2024年6月25日火曜日

 ドル円159円台。

日本の通貨当局からは市場への牽制発言が相次いでいますが
あまり効果は見られません。

■為替巡り「適切に対応」「24時間準備」、財務相らが相次けん制
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-23/SDI076T1UM0W0000
「為替介入、24時間いつでも準備」
「為替、過度な変動あれば適切に行動」「為替、過度な変動は国民経済に悪い影響」
「米為替報告書の影響、断言して言うが全くない」
「日本の米為替監視リスト入り、それ自身問題ない」
「米政府、日本の介入について、問題がないというかしっかりやっていると指摘」
「問題視される為替介入は安値誘導による輸出増だが、日本がやっているのは逆」

牽制発言とは別に
夕刻19:05に介入を思わせる急落がありましたが、程なくして全戻し。
※ドル円15分足

投機筋の仕掛けなのか、ポジション調整なのかわかりませんが、
なんちゃって介入などと揶揄されるこうした値動きは
介入警戒が強まると頻繁に見られるようになりますね。

介入だっ!と早とちりして売り仕掛けるとやられます。
本当の介入との見極めは初動では難しいですね。

159.36円で軽めにドル円拾いました。
159.50円に逆指値をおいておきます。

ドル円急落時にクロス円も一斉に下げましたが、
良い押し目となっただけでした。

とにかく、円売り圧力が強い。
クロス円は強い上昇トレンドを継続しています。

ドル円、クロス円 月足一覧
2015年の黒田バズーカ時代の円売りトレンドの高値を超えており
リーマンショック前の円キャリートレード最盛期の高値をも超えてきています。
豪ドル円、ポンド円、カナダ円はまだ2008年高値を超えていないですが
時間の問題というようなチャート。
ただし、ドル円に介入が入れば、クロス円も大きな調整を強いられますので注意。
介入で下げたところを買うのが良いのかもしれませんね。。。

今日は米国市場に大きなイベントはありません。

米金利は横ばいで動意薄ですが、今夜はダウ、ラッセル2000などが強く
ナスダック、SOX指数が弱い。
※米国株インデックス一覧

NVIDIAに調整が入っているせいかと思われます。
SQ以降下落が続いています。
またジェンスン・ファンCEOらインサイダーの売却も確認されています。
https://x.com/Mayhem4Markets/status/1804854875055964214
NVIDIAが下げているからと言ってパニックに陥っているわけでもなく、
むしろ、バリュー銘柄が買われる展開。
円キャリーの巻き戻しは起こりそうにありません。

また、今週は6月末。
欧米勢の中間決算期とあって、
ポジション調整やりバランスの動きが出やすい時期です。
この6月末って、何故かユーロが強い事が多いのですが、
今年も例外ではないようですね・・・

ユーロクロス一覧 ユーロが全般買われた1日

今度の日曜30日にフランス選挙を控えており、
マクロン大統領率いる「再生」が勝てる見込みは小さいというのに
市場はあまりリスクを警戒するような値動きが見られません。

独と仏のスプレッドも開いたままですが
今日はやや縮小気味ですね。
ユーロドル1.0844ドルショートは明日、
今日の高値を超えてくるようなら買い戻したいと思います。

NOTE
6月日銀会合における主な意見
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/opinion_2024/opi240614.pdf
追加の利上げをめぐって、
遅きに失することなく金利を引き上げるべきだという意見も。

国債の減額の進め方については
予見可能な形で行うことが適切、市場参加者の見方を確認するプロセスを
踏んだほうが良いなど市場との対話を重視すべきという指摘が相次ぐ。

もちろん慎重な意見もあり、タカ派、ハト派どちらの意見も見られました。

ひろこのX

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