。
1・日銀「レートチェック」でドル円下落
2・米企業物価指数2ヶ月連続マイナスで米金利上昇一服
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1・日銀「レートチェック」でドル円下落
日銀が「レートチェック」 為替介入の準備か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB144B50U2A910C2000000/
レートチェックとは日銀が民間銀行に対して現在の相場水準を尋ねることです。
為替市場で介入が実施される際に、日銀がどのレベルでドル売り(円売り)介入を
するかを決定するために行うもので「介入の準備」と捉える向きもありますが、
レートチェックがあったからといって
必ず為替介入が実施されるというものではありません。
過去にもレートチェックの噂が市場を駆け巡ったものの
介入が実施されなかったケースは多く、(今日もそうでした)
レートチェックは当局が現在の為替水準や値動きを強く警戒しているという
市場への警告にすぎません。
そもそも日銀が継続する金融緩和政策は円金利を低く抑えるものですから
米国の利上げによって日米の金利差が拡大するため
円が売られドルが買われるのは当然のことで、
本当に円安で日本が困るというなら金融政策を変えればいい話ですが
黒田総裁は円安が日本経済にとっていいという趣旨の発言をしており
政策を変更する素振りは微塵もありません。
現在の金融政策とは反対方向である円買い介入は整合性が取れないため、
日本当局が実際に介入に踏み切ると考える関係者はあまり多くはありません。
しかしながら、ドル円相場はレートチェック実施の報道以降、下落が続いています。
当局が警戒し、牽制しているのは投機的なスピードでの円安ですね。
先週は1週間で5円程円安が進行しましたので
こうなると企業があらゆる計画を立てにくくなり
経済活動がシュリンクするリスクにも繋がります。
というわけで急速な為替の変動に対してはこれを容認できない、
という強いメッセージを市場に発信しました。
今日14日(水)は、夕方にも鈴木財務大臣が記者団に
介入の可能性を改めて示唆しています。
⬇
為替介入「やるときは間髪入れず瞬時に」、鈴木財務相が円安けん制
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-14/RI70UDDWX2PS01
・「あらゆる手段を排除することなしにやるべきことをやる」
・黒田総裁は記者団に語らず、日銀は「レートチェック」を実施
金融政策の方向に反する介入はないと市場が楽観していますが
145円を突破しあっという間に150円に到達するような乱暴な円安が進めば
絶対に介入はしないだろうと断言できるものでもありませんね。
いつでも介入できる準備は整えたぞ!と当局が発信シている以上、
この先、投機による円売りは手控えられると考えます。
貿易に絡む実需の円売りドル買いは粛々と出続けるため
これがドル円の押上げ要因ではあるのですが
こうした実需玉によって1週間に5円も動くことはありません。
流石に先週のドル円上昇は投機的でした。
こうした投機筋の暗躍を止めたかったものと思います。
というわけでドル円143.92円Lロングは
コスト付近においたストップロスがHIT
あっけなくポジション消滅。
ちょっと悩んで
143.50円でドル円をショート
143.45円でユーロ円をショートしました。
流石に8ヶ月で30円上がった相場は終盤に近く、
日本の介入を辞さぬ当局のスタンスに向かう投資家は少ないのでは・・?
と、こうして書いていて思ったんですが、
ドル円とユーロ円のレート、ほぼ同じじゃないですか・・・。
どちらも今143円台なんですね(゚ロ゚)w
ポンドドル1.1588ドルSは1.1571ドルで買い戻しました。
利益がどんどん削られてしまったので利益のあるうちに撤退。
今夜はドルが再び下落基調にあります。
今日のドル円の下落の日銀のレートチェックが
影響しているわけではないのですが、
今夜はドルストレートでもドル売りが旺盛、
ドル独歩安ですね。
※通貨インデックス一覧
2・米生産者物価指数、2カ月連続でマイナス-燃料コストの低下続く
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-14/RI79ILDWX2PU01?srnd=cojp-v2
米・8月生産者物価指数:前月比▼0.1%(予想:▼0.1%、7月:▼0.5%)
:前年比+8.7%(予想:+8.8%、7月:+9.8%)
コア指数:前月比+0.4%(予想:+0.3%、7月:+0.3%←+0.2%)
:前年比+7.3%(予想:+7.0%、7月:+7.7%←+7.6%)
・2ヶ月連続低下は燃料コストの低下が続いたことが背景
・食品とエネルギーを除くコアPPIは前月比0.4%上昇
・財の価格は低下、サービス価格は3カ月ぶりの大幅な伸び
変動の激しい燃料や食品を除いたコアインフレは伸びが拡大していますし
FRBの利上げ加速の思惑が変わるような数字でもないのですが
今夜は米金利上昇が一服。
流石に昨日のCPIで大きく動きすぎた分の利食いも入ったか。
PPIを受けてドルが軟化。
米株も下げ止まりを見せています。
米株が底入れしたわけでも、ドル金利上昇が止まったわけでもありませんが
ポンドドルに関してはコロナショックの安値に面合わせした水準で
下げ止まって下がりにくくなっている印象ですので
もっと反発が大きくなるかもしれませんね。
ドルストレート通貨は戻り売り目線ですが、一旦仕切り直します。
NOTE
IEA、世界石油需要見通し下方修正-中国で30年ぶり需要減
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-14/RI70UDDWX2PS01
原油が軟調であることは、円売り要因のひとつがなくなることでもありますが
貿易収支に反映されるのはやや時間がかかるか。
また、米インフレの低下圧力にもつながるはずですが
家賃とか別の分野での粘着性インフレとなっているので
なかなか原油安だけでは米国のインフレを抑え込むのは難しいようです。
EU、エネルギー取引の追い証規則緩和を提案-文書
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-14/RI6ZGYDWX2PS01
これ、どうなるんでしょうね。。。
さて今週の【ひろこのウィークリーゴールド】
Seahawk代表 成田博之氏解説!<金相場、動意づくのはもう少し先か>
『ゴールド 嵐の前の静けさ』
https://youtu.be/Tu-1Vpxnup0
◆ COTレポート分析
◆ ゴールドETFのデータ分析
◆ TIPとNY金先物の逆行
◆ NY金先物とユーロのスプレッド
一旦下がりそう、と分析されていましたが
早速今夜のCPIでゴールドも下落中。。。。
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