今夜はPSI(Private-sector involvement)民間部門関与、
ギリシャにおける民間債権者の債務減免=元本の50%がまとまるかどうか、
国際金融協会(IIF)とギリシャ政府によるその交渉が
再開されるということで注目されています。
IIFはギリシャ国債を保有する民間債権者を代表しギリシャ政府と交渉を続けて
いたのですが、条件で折り合いがつかず先週13日から交渉は中断していました。
民間銀行ら債権者との交渉が進まないと
ギリシャが国際社会から金融支援を受けられないでしょうし、
3月20日に期限を迎える145億ユーロ(約1兆4200億円)の国債を償還できる可能性は
低いとされています。つまりデフォルト。
格付会社フィッチはすでに債務減免で民間部門との合意をまとめようとする行為、PSIは
フィッチの基準でデフォルトに相当するとも指摘しているんですよね。
すでにフィッチはギリシャがデフォルトに陥る可能性が高いとしているわけですが、
S&Pもギリシャは近くデフォルトに陥るとの見方を示しています。
それでもこのPSIが合意にこぎつけられれば一時的にはユーロは大きく買い戻される可能性も
あって、ユーロは下攻めよりは買い戻し主導の動きとなっているように見えますね。
それでも1.2850ドルの壁は厚いようですが・・・。
今夜交渉が再開されるということであり、いつ話がまとまるかはまだわからないのですが、
(2011年夏から何度も先送りされている話ですし・・・)
どうやらマーケットは1月中には何とかまとまる可能性が高いと見ているようです。
いやいやまた3ヶ月ほど先送りされるという指摘もありますが。
今月中ということであればこの先1~2週間程度で詳細が見えてくるはずですが、
この行方がユーロの更なる買戻しによる高値示現となるか、
やはり崩れてそのまま1.2500ドルを目指すトレンドに戻るか、
雌雄を決することとなりそうです。
今日のYMTVではグローバルインフォの荻野金男さんに
このPSIについて詳しくお話しを伺ったのですが、
驚いたのはCAC(また新しい言葉です・・・もういろいろ覚えなくちゃいけなくいて大変ーー)
「一部既発債について包括的行動条項(CAC)を遡及的に適用することを計画している」
というのですが、
簡単に説明すればPSIが合意に至らなかった場合、
ギリシャ政府が債権者に強制的に損失を負担させる法律の制定を検討しているということ。
もうめちゃくちゃです・・・。
借金を半額にしてよ。という要求はさらに75%に、いや80%割り引いてよ・・・なんて
交渉になるのではないかという話も出ていて、これだけでも債権者としては噴飯物なのに、
ギリシャ政府が強制的に法律作って合意させようという考えがあるって
パパンドレウ首相が明らかにしたということです。
まともな労働もせずにストライキばかり行なって緊縮財政に取り組む姿勢を
全く見せないギリシャの要求に債権者、そしてEU各国もほとほと嫌気がさしていると
思われますが、それでもこの問題に真摯に向き合わなければ
世界経済の崩壊にも繋がりかねないわけで・・・・。
結局このPSI,交渉が決裂しても誰にとってもいいことがないんです。
いやー問題の行方もそうですが、ユーロ相場がこのPSIをどうこなすのかが
今のところ読めずにおります。
荻野さんによると 1.2850を超えるとオプショントリガーが並んでおり
これを巻き込んでいけば1.300ドル台に向かってのショートカバーも有りうるという
話でしたが、それでも相対的にはユーロはまだまだ売り局面で
壮大なスケールの巻戻し局面にはまだ入らないだろうと仰ってました。
んー詳しくはYMTVのオンデマンド見てくださいね。
昨日作ったドル円ショートはまだ保有中。
オージー円ロングは今日2回目の80円タッチでもここを超えられなかったことから
79.88円で切りました。79.75円のロングですので損しなかったというだけで
全く利益を手にしたという気分じゃありません。。。
せめて80円台で利食えれば(笑)でも、今ロングする局面じゃなかったかもね。
大相場期待でなかなか細かくトレードするスタンス立てないのが
今うまく行かない理由だな・・・。
今日はもうお休み。
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