2008年5月15日木曜日

BOE(英国中銀)の四半期ごとのインフレリポートが発表されました。

ポンド好きの私としては先行きがきになるところ。内容をみてみましょう。
レポートでは「英金利は08年第3四半期に4.7%、同第4四半期は4.6%に09年第二四半期に4.5%に低下を予想」とされていますから、1年後には現状の5%から0.5%の金利の引き下げを想定していることがわかります。しかし一方で「市場予想通りに金利が低下すれば、今後2年にわたりCPIは2%の目標上回る」と、物価上昇を予測しています。具体的には「インフレは今年第3四半期に3.7%前後でピーク、2年後までに2.25%前後に低下へ」としていますが、今年第3四半期がインフレのピークとなる根拠はなんでしょうね?この4月の消費者物価指数は3%となり、約6年ぶりの伸びとなったばかりなんですが、、、、。これで6月の利下げが困難になったとも言われていますよね。英国のインフレターゲットは2%で、±1%以上乖離すると財務相に説明する義務が生じます。よって「インフレ加速で政府に書簡を書く必要」と、こちらも想定済みのようです。レポートは、インフレ下においても金利が引き下げられることを明確にした格好ですけれど、成長率見通しでは09年までに1%前後への落ち込みを見込んでおり「GDPが予想を上回る速度で減速」としています。さらに「住宅市場はさらに下落する可能性大きい」と、「国内景気は下振れリスク、物価リスクは上振れ」の苦しい状況となる覚悟がみてとれます。
このレポートを受けてポンド円は報告前の205円手前から203.60付近まで下落しましたが、結局はレンジの中ですね。売り時を狙っているのですが、205円ではまだ早い気がしております。もう少し高いところを引きつけたいところ、、、。

そして今日は4月の米消費者物価指数(CPI)が発表されました。これを受けてダウ平均が大幅上昇となっていますね。総合・コア指数ともに予想を下回ったことを受け、インフレ懸念が後退。ということはまだ利下げ余地有りか?といった観測からいったんはドル売りに反応したものの、結局は投資家のリスク選好が高まったとかで、株高、ドル買いへ。ふーん、時間の経過とともに地合が変わったのですね。105円台を割り込んだ時には、いったん手仕舞った方がいいかな?とも思ったのですが、耐えて正解。結局ドル円クロス円ともに3月17日の底値から着実に下値を切り上げています。このまま全てのペアが上昇を続けるとは思いませんが、やっぱり流れに乗る方がいいみたいですね。ドルは下がったら買い、です!ではまた明日。

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