今年に入って、、いえ昨年からでしょうか「ドル覇権の崩壊」といったドル安を懸念する声が聞かれるようになり、実際サブプライム問題から、およそ2年据え置いていたFFレートの引き下げに踏み切っての政策転換もあって、ドルは売られる流れが続いていました。しかしながらこのところドルが巻き返しに出ています。ドル円の動きは地味なのでわかりにくいですが、11月26日の107円台の円高を底に今や113円台、6円のドル高です。ユーロドルは11月23日の1.4966ドルを天井に今や1.43ドル台まで下げています。オージードルを見ると11月7日天井で米ドル高オージー売りの流れ、ポンドドルも11月9日天井で米ドル高ポンド売りに転換しています。様々な通貨に対してドルは巻き返しにでています。普通に考えれば、金利を下げる方向に政策転換しているわけですから、買いにくいですよね、、、。では何故11月に入ってからドルが上がり始めたのか?(∵)?
このニュースが気になりました。
12月17日にブルームバーグから配信された記事ですが、
「米証券大手モルガン・スタンレーは、ブラジルと南アフリカ共和国、トルコの3カ国の株式の投資判断を引き下げた。米国のリセッション(景気後退)入りによって、これら各国の通貨が対ドルで下落するとの懸念を理由に挙げた。」
ん?米国がリセッション入りするのに、米ドルでなく、他国通貨が下がるとはどういうこと(∵)?
「モルガン・スタンレーの新興市場株式ストラテジスト、ジョナサン・ガーナー氏とマイケル・ワン氏は17日付の投資家向け文書で、「ここ数年間、各国通貨の対ドルでの上昇が新興市場株の原動力の1つだったため、われわれはドル高が逆風になり得るとみている」と分析。海外に回っていた資金が米国内に戻る動きやリスク回避の高まりによって、ドルがほとんどの通貨に対し上昇するとみている。」
つまり、投資していた資金を引き上げるということですね。
この先ドル不足がやってくるということでしょうか?((φ(・д・。)
「米国の資産運用マネジャーはここ一週間、世界の高リスク資産から資金を逃避させ国内に戻しており、ブルームバーグ・ニュースのデータによれば、ドルは中国人民元を除く新興市場の25通貨に対し上昇した。」
記事は新興国の通貨に限定していますが、実際冒頭に記しましたように、主要通貨に呈してもドルは今上昇を始めています。この流れはいつまで続くのかしら?と思っていましたが、これが、この記事にあるような理由と同じであれば、これから先、中長期にわたってのドル高もあるのかも?!金利が下がっているのにドル高とは不思議な気がしますが、振り返ってみればそういう時期はあるんです。(また時間のあるときにそれについては書こうと思います)
ただ、この記事のタイトルは「モルガンS:ブラジル株と南ア株の投資判断引き下げ-通貨安を懸念」というものでした。決してドル高を予測したものではありませんし、私が勝手に過大解釈をしているだけですので、まあ、戯言と思ってくださいね。(>ω<)
米大手金融機関の決算が相次いでいますが、ゴールドマンは凄いですねぇ。この混乱の中、殆どが大きな損失となっているのに、ゴールドマンだけは前四半期から増収増益を確保し、「一人勝ち」 の様相。通期では営業収益と当期利益がともに過去最高を記録とか。不思議ですねぇ、、、今アメリカの財務長官はポールソン氏。ゴールドマン出身です。においますね、、、、ものすごーく(*`Д´*)これ以上書くのはやめておきますが。
一方のモルガン・スタンレーは、第4四半期決算で94億ドルの評価損を計上。同時に、中国ソブリン・ファンドから50億ドルの出資受け入れを表明しています。シティグループに対するアブダビ投資庁、UBSに対するシンガポールに続き、政府系ファンドの出資3例目でしょうか。アメリカが中国に助けられる時代になったんですね。こういうニュースを見ると以前書いた「ホームレスマネーがサブプライム危機を救う」にあるように、サブプライム問題はもう心配ないのかもしれないと思ってしまいます。
さて、ポンド円ショートにカナダ円ロング!!珍しく両方上手く行ってますねー。こういうときに限ってあまり大きく買っていない。1枚づつお遊び程度のポジションです。大きく取る時は必ず失敗します、、、。気負わず気楽に取り組んだ方が上手くいくみたいですね。私の場合。もう少しこのまま粘りますよ~!(゚-^*)ノ""マタネ♪
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