2023年11月30日木曜日

 今夜もFRB要人らから発言が相次ぎましたが
昨晩のウォラーFRB理事の発言ほどのインパクトはありません。

インフレ再燃に備え、再利上げの選択肢必要=リッチモンド連銀総裁
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/7F766N23YBODRIJN3RAPTLJNNE-2023-11-29/
米経済の成長鈍化とインフレ圧力低下を想定=アトランタ連銀総裁
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/HMYNONPDLVOU7HG3T3A5YM23QI-2023-11-29/

元々、リッチモンド連銀バーキン氏はタカ派ですのでサプライズのない発言。
同じくアトランタ連銀ボスティック氏、ハト派ですのでサプライズなし。
そして、2人とも23年は投票権がありません。

今夜も米金利はご覧の低下です。
おお!これならドル売り加速してるんじゃない?!
…ところが、今夜ドルは意外としっかりです。

※通貨インデックス一覧

キウイとスイスフラン以外の通貨が反落、
ドルが下げ止まっていますね。
これは月末週によるドル需要の影響なのか。
あるいは今夜ちょっと驚いた米Q3のGDP改定値が影響した?

なんと米国の7-9月期のGDP成長率は+4.9%➡「+5.2%」へと上方修正。
やや上ブレるとの予想はありましたが、5.2%とは凄まじい強さ。
ただ、10-12月期は2.1%程度に鈍化する予想。
(アトランタ連銀GDP Now https://www.atlantafed.org/cqer/research/gdpnow

日本の7-9月期GDPは▼2.1%でしたからねぇ、、、マイナスですよ。
日銀がなかなか緩和をやめられないわけです。

月末週ということもあり、今週の値動きには翻弄されるべからず。
ドル円ショートは90SMAを終値で回復しない限り継続しようと思います。

※ドル円日足 
一目均衡表の雲を割り込むも、ここで切り返そうとあがいているようです。
■今日はRBNZ,NZの金融政策会合。
タカ派サプライズでした。

RBNZは政策金利は 5.5%で据え置きましたが
追加利上げの可能性を示唆。

RBNZの予想する政策金利動向は、
2025年半ばまで利下げがないことを示唆。
後1回の利上げの可能性を残すとしています。

NZの9月までの12ヵ月間のインフレ率は5.6%、四半期では1.8%上昇しています。
RBNZ予測では、2024年9月までに1〜3%の目標バンドに戻るが、
2025年9月まで中間値(2%)には達しないとしています。

市場は24年5月からの利下げを織り込んでいたため、サプライズに。
ウエストパックのエコノミストは、2月に5.75%への引き上げを予想。

※NZドル/ドル15分足

NZドルは会合を受けて急伸するも、上げ幅をすべて削ってしまっています。
日足では上ヒゲで上昇ストップとなりそうで嫌な値動きですが
ここで降りる理由がないのでキウイドルロングは継続しています。

■独インフレ率、11月は2.3%に減速-市場予想よりも大幅な低下
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-29/S4VZM0T0G1KW01
・11月CPIは前年同月比 +2.3%(前月+3.0%:予想+2.5%)
・ECB当局者がインフレへの警戒を解除する可能性は低い
・市場では早ければ4月の利下げが織り込まれている

今日はユーロ上昇トレンドにもブレーキがかかっていますね。
※ユーロドル日足
■英中銀総裁、利下げを協議できる段階ではない-市場の期待をけん制
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-29/S4VNECT0AFB401?srnd=cojp-v2
・市場は来年8月までの利下げを完全に織り込んでいる
・これまでは同年6月までと見込まれていたが、MPCの複数メンバーが
 ここ数週間で根強いサービスインフレに対して
   懸念を示したことから後ずれしている
 
ここでFedウォッチを改めて確認。
・現在市場は米国の5月利下げを織り込んでいる。
(3月利下げ確率も45.5%まで上がってきている!!)
・ユーロ(欧州)は早ければ4月に利下げの可能性。
・英国は8月までの利下げを折込むもMPCメンバーがこれを牽制中。
・NZはもう1回の利上げの可能性を中銀が示唆。
・日本は早ければ来年4月にマイナス金利解除、との予想。

となると、キウイロング、ドル円ショートは継続でいいよね?!
と思うのですが、為替は金融政策の方向性だけで
決定されるものでもないので
日々のボラに翻弄されて神経を削る日々ですね。

政策金利を反映する「短期金利」比較
NZだけが上向きに。

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2023年11月29日水曜日

 おっと、ドル円大きく下げてきました:D
きっかけはウォラーFRB理事の発言。

ウォラーFRB理事、数カ月後の利下げの可能性を示唆
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/QQ3GXC2ZWVK6VG5OUO7JQ77FYE-2023-11-28/
「あと数カ月─3カ月か4カ月か5カ月か分からないが─ディスインフレが続き、
インフレ率が本当に低下方向に向かっていると確信が持てれば、
景気回復などとは無関係に、インフレ率が低下したという理由のみで
政策金利を引き下げ始めることができる」

えー(゚ロ゚)w この方、もともとゴリゴリのタカ派でしたけど

⬇これは7月時点のブルームバーグ記事から抜粋 一番上にいるウォラー理事

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-25/RYC6VYT0G1KW01

タカ派筆頭であったウォラーさんが利下げに言及した、ということが
今夜の米金利低下、ドル安、米株高に繋がっているようです。

※米金利、一層の低下 短期金利も急低下
※ドル円 日足



90SMAにタッチ。ここは今年の上昇トレンドの下値サポート。
ここを割り込むと上昇トレンド終焉との見方が優勢となりそうね。

※日米主要株価インデックスの動き(AM1:30)
早期の利下げ開始期待で米国株はリスクテイクに安心感。

難しいのが日経平均。
米株高を写して日経先物も上げてくれるかと思いきや
円高は日本株市場にとってはネガティブに影響するため
日経先物はやや下落しています。

ウォラー理事がハト派的になった背景にあるのは
急速に低下してきたインフレ率にあるわけですが
今週はPCE価格指数が大注目ですね。

昨日の新築住宅販売件数の鈍化もドル円下落の一因となっていましたね。

・10月新築住宅販売件数:67.9万戸(予想:72.3万戸、9月:75.9万戸)

ブラックフライデーの売上が過去最高とも報じられていますが
実店舗で買わず、より安価な商品を検索できるネットでの買い物が
主流となったことによるもので、このところ、米国では値引きしないと
売れないという兆候が強くなっているとの指摘も。

ウォルマートCEOが、向こう数カ月に
米国で「デフレ」の可能性があると発言していましたね。

ウォルマートCEO、向こう数カ月に米国で「デフレ」の可能性指摘(11/17)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-17/S48SKVT1UM0W01

米小売業一人勝ちのウォルマートのCEOの発言ですよ。

というわけで、米国の利下げはいつ始まるの?というのが
市場のテーマとなりつつあり、ドル買い圧力は緩和していくと思われます。

投機筋の積み上がった円ショートポジションも巻き戻しが加速するか。

149.53円ドル円ショート継続です。

それから今日は狙っていたドルストレート通貨でのドルショートポジも作りました。
やはりアノマリー的にここから強いキウイを選択。

キウイドルを0.60965ドルでロング。

号ドルもユーロもポンドも勢いよく上がっているので
別にキウイじゃなくても良かったみたいですけど💦

※通貨インデックス一覧 ドル独歩安です。他通貨高。

NOTE 
ドル金利低下を受けゴールドが急騰しています。

COMEXゴールド日足
来年に向けては2020年から3年続いたレンジ上限をブレイクし
未踏の領域へと上昇していくものと思われます。

COMEXゴールド月足

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