ドル円はすっかり膠着。
って、昨日も書きましたね。状況が変わっていないのです。
※ドル円日足 BOX相場に入ってしまった
しかし、昨年高値からの下落幅に対して半値以上は反発し
その上の水準でレンジに入っていますので
チャート形状は決して弱くはないですね。
ここでエネルギーをためたあとは、上を目指しそうな形に見えます。
ということは、
日米金利差は縮小ではなく、広がる方向になる必要があるわけですが
つまり、3月だけでなく5月も利下げはないというような
利下げ開始の時期が後ズレするような材料が必要となってきます。
雇用統計の強さ、ISMの改善、GDPナウなど
現在の経済指標を見るに、その可能性も十分にありそうですが
今Fedウォッチをチェックしてみたら、
3月FOMCでの利下げ確率が21.5%にやや上昇していますね。
なぜぇ~?!というように、今後発表される米指標が悪化すれば
まだ3月利下げ確率が上昇する可能性はあるでしょうから
再び米金利は低下しドル円も下落するシナリオも排除できない、
というわけで、膠着しちゃってるわけです。
カシュカリ総裁、今年2-3回の利下げが適切-追加の物価データ必要
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-07/S8HNQMDWLU6800
マーケットがなぜ早期利下げの可能性を排除しきれないのか?
やはり商業用不動産ローン問題がくすぶっているからでしょうか?
■米商業用不動産懸念が欧州に飛び火、ドイツのPBBなど銀行債急落
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-07/S8HJLQDWRGG100?srnd=cojp-v2
・ドイツ金融機関のドイチェ・ファンドブリーフバンク(PBB)も犠牲に
・不動産セクターへのエクスポージャーに対する懸念から社債が急落
・同行は「不動産市場の低迷が続いている」ため引当金を積み増したと予定外の発表
・PBBに対する懸念は、商業用不動産へのエクスポージャーを持つ他の銀行にも広がる
先週のNYCB(ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ)、
あおぞら銀行を襲った米商業不動産ローン問題、欧州ドイツにも波及しました。
上記記事は最期に
「商業用不動産関連の損失がドイツの中小規模の銀行を通じて欧州に波及すれば、
08年のサブプライム危機と同じ構図になる。」
と結んでいます。
本当にそうなるでしょうか。
今夜はNYCBは反発していますし、米株市場は全般堅調です。
NYCB株が時間外で反発-預金は増加、流動性も依然「潤沢」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-07/S8HL8QDWRGG000
今夜の米国株市場。米株全然崩れません~しかし、サブプライム危機(リーマンショック)時も
当時のFRB議長が問題ないと発言していたにもかかわらず
リーマン・ブラザーズの破綻で100年に1度とされる金融危機に
発展したという経緯がありましたので、楽観は禁物なのかもしれません。
今日はユーロドルの反発も大きくコスト到達前に手仕舞って
ノーポジとなりました。。。
ここからどうするかは、もう少し考えます。
NOTE
米貿易赤字、昨年は2009年以来の大幅縮小-対中赤字は10年以来の最小
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-07/S8HN2ADWX2PS00
・22年は過去最大を記録~23年の貿易赤字は19%近く縮小
・輸入額が減少した一方、サービスの黒字額が増加
・輸入額は3.6%減。財とサービスを合わせた輸出額は1.2%増加
・通年での赤字縮小は4年ぶり
・財の対中赤字は昨年に27%縮小:対メキシコの赤字は過去最大の1524億ドルに拡大
・ドイツ、韓国、台湾、インド、イタリアに対しても米貿易赤字は過去最大
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