今夜もFRB要人らから発言が相次ぎましたが
昨晩のウォラーFRB理事の発言ほどのインパクトはありません。
インフレ再燃に備え、再利上げの選択肢必要=リッチモンド連銀総裁
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/7F766N23YBODRIJN3RAPTLJNNE-2023-11-29/
米経済の成長鈍化とインフレ圧力低下を想定=アトランタ連銀総裁
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/HMYNONPDLVOU7HG3T3A5YM23QI-2023-11-29/
同じくアトランタ連銀ボスティック氏、ハト派ですのでサプライズなし。
そして、2人とも23年は投票権がありません。
今夜も米金利はご覧の低下です。
おお!これならドル売り加速してるんじゃない?!
…ところが、今夜ドルは意外としっかりです。
※通貨インデックス一覧
キウイとスイスフラン以外の通貨が反落、
ドルが下げ止まっていますね。
これは月末週によるドル需要の影響なのか。
あるいは今夜ちょっと驚いた米Q3のGDP改定値が影響した?
なんと米国の7-9月期のGDP成長率は+4.9%➡「+5.2%」へと上方修正。
やや上ブレるとの予想はありましたが、5.2%とは凄まじい強さ。
ただ、10-12月期は2.1%程度に鈍化する予想。
(アトランタ連銀GDP Now https://www.atlantafed.org/cqer/research/gdpnow)
日本の7-9月期GDPは▼2.1%でしたからねぇ、、、マイナスですよ。
日銀がなかなか緩和をやめられないわけです。
月末週ということもあり、今週の値動きには翻弄されるべからず。
ドル円ショートは90SMAを終値で回復しない限り継続しようと思います。
※ドル円日足
一目均衡表の雲を割り込むも、ここで切り返そうとあがいているようです。
■今日はRBNZ,NZの金融政策会合。
タカ派サプライズでした。
RBNZは政策金利は 5.5%で据え置きましたが
追加利上げの可能性を示唆。
RBNZの予想する政策金利動向は、
2025年半ばまで利下げがないことを示唆。
後1回の利上げの可能性を残すとしています。
NZの9月までの12ヵ月間のインフレ率は5.6%、四半期では1.8%上昇しています。
RBNZ予測では、2024年9月までに1〜3%の目標バンドに戻るが、
2025年9月まで中間値(2%)には達しないとしています。
市場は24年5月からの利下げを織り込んでいたため、サプライズに。
ウエストパックのエコノミストは、2月に5.75%への引き上げを予想。
※NZドル/ドル15分足
NZドルは会合を受けて急伸するも、上げ幅をすべて削ってしまっています。
日足では上ヒゲで上昇ストップとなりそうで嫌な値動きですが
ここで降りる理由がないのでキウイドルロングは継続しています。
■独インフレ率、11月は2.3%に減速-市場予想よりも大幅な低下
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-29/S4VZM0T0G1KW01
・11月CPIは前年同月比 +2.3%(前月+3.0%:予想+2.5%)
・ECB当局者がインフレへの警戒を解除する可能性は低い
・市場では早ければ4月の利下げが織り込まれている
今日はユーロ上昇トレンドにもブレーキがかかっていますね。
※ユーロドル日足■英中銀総裁、利下げを協議できる段階ではない-市場の期待をけん制
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-29/S4VNECT0AFB401?srnd=cojp-v2
・市場は来年8月までの利下げを完全に織り込んでいる
・これまでは同年6月までと見込まれていたが、MPCの複数メンバーが
ここ数週間で根強いサービスインフレに対して
懸念を示したことから後ずれしている
ここでFedウォッチを改めて確認。
・現在市場は米国の5月利下げを織り込んでいる。
(3月利下げ確率も45.5%まで上がってきている!!)
・ユーロ(欧州)は早ければ4月に利下げの可能性。
・英国は8月までの利下げを折込むもMPCメンバーがこれを牽制中。
・NZはもう1回の利上げの可能性を中銀が示唆。
・日本は早ければ来年4月にマイナス金利解除、との予想。
となると、キウイロング、ドル円ショートは継続でいいよね?!
と思うのですが、為替は金融政策の方向性だけで
決定されるものでもないので
日々のボラに翻弄されて神経を削る日々ですね。
政策金利を反映する「短期金利」比較
NZだけが上向きに。
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