2007年11月12日月曜日

おはようございます。
今日の東京は快晴。ごきげんいかがでしょうか?
いよいよ大倉さんの話していたような下落局面がスタートしたようです。
もうマーケットがアメリカ当局の言うことを信用できないようですね。

FRBバーナンキ議長の8日の証言では、サブプライムローンの焦げつきが金融機関などに1500億ドル(約16兆9000億円)の損失をもたらす恐れがあるとの見方を示しましたが、この問題が出てきた当初は最大1000億ドルと見積もっていたわけですから、見積もりが甘かったことを認めたことになります。日本のバブル崩壊時を思い起こさせますが、、、現時点での見積もりが正確なのかどうかすらわかりません。

IMF国際通貨基金は9月の報告書サブプライム関連損失額を1700億―2000億ドルとしていますので、FRBの見方と500億ドルくらいは差異があったりして、ホントよくわかりませんね。500億ドルって約5兆5000億ですよ?!こんなどんぶりでいいのでしょうか(笑)これは信用不安が拡大していくわけです。

ブルームバーグは、バーナンキ議長はこの議会証言で、近い将来の追加利下げは不要であることを投資家に納得させることができなかった。と伝えています。

そして11月は多くのヘッジファンドの年度末です。そうなると、ポジションの偏っている通貨に注意が必要になりますね、ファンドに限っては今月中に決済しなくてはならないはずです。
つまり今持っているポジションは12月まで持ち越せないので、強制的に決済しなければなりません。ユーロ、ポンド、豪ドルなどがロングに傾いていますので、注意が必要かも。

今週はアメリカの注目指標が目白押しですが、消費者物価と生産者物価あたりは特に注目しておきたいですね。果たして物価があがっているのか?インフレが加速しているのか?2度の利下げがありましたが、インフレが確認できるようですと次回は?利下げが難しくなるのでしょうけれど、こんな状態ですからねぇ。なんか、どんな結果が出ようと、ドル離れが止まるようには思えませんが、もし、何かあるのでしたら今週17・18日に南アフリカ共和国のケープタウンで開かれる主要20カ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)でしょうか?一般の注目度はあまり高くはなく、ここで何か出されるとも考えにくいのですが、今はちょっとした非常時でもありますから、、、。

ちなみに今朝、230円台後半でポンド円を売ってみました。金曜急落の反発がもっとあるのかもしれませんが、トレンドは下落基調かと思います。戦略は戻り売り。さて、どうなることでしょう?

※G7=日本、米国、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ
G20=G7諸国+アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、韓国、メキシコ、ロシア、南アフリカ、サウジアラビア、トルコ
以上19カ国の各国財務大臣、財務大臣代理、中央銀行総裁+
EU議長国財務大臣と欧州中央銀行総裁の計20の国と地域で構成

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