2010年10月28日木曜日

■ドルの巻き返し終了?!
G20経過後の月曜に80.40円くらいまで円高ドル安となりましたが、
その後水曜までドル買いとなっていました。それでも81.90円台まででしたね。
82円台乗せは達成出来ず再び下げてきました。

■ストレート通貨でもドル売り再開となっていますが、
どうもどのペアを見てもドル安のトレンドを継続しているというよりは
高値圏でのもみ合いに入ったようです。
来週2~3日のFOMCまでは追加の量的緩和の規模を巡っての思惑で
方向感なく推移しそうな予感。ドル買いともドル売りとも決めずに
バンドの逆バリで短期トレードがヒットしそうな感じですね。
つまり次の手は、このドル安の流れの戻りを売るのが正解。
ユーロドル、ポンドドル、オージードルの売りで、デイトレードかな。

■ドル円なら80円台でちょっと拾ってみるのも面白そうではありますが、
下値を切り下げ続けているチャートであり、
歴史的安値が鼻先に迫る水準なので手を出さない方が無難かも。
ポイント切れでは走るリスクも抱えることとなるものね。

■今日の日銀の金融政策決定会合の発表内容で一番のサプライズは
次回の会合が来週4~5日に大幅に前倒しされるってことじゃない?!(笑)
だって15~16日の予定だったものが10日以上も前倒しになるんですよ。
今回からたった1週間後にやるんですよ。
明らかにこの日程はFOMCを受けて何か出来ることがあればやれる大勢を
作っておきたいということだと思うのですが、今世界中が注目している
次回2~3日のFOMC受けた日程にしてしまうと、余計な期待をさせてしまうだけ
じゃないかと思います。これについては否定しているんだけれど・・・・。

■そうは言っても、極端なドル売り(円高)となるような事態に備えて
即座に日銀が何かしてくれるものかと期待させてしまうわよね。
どうせ何かやるなら「サプライズ」で臨時の会合を持って何か出すほうが
インパクトとしては大きいと思うのだけれど、今からなんとなく期待を持たせるような
事をしてしまうとますますドル円の膠着度が高まっちゃうような気がします。
FOMC受けて瞬間ドル円がドカンと円高に走るようなことがあるなら
そうさせてしまったほうが、アク抜けになるのになぁ。

というわけでドル円は何だか益々動きにくくてジリジリと下げるという
最もよろしくない形で円高が進みそうです。

■今日のFOREXRADIOでは来週のFOMC、そして12月のFOMCを巡って
ドルがどのように推移するのか徹底展望。だいまんさんの年末までの
シナリオがとても参考になりますよ。

■今、個人的に気になるのが
各国の外貨準備に円資産が組み込まれ始めているんじゃないか?って懸念。

■スイス中銀の外貨準備内訳が 4-6月期87億スイスフランだった円資産が
209億スイスフランに急増しているんですって。円換算で1兆70億円くらいになりますが、
この規模だと先日の介入額2兆円の半分もの資金がスイス中銀1行によって流入している
ことになります。円高圧力としてね。中国の日本国債買いが話題となったこともありますが、
他の世界の中銀が資金の逃げ場に円を選択している傾向が出てきているのだとすれば
これは日本当局がどんなに頑張っても敵いませんって話になって来ますよね。。。
ソースは豊島逸夫さんのこの記事です。

■だいまんさんも、ドル円でショートカバーが出ないのが
不思議だと思ってみているのだが、、、、と
この問題についてFOREXRADIO内で言及。
トヨタが想定レートを80円に、東芝が70円でも利益が出せるように、
そして日本電産社長は10円になっても耐えられるように
などと言い始めていて、当局に頼らない姿勢を示し始めています。
ちょっとキレます?!日本電産の社長の発言は
皮肉たっぷりのインタビュー映像だったようですが、
もう日本側にも覚悟ができちゃってるって感じの円高?!
っていうか、ドルはホントにその価値を半減させようとしているのかもね。
何でもありのアメリカに日本は企業努力で向かうしかないのか。
そうやってまた凄い技術を生み出しちゃう日本のバイタリティは誇りに
思いますが、それにしても限界ってあるわよね。
10円はないにしても、50円とか60円とかって言い出す向きも出てきていますが
そうなったら日本の製造業はほとんど海外にでちゃいますよ、、、。

■さて、PIMCOのビル・グロース氏が
QE2は過去30年続いた米国債のブル・マーケットの終焉だとか、
FRBの債券資産買い入れプログラムはインフレを誘発するだとか、
株式市場もこれ以上は上がらない、PIMCOは感謝祭を前に
最速で逃げ出すなどと発言してます。
これからは途上国や多国籍企業の債務など、
経済の栄枯盛衰に左右されない「安全な利幅」で稼ぐんですって。
PIMCOは世界最大の債権ファンド。債権の王者ともいわれてますが、
彼らの投資戦略ってマーケット関係者も一目置く、というか、皆気にしているというか、
すごく当たってるんですよね。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=acle5Fg9v3XY
米国債ブルマーケットの終焉ということは・・・?!
明日YMTVで大倉さんとだいまんさんに聞いてみようっと。

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