2010年12月2日木曜日

11月ADP全米雇用報告では
民間非農業部門の雇用者数が前月比+9.3万人
事前の市場予想平均+7万人を上回りました。
上方修正された10月の+8.2万人からも一段の改善が見られます。

これを受けてドル買いが加速。クロス円も買い戻されています。
年末商戦も好調のニュースが相次いでいますし、ドル買いという側面からの
ユーロ売りもあったんじゃないかと思っているのですが、
このニュースを受けてもユーロは買い戻し優勢のままですね。。。

週末の雇用統計は予想が強気なだけに、それ以前にあまりにドル買いが
入り過ぎると、結果がそれほどでもなかった場合の失望のドル売りのシナリオも
用意しておいたほうがいいかもしれません。
というと、雇用統計でドル売り、ユーロ買い加速ということもあるかも。

しかしながら、このユーロの買い戻しは一時的なんじゃないかな。

一年前の2009年の12月3日、1.51ドルですよ。
4日に出た雇用統計が好結果でドル買い加速、これでユーロは売られました。
(これで出口戦略なんて話が盛り上がったんでしたっけね)

その高値を起点とした下落で6月7日1.18ドルまで半年下げます。
その6月のチャートを見ると逆三尊という見事が底入れシグナルが出ていましたね。
逆head&shoulder後には11月5日1.424ドルまで5ヶ月上昇。
ユーロドルってトレンドつくると半年近くトレンドフォローでOKなんじゃない?!

と思うと、利食わずに1.20台に下落するまでじっと持っておけば良かったんじゃないか。
なんてモヤモヤーっとタラレバ思考ぐるぐる・・・。
大倉さんじゃないですけど、一度バスを降りると再度乗るのは難しいものね。

昨日ユーロドルSを決済しましたが、1.30台割れ達成で1000pips
目標達成したというのもあるのですが、私の見ているチャートで
日足の200SMAに到達、一旦下回ったというのも理由のひとつ。
これが見事に機能していて、今回も利食いのポイントとしては
的確だったんじゃないのかと思っていますが(まだ分からないけど)
再度売りに入るタイミングが難しいなぁ。

今日のユーロの買い戻しは、明日行われる欧州中銀(ECB)の理事会で、
緊急流動性措置の解除をさらに遅らせるのではないか、
という見方が強まってきたことが材料とされているようです。

ECBのトリシェ総裁は前回の理事会後に
「緊急流動性措置の解除に関する議論は12月の会合で行う」
と発言していたため、明日の会合って注目されているんですね。

3ヵ月物無制限資金供給オペを入札方式に戻すなどの措置が
検討されると見られていましたが、アイルランドの債務問題から今度は
ポルトガルやスペイン、フランスの格下げの噂にまで問題が拡大する中で
金融機関の資金繰り支援のために無制限供給オペを延長することが
明日発表されるんじゃないか、と見られているようです。

しかし、、、、、これでユーロ買い?!

出口戦略が遅れるってことがユーロ買いだなんて解説は不可解なのですが、
危機と恐怖が高まってきている現状では、資金繰り支援の延長が
安心感に繋がるという反応なのですね。
こうした反応を見ると、やはりこのユーロ上昇は一過性のものであって
まだまだユーロは新規で積極的に買えるような状況にないってことが
わかります。うーん、次はどこでユーロを売りましょうか。
明日のFOREXRADIOでだいまんさんや大塚さんに聞いてみましょう。

1.35くらいまでもどれば喜んで売れるのですが、そこまでバスは
迎えに来てくれなさそうよね。そんな高値で待っていたら乗り遅れそうだわ・・・。

個人的にはこれ、もっと騒がれてもいいんじゃないかと思っている
驚愕のニュースが出ているんですよ。

ユーロ圏国債投資家に債権放棄義務付け=独仏、EU首脳が合意
http://jp.wsj.com/Economy/Global-Economy/node_153910

あるユーロ圏参加国がトラブルに陥った場合、
民間の債権者が負担を共有するとの提案でドイツとフランスが合意した
というものです。えーそんなのアリ?!
損失を国債保有者に押しつけるなんて信じられない提案ですが、
まだ他のEU加盟国の支持は取り付けていないのですが、
これが通れば誰も国債を買わなくなっちゃうんじゃないの・・・。
そうなると?!
あーやっぱりユーロなんて買えないわー
QE2の時はこんなジャブジャブのドルなんて買えないわーって言ってた気がするけど、
今は市場の関心がユーロなのでユーロを悲観するというところに集中していてOKよね?
そのうち、ドルだって酷いじゃん、って話が出てきますが、それはその時にそのトレンドに
乗ればよしです。

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