2024年6月11日火曜日

 週明け、ユーロドルが窓を開けて急落しています。

※ユーロドル日足 


欧州議会選挙で極右が躍進したことが嫌気されています。
(6/6~6/9実施、加盟27カ国で投票が行われた)

・フランスはマクロン大統領が率いる与党連合が
 極右政党の国民連合(RN)に惨敗。
 ~マクロン大統領は仏下院の解散総選挙を発表、
  6月30日に第1回投票、決戦投票は7月7日。
 ~下院が解散され選挙が実施されるのはシラク政権下の1997年以来 

・ドイツでも右派が躍進、
 ショルツ首相率いる社会民主党は大敗。

・ベルギーのドゥクロー首相は、
 所属政党「フラームス自由民主」が惨敗したことを受け辞任を発表。

欧州議会は、欧州連合(EU)の立法機関。
5年に1度欧州議会の720名の議員を選出する選挙が実施されますが、
EU機関のいくつか存在する機関の中で
市民が直接、選挙で代表を送り込めるのは欧州議会だけです。
EU域内の3億6000万人が投票権を持ちます。

当選後は出身国にかかわらず、欧州議会の会派に加わって活動しますが
加盟国政府を代表する閣僚理事会と共同で予算案や法案を承認します。
予算案の拒否権も持っているということで、
今回の結果を受けて欧州の政治不安が一気に高まっています。

■情報BOX:欧州議会「右傾化」、次の5年でEU重要政策に影響か
https://jp.reuters.com/world/us/UG7CYDIAZFJONBHEKSWNHHMEU4-2024-06-10/

フランスの債権が売られ金利が上昇、銀行株も下落しています。

■フランス債下げ拡大、10年物利回りは年初来高水準-銀行株は下落
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-10/SEUTJ4DWX2PS00?srnd=cojp-v2

先週の米雇用統計を受け米金利が急反発しており
世界の長期金利が急反発の流れにある中ですので
その分は差っ引いて見ないといけないかな、と思いますが
それでも、フランス、イタリアの金利上昇が加速していますね。

※主要国長期金利
日本の金利も再び上昇してきました。

※日本国債利回り
長期金利は再び1%台回復。

今週金曜日の日銀金融政策決定会合での
国債買い入れ額減額の思惑も根強い。

■ボラティリティーに備える債券投資家、日銀が国債買い入れ減額を模索
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-10/SEU87HDWRGG000

日銀の前、今週水曜には米5月CPIとFOMCがありますので
積極的にポジションを取りにくいタイミングではありますが、
きょうのドル円はほとんど動きがありませんでした。

ドル円日足 見事な十字線
中長期的には、地政学の大転換からの日本への投資拡大が
円買いをもたらすだろうと思うのですが、
足元は日米金利差がなかなか縮小しないことでドル買いが旺盛です。

今週はCPIの鈍化は続くか、
FOMCがどれだけタカ派転換しているのかを見極める週。

■買収ファンド、日本に巨額投資 米ベイン5年で5兆円
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB039Y10T00C24A6000000/

ECB理事会、先週6月会合で利下げを決定しましたが
継続的利下げとはならなそうです。
とはいえ、金融政策ではなく欧州議会選挙を受けた欧州政治不安が
ユーロ売りを加速させています。

今日はユーロドルをデイトレで売っては買い戻しを
何度かやりましたが、反発が怖く、現在ノーポジ。

ユーロ円を168.61円で売り参戦してみましたが、現在まだアゲインスト。

ドル円はCPI,FOMC 日銀イベント控えて動意薄のため
材料があるユーロを選択しましたが、さて。。。

■ECB、追加利下げは必ずしも近くはない-ナーゲル独連銀総裁
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-10/SEU87HDWRGG000

■ECBのカジミール氏、9月まで待つ必要-次の利下げ見極めで
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-10/SEUYK1T0AFB400

ひろこのX

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