2012年6月8日金曜日


FRBのバーナンキ議長が、
上下両院合同経済委員会で経済見通しについて証言を行いましたが
金融当局が取る手段について具体的な発言がなかったことで
それまで反発基調にあった米国株、ユーロドル、クロス円などが下落に転じる局面も。

必要なら追加緩和する用意はあるってトーンでこれはいつも通りのフレーズ。
先週の雇用統計の数字の悪化が生々しいだけにちょっと期待が大き過ぎたのかも。

しかし、今日のフォレックスラジオでだいまんさんが指摘していましたが。
気になったのはこのフレーズ。

 これまでにも述べているが、金融政策は万能薬ではないと言明したい。多岐にわたる問題に対処する包括的な政策による対応がより望ましく、議会がFRBの負担を一部引き受け、問題に対処すれば、私は一段と安心できるだろう。  
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT816297120120607?feedType=RSS&feedName=marketsNews&utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+reuters%2FJPMarketNews+%28News+%2F+JP+%2F+Market+News%29

「中央銀行はもうやれることはやったんだからあとは財政問題なんとかしろ」
ってことでしょうか。
ボールは投げたぞ!(中銀☞ 政府)
金融システムリスクはなんとか防いでいるんだから景気対策を早急にやれ!
と言っているようなムード。
これは昨日のECB理事会のドラギさんの声明のトーンにもそれがにじみ出ていたし
日銀は言うまでもなく、ガッチガチにそのスタンス。増税を求めるのもその一環。

日米欧の中銀総裁はこれ以上の金融緩和はしないってことで
連携しているんじゃないか、と思うほどに静観のスタンスに転じていますよね。

つまり、やれないんじゃなくてやらない?!
(やれることも少ない状況になっているんだけれど)

なーんて考えたりしていますが、
それでも米株がもう1000ドル暴落するようなこととか、
スペイン国債利回りが7%突破してきたり、なんて事態になったら
なりふり構わず緊急協調流動性供給!なんてこともやっちゃうんだろうけど。

今はまだそれほどマーケットが危機的状況になく、自律反発を待っているわけですが、
この反騰が息切れしたらまた一転して総悲観が戻ってくると思いますので
そんな事態にもなってくるでしょう。時間の問題。

さて、今朝ダウのロングは利確してしまいました。
12050ドルどころで買ったものを12430アラウンドで手仕舞いなので
大きく取ることに成功したのですが、
朝起きて300ドル近い上昇なのを見て、あまりに凄まじい反騰に
恐れを抱いてしまったわけです。腰を据えて持っていれば
もう100ドル取れたのに・・・・今夜は12500超えてますがな。
タラレバ。

ユーロ円、オージー円のロングの利確も早すぎたし、
今日の上昇分はまるまる見ているだけですが、
チャートのポイントも次から次にクリアして上昇しているため、
この戻り相場、もう少し続くような気がしてきました。
中途半端に売り参入すると危険な感じよ・・・。

バーナンキさんの発言が失望でもそれほど崩れないですし。
中国が利下げに踏み切りましたし。
0.25%引き下げで1年モノ貸出金利は6.31%に。
もはや預金準備率の引き下げでは効果がないということでしょうか。
前回の預金準備率引き下げ時はマーケットが驚くほど無反応でした。

中国の利下げはリーマン・ショック2008年12月以来3年半ぶりです。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0705J_X00C12A6MM8000/


というわけで、
ユーロドルは今回は相応の大きな戻りを見せる気がしてきましたので
1.2590ドルで買ってみました(そんな高いところを・・・・(^^ゞ)
1.2820くらいが目標。明日起きて崩れていたら見方を変えますが、
1.25台を守れるようなら行けるんじゃないかな?

ダウは12800くらいまで戻れば再度売りたいと狙っております。
そこまではもう1回買ってもいいかも・・・。

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