2024年7月17日水曜日

■ 米小売売上高、自動車除くベースで堅調な伸び-消費の底堅さ示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-16/SGPV7KDWLU6800
小売売上高(前月比):±0.0%(予想:▼0.3% 前回:+0.1%)
     コア(前月比):+0.4%(予想:±0.0% 前回:▼0.1%)
     
~第2四半期終盤に個人消費は持ち直し-ここ数か月の減速傾向に逆行
~13項目のうち、減少したのは3項目にとどまった

個人消費、持ち直してる?
単月の指標ではなんとも言えませんが、
悪いと思っていた小売売上高が予想より良かった、
ということでドル円相場は瞬間50pipsほど反発上昇。
しかし、持続力は弱いようです。

※ドル円15分足


やはりまだ介入警戒が強いのか。
先週は11日木曜米CPI発表後の3.5兆円(推計)と
12日金曜にも2.1兆円規模(推計)の介入があった模様。

■円買い介入、12日は2兆円規模か 市場推計
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB168Z00W4A710C2000000/

これで終わりという確証はなにもありませんので
まだ円キャリーの本格再開という相場には戻らないようです。

※ドル円日足

トランプ・ラリーが始まった、などとも指摘されていますが
金利市場、そうでもないですね。
短期が低下、長期が上昇でスティープ化が進むとの観測もありましたが

■逆イールド解消予想、トランプトレードで活性化もFRBの力必要
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-16/SGOPW8DWRGG000

実際、長期金利上昇も不発、今夜は低下基調を強めています。
短期金利が横ばいなのは今夜の小売が強かったためかな。
トランプ・ラリーというほど米金利が上がらない、低下基調が続いている
ということもドル円の反発の鈍さの背景かもしれmせんね。

株式市場ではエネルギー関連や防衛関連、金融関連銘柄が物色されるなど
トランプ・ラリーが始まったような印象はありますが。

米主要インデックスではラッセル2000が踏み上げの様相。
ダウも強いですねぇ。。。この辺は米金利低下を歓迎する動きと見られます。

ナスダック、SOXが弱めなのは物色の循環ということでしょうか。

※米主要株価インデックス
米金利低下でゴールドがレンジ上限を上抜けた印象。

■金相場が最高値更新、年初来で約20%上昇-米利下げ期待が後押し
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-16/SGQ6Q3DWLU6800?srnd=cojp-v2

※ドル建てゴールド
これは世界のゴールドETF市場への資金流入がわかる図ですが
ゴールドETF誕生から22年10月まで長期にわたって
ゴールドETFの残高とゴールド価格はきれいに相関してきました。
青や緑の山がETF市場に積み上げられたゴールドのボリュームです。


※ゴールドETFは投資家がそれを購入することで市場から現物の金を調達し
保管することとなっており、(そうでないものもあるが)
ETFといえど現物保有と同等の効果を持つ金融商品です。
投資家が金ETFを買えば買うほど、
市場からは現物ゴールドがETF在庫に吸い込まれていくため
現物市場の受給がタイトになり、よりゴールドが上がりやすくなります。

機関投資家がポートフォリオにゴールドを加える事ができるようになった、
というのがゴールド価格にとって大きな転換点となりました。
これはビットコインも同じですね。

しかし、足元ではゴールドETF市場からの資金流出が続いています。
しかし、ゴールド価格は上昇しています。

この背景には、22年以降米国の金利が急激に上昇したことが上げられます。
欧米の機関投資家は金利のあるドル資産に資金をシフト。
ETFはむしろ売られる傾向に。残高は減少が続いていますね。

ところが、欧米の機関投資家がETFを売っている反面、
中国を筆頭に新興国の中央銀行がゴールドの買いを増やしており
また、中国の個人投資家の旺盛なゴールド買いも相まって
ゴールド価格は金利高でも下がることなく、高止まりを続けたと見られています。

そして、いよいよ米国の金融政策の利下げが現実的となってきた。
となると欧米の投資家もいつまでもドル資産だけを保有し続けるわけには行きません。
金利低下はゴールドにとって強い材料となります。
今夜の金上昇は米金利低下、中央銀行の利下げを
織り込み始めたためではないでしょうか。

そうであるならば、もっとドルが下がってもいいのですが・・・
為替市場は週明けからドル安が一服、やや反発基調にあります。

例えばポンドは英短期金利の下落(インフレ減速)につれて弱い。

■英2年債利回りが4%下回る、今年初めて-食品価格の伸びが減速
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-16/SGPRCXDWLU6800
※主要国の2年金利推移

それからはっきりとした理由はわかりませんが今夜はオセアニア通貨が弱い。
中国の弱さのせいでしょうか。

■中国の4~6月GDP、予想下回る4.7%増-5四半期ぶり低成長
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-15/SGN7B2T0AFB400

とするならば、トランプ大統領誕生の可能性が高まったことが
中国連想銘柄、セクターへの弱気を助長している可能性はありますね。

■中国ETFに打撃、トランプ氏勝利シナリオの影響と弱い経済指標
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-16/SGOTKXT1UM0W00

ドルストレート通貨 キウイドル、豪ドルドルの下落が大きい
クロス円 ドル円が下げ止まっているのに、キウイ円、豪ドル円は下落
ポンド/ドル 1.2741ドルロング継続
98.27円NZドル円ショート継続。

158.97円でドル円ショートは158.60円で買い戻し。

ひろこのX

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