2024年4月11日木曜日

 ドル円152円抜けましたー!
※ドル円日足 5分足



※ドル円日足

152円抜けたら介入もあるか、と注目されていましたが来ませんねぇ、、、
一気に2~3円動けば、相場の急変に対応という大義名分が成立、
介入にも動けるというものですが
わずか1円程度円安に走った程度では、過度な変動とも言えないか。
要は、「スムージング目的」でしか介入はできない、ということです。

※スムージングオペレーション=あくまでも相場の急変を緩和することが狙い

当局が為替の水準を押上げたり押し下げたりする目的で
介入することはできないのです。
ですから152円という節目を突破したからといって
直ぐに介入は難しい、ということでしょうね。。。
明日、明後日と2~3日かけて153円154円と水準が切り上がっていけば
介入があるかもしれまえんが、
現段階では指標で1円程度動いただけです。

また、今、岸田首相が訪米中とあって
介入に動きにくいという指摘もあります。
もし、そんな理由がだとするなら
岸田首相が帰ってきたら、ということになります。
だって直近でも
鈴木財務大臣、林官房長官、岸田首相、神田財務官ならびに
錚々たる財務官OBらが出てきて
為替市場の急変動を牽制する発言を行い、介入をちらつかせていましたよね。
今夜は152円を超えても何も聞こえてきません・・・。
首相が訪米中だから??
あるいは実弾介入が難しい状況にあるため、
口先介入でなんとか抑え込もうという戦略なのか。
本当に介入する気なら財務官OBまで引っ張り出して
連日市場牽制なんかする手間をかけずに実弾入れたほうが早い。
やはりなにか今は介入に動きにくい状況にあるのか?
とするなら、このまま155円近くまで介入が入らないかもしれません。
全て仮定の話ですが、、、。

152円突破のトリガーは「米3月CPI」
予想を上振れました。

🇺🇸米3月CPI+3.5%に加速、予想上回る 利下げ予想9月に後ずれ
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/HW625YXGCVJZFFVDGGSA7L5GD4-2024-04-10/

🇺🇸3月米国 CPI消費者物価指数
前月比0.4%(予想0.3%・前月0.4%)
前年比3.5%(予想3.4%・前月3.2%)昨年9月以来の大幅な伸び

🇺🇸コアCPI
前月比0.4%(予想0.3%・前月0.4%)
前年比3.8%(予想3.7%・前月3.8%)
~過去3カ月のコアCPIは年率4.5%上昇、昨年5月以来の大幅な伸び
総合CPIもコアCPIも予想を上振れました。
とはいえ、コアCPIの数字は先月2月と同じ、横ばい。
伸びたのは、エネルギー総合CPIでガソリンや住居費上昇が効いた。
コアCPIはこのエネルギーを省きますから横ばいで済んだということね。

この数字を受けてCMEFedウォッチを確認すると
6月利下げ折込が9月に後ズレ。
年内2回の利下げ折込みに減少していますね。

というわけで、米長短金利は急上昇。
※米国債利回り2年10年30年
短期金利は再び5%に乗せてくるのか?
長期金利も4.5%台へと上昇してきました。
ドル独歩高です。

※通貨インデックス一覧
おかげで私の豪ドルロングは利幅をずいぶん削られてしまいました。
コストよりやや上においた逆指値ヒットで消滅。。。
またやり直しです。ドル円ロングが正解だったか(´・ω・`)

金利の急上昇、利下げ開始時期が後退で米株は軟調。


今回の利上げのフェーズで市場金利上昇時には米株は軟調でしたよね。
ところが、今年2024年に入ってからは金利高でも株高が続いていたのです。
米景気は強い、ということを買い材料にしてきたのか、
過去に見た高値に比べればまだ水準は低いからなのか。
※ロウソク足がS&P500
ただし、足元の金利急伸では流石に米株の上昇トレンドもピークアウト
したように見えますね。
米株は昨年10月ボトムから調整らしい調整がないまま
上昇を続けてきましたが流石に幾分調整安となるのか、注目です。

米株が弱ければ日本株も独歩高というわけには行かないと思いますが、
円安ですので、あまり下がらないという展開となるのか。
あるいは株安でドル円も崩れてくるというシナリオもあるのか。

ただ、ドル円マーケットは介入をみるまで上昇を続ける
=介入を催促する=ような動きとなるような気がします。
かといってここからドル円、買えないですよねぇ(ビビリです)

■今日、RBNZは金利を5.5%に据え置きました。6回合連続
NZ中銀、6会合連続で政策金利据え置き 「インフレ抑制に必要」
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/4OFPXY3XEVNOBISTCU2Q7BFU34-2024-04-10/
ニュージーランド準備銀行(RBNZ)声明
「全体としてリスクのバランスは2月の声明以来
   ほとんど変わっていないということで委員の意見は一致」

「サービスインフレの持続が依然としてリスクであり、
    商品インフレは依然として高止まりしている」

「世界成長が低迷する環境下で継続的な制限的政策が続けば、
    予想よりも急速なインフレ低下につながる可能性がある」

「金利を一定期間にわたって制限的な水準に維持することで、
   インフレ率を目標範囲内(1~3%)に戻すことが出来ると確信」
   
市場は引き続き8月の利下げを予想。
ただ、確率はこれまでの100%以上から92%に低下。
今年の利下げ幅予想は63bpから60bpに小幅に縮小。

■カナダも金利を5.0%に据え置くことを発表。
カナダ中銀、金利据え置き 利下げ時期示唆せず
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/EATHE3XTGBMAJEG7HBRQOAOCPA-2024-04-10/

NOTE
今夜の米CPIを受け、FRBの利下げ開始時期が秋以降に後ズレしたことで
欧州の利下げ折込みもやや低下しています。
そもそも明日の4月ECB会合は据え置き予想ですが、
次回6月の理事会での利下げ開始がコンセンサスでしたが
その折込みが80%程度まで低下しています。
⬇️
ECB利下げ見通し低下、米CPI後-関心はラガルド総裁会見に集中
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-10/SBQDXRT0G1KW00
円買い介入効果、市場で議論百出 「おおむね5円」とも
https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/CUT7WBCT6JIR3LQNIS3ECO7HVQ-2024-04-10/

日銀は予想外に早く利上げも、弱い円と輸入価格上昇で-ノムラ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-10/SBQBWMT0G1KW00

今日植田総裁は
「基調的な物価が徐々に2%へ収束していく見通しを持っている」としながらも
「基調物価が2%を大きく超えれば、急激な利上げが必要となる可能性がある」と
発言しているんですね。インフレが加速すれば金利を上げますよ、と。

ただし、これは為替操作が目的ではないと釘を差していますが。
⬇️
為替変動による直接的な政策の変更検討、「全くない」=日銀総裁
https://jp.reuters.com/economy/bank-of-japan/RYIR2WR3LNNFFET6IS2NJJBOLQ-2024-04-10/

日銀は為替水準を定めて政策決定はしていませんので当然ですが
年内インフレの加速があれば意外と早くに利上げがあるかもです。

■最初の利下げは英中銀か、英国債に割安さ「目立つ」-ジュピター
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-10/SBPV46T1UM0W00?srnd=cojp-v2
市場は英中銀が他の主要中銀よりも速いペース、
かつ大幅に利下げする可能性を依然として低く織り込んでいる。

というのはジュピターアセット、ピクテアセットマネジメントなど
一部ストラテジストやファンドマネージャーの見解。
米国は早く利下げしないといけないくらい景気が悪い、ということのようです。
まあ、ポジショントークのようですので話半分に。
短期金融市場は英中銀が最初に利下げに踏み切ることをそれほど確信していない。
英中銀による6月の0.25ポイント初回利下げの確率は70%
(ECBの折込みは今日低下したとはいえ80%)

ひろこのX

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