2011年3月29日火曜日

82円超えましたねぇ、あっさり。
82円が抵抗となった形跡もなく、実は何もいなかったか
あるいはあっという間に踏みあげられたのか・・・。

ブラード米セントルイス連銀総裁が
「FRBは世界の不確実性が解消されることを待たずに、
金融政策の正常化を開始する可能性がある。
待ち過ぎると強いインフレに見舞われることになる」などと述べたことがキッカケ。
今日は19時から講演を行うというので注目されていたんですね。
ブラードさんは今年のFOMCの政策決定の投票権をもたないのですが、
何故これほど市場に与える影響が大きいのかというと、、、

ブラードさんは自身の立場を「インフレのタカ派の北極」だと称していた、のだそうです。
どういうことかと言うと、かなりの慎重派であるということ。
景気刺激に向けた資産購入の追加策を最初に呼び掛けたのは
何を隠そうブラードさんだったのです。

バーナンキFRB議長と共同で研究報告を執筆した経験を持つという
NY大学のマーク・ガートラー教授が言うにはブラード総裁こそ
「当局の方向性を示す指標となる人物だ」だそうです。

つまりブラードさんが出口に言及したってことは
その通りになるだろうと思われているってことね。
昨日、ドルが動意づくと書きましたが雇用統計相場になると睨んでいたのですが、
そうそう、終了予定の6月のQE2を巡っての「出口戦略」テーマでの相場ってのも
そろそろ意識され始める頃だったわ。にわかにユーロからドルに焦点がシフトしました。

というわけで
G7による協調介入が実施された18日の高値82.00円を上抜けて
82.20円近辺まで上げてきています。
ユーロドルもポンドドルも下落となっています。

つまり「ドル高」がやってきた!

このままトレンドとなるでしょうか?
ユーロを売りたいと考えていたのだから、こういう材料は願ったり叶ったりのはず。
でも何故かしっくり来ないのよね。ユーロは利上げ分は織り込み済みのはずだし、
いろいろなネガティブ材料が出てきている割には下値固いし。

ドル円は皆が76.25円が大底で長期トレンドの円安サイクルがスタートしたと
言い始めています。ごもっとも。大局では異論ございません。
でも、このまま上がっちゃう?
もう一度80円を試すような振り落としはないまま行っちゃうの?
それにFOMCの投票権のない連銀総裁の発言ごときで節目突破って
なんだかちょっとやり過ぎって感じがしない?!

というわけで今夜の動きがなんだかしっくり来ないでいるのですけれど、
しつこい買い方が相場を支えているようなユーロドル相場よりも
調子に乗っちゃっている感があるドル円の売りのほうがおもしろそうな
気がしてきました。

確かに、ドル円はどこかで大底を入れるでしょう。それが近付いていることには
概ね賛同出来るのですが、震災後の投機筋の仕掛けで演出された76.25円が
大底になるっていうのにどうも違和感があるのです。
こういう時は手を出すべからず・・・か?

あるいはドル円が今週の雇用統計期待で更に買われたところを
売るって戦略で挑んでみるか・・・。
狙いは82.80~83.20あたりまでの上昇が確認できたら売りってとこかな。

ユーロドルは今日の高値で売れればよかったのかもしれませんが、
どうもユーロドルのチャートって罫線の節目が機能しない。
どこで波が転換するかまったく無秩序で読めないので、
もちろん売れませんでした (´・c_・`)
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