野田さんですかー・・・・。
唯一の増税派でしたので意外でしたが、まあ、一連の代表選出においては
国民置いてきぼりの政治屋論争ばかりでしたので、誰になっても別に・・・という
冷めた目で見ていた向きも多かったかと思います。
実際マーケットの反応も薄い。
債券市場こそ財政再建を目指す野田氏への期待で買われたようですが
為替市場はほとんど反応なく、むしろ円高気味に動いてました。
野田氏に対する市場の印象は財政再建路線継続☞ 長期金利低下要因という図式のようですが、
野田氏☞ 為替介入というイメージにはつながらなかった、ということなんでしょう。
昨年、管代表選出の翌日9/15に介入実施という記憶があるため、
明日の介入を期待する動きも出ているようですが、期待が先行してしまうとやりにくいと思うんですよね。
野田さん自身が18日に「野田財務相「為替介入はサプライズがないと意味がない」と発言しています。
それ以前に、前回の単独介入はトリシェさんから苦言を呈されてりして、他国とのコンセンサスが
取れていなかったことを露呈してしていました。現在はどの国も通貨安誘導政策をとっており、
介入などという直接的な通貨高阻止政策は大変やりにくい状況に追い込まれているような気も。
しかも、8/4は4.5兆円を使ってもわずか3日で効果が剥げ落ちるという失敗をしており、
再度介入を実施するならば、余程効果のあるタイミングを狙ってやらないとねぇ・・・。
というわけで明日は介入はないと思います。多分。
それから26日のジャクソンホールでのバーナンキ氏発言に関しての感想ですが、
伝家の宝刀抜くぞ抜くぞ作戦って感じ。
市場が期待したQE3についての詳細のほか、
実行の時期や実行するかどうかについての示唆はなかったのですが、
9月の定例FOMCを2日間(9月20~21日)にすることを決め、
「QE3への期待をつなげたままひっぱる」という作戦にでた。
市場の反応に期待をつなげたことが確認できますね。
具体的言及がなかったことで一旦は200ドル以上下落したものの
米国株式市場は反発に転じ、前日比134ドル上昇となった
QE3を催促する市場を裏切らなかったという意味では、
なんとも上手い逃げ方をしたものだ、という印象ですが、
(何もでなかったら失望で株式は暴落のリスク、と予想されていた)
米国10年債利回りは前日比0.04%低下の2.19%となり、
債券市場に資金が流入し続けるという現状への厳しさに目を向けた動きもありました。
週明け月曜のNY市場では引き続きダウ平均が買われており、
どうもQE3を見込んで楽観したムードが醸成されつつあるような気がします。
FRBが何かをやる準備をしていると言った時には、
すでに何かを始めていることが多いというQE3実施の期待を込めた見方が
出始めているようですが、これもひとまずは今週の雇用統計まででしょう。
こんな記事を見つけて、やはりなにかしらの手をうたねばならない状況に
あることを確信した次第ですが、QE期待で楽観している場合ではないと思いました…。
全国民必読 これから何が起きるのか
9月再びの大暴落に備えよ
ドル崩壊、アメリカ経済は二度死ぬ ~現代ビジネス
ユタ州が今年5月、〝異例の措置〟を決定した。ドル以外に金貨と銀貨を「通貨」として認める法律を制定、これを定着させて州内のスーパーマーケットやガソリンスタンドなどでドル紙幣に加えて金貨や銀貨で支払えることを目指しているというのだ。
カリフォルニア州に住む伊万里穂子氏はそんな一人。彼女が勤務する裁判所は昨年度から「月に一度ドアを閉める(休みにする)ことにした」という。これは同裁判所にとって史上初のことだったが、州の財政難が深刻化、公務員の給料を支払う余裕がなくなったことからやむをえない措置として実行された。
アメリカではいま大量のレイオフが復活している。『チャレンジャー・グレイ・クリスマス』のレポートによると、この7月だけで労働力削減数は6万6414人。前月よりも60%も増加した。医薬品、コンピューター、小売りなど、これまで労働力削減が少なかった産業でレイオフが起きたことがその理由。
このところアメリカのレイオフのニュースが増えていることは気になっていました。
今週の雇用統計にどの程度現れてくるかはわかりませんが、
こうした数字が雇用統計に反映されれば、QE期待の楽観は一時的には総悲観へと変わり、
ダウ下落、ドル買い戻し、金買いへとリスクオフ相場回帰となるでしょう。
スイスフランがどう動くかはわからん。
ネガティブ金利となってからスイス買いトレンドは大転換したっぽい。
でも、それでも他のマーケットが崩壊していくような事態となったときには
やはりスイスに資金が流れるのか、、、あるいはスイスという行き場を失ったマネーが
こぞって円にシフトしてくるのか、、、、。
もし後者のシナリオがあるとしたら、ドル円は凄まじい円高となることを覚悟しておいほうが
いいのかも。ということで、今週の戦略は雇用統計前までにドル円が大きく戻った所を売る!!
77円台にはいったら打診売りかなー。
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