2008年7月13日日曜日

11日金曜の東京時間に米政府が住宅金融会社「ファニーメイとフレディマックのどちらか、あるいは両方の経営引き受けを検討」、「ファニーメイとフレディマックの問題が悪化すれば資産保全も検討」との観測記事が伝わりました。この後、ドル円相場それほど大きく動いたわけではないのですが、107円台を回復したりして割りに堅調推移だったのですが、、、、。

NYに入ってこの動きが逆転しました。原油価格は史上最高値を更新するし、ダウ平均は200ドル超も下落するし、ドル円も一時105.60台までのドル売り進行。ユーロは買われ、ユーロドルは再び1.59台乗せ、そしてなんと、ユーロ円にいたっては一時169.60円付近まで上昇、最高値を更新しました。

NY時間にポールソン長官がGSE・政府系住宅金融に関する異例の緊急声明を発表したのですが、この中で「具体策が示されなかった」ことがドル売りの原因。先に出ていた観測記事の段階で市場には過大な期待があったということなのでしょうか。具体策がないだけで叩き売りですよ、、、こんな動き読めません(泣)

ただ、その後NY時間内にバーナンキ議長が「GSEに連銀貸出を利用可能と通知した」との報道が伝わり、株価が下げ渋ったことで今度は信用不安が後退したとでも言うのでしょうか、終盤には株式市場が一時プラス圏に浮上、ドルもやや買い戻される展開となっています。

明日からのテーマは、まずはこの「GSE問題」の行方でしょう。バーナンキFRB議長が15日に上院銀行委員会で、16日に下院金融委員会でそれぞれ金融政策についての証言を行うということですので、この内容如何では大きく振らされる可能性大。

また17日にメリルリンチ、18日にはシティグループの決算が予定されています。両者ともサブプライム関連での損失が巨額であり、経営すら危ぶまれる始末となておりあすので、資本不足の疑いでもでるようなことがあれば再び株売り、ドル売りの流れが強まることも覚悟しておかなくてはならないのかも。

ただし、ファニーメイとフレディマックの救済検討報道も出ているので、仮にメリルやシティの損失額が市場予想を上回っても、米当局の救済が期待できるのではという見方もあるようですので、「噂で買って事実で売る」いや、この場合は「噂で売って事実で買い」か?とにかく知ったら終い、材料と市場の反応が決して同じではなさそうな分かりにくい嫌なムードが蔓延しているような気がしております。

ただ、本当にGSE国有化というような具体策が明らかとなれば、ドカーンとドルの買い戻しもあるかもしれません。ここが長い目で見ればドルの底値、ユーロの最高値域であるということになるやも???

といったような話を YMTV「だいまんのテクニカルで大儲け」で話しておりますので、是非ご覧ください。金曜19:00からの放送でしたが、オンデマンドで繰り返しごらんいただけます。
タイトルどおり勿論「だいまん式罫線術」によるテクニカル分析のプログラムですが、金曜はやはり「GSE絡みの特報」直後なだけに冒頭ではこの話題を。

YMTVメインキャスター高野やすのりさんと、だいまんさんとが顔を合わせた豪華プログラム第1回目です。だいまんさんの引くトレンドラインの美しさを是非ご覧くださいね。

11日YMTV「だいまんのテクニカルで大儲け」を見る

しかし、ユーロドルはますます悔しい展開となってきた。。。。

でもここからは遅すぎな気がして買えません、、、ああ、次の戦略は?
また月曜の動きを確認してから考えましょう!

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