2012年7月9日月曜日


雇用統計、結果が予想より悪かったら「QE3」への期待が高まり
逆に株や金などのリスク資産が買われるのではないか。
むしろ悪い結果が出るほうが市場にはプラスだ。
こんな予想が市場を覆っていたように思います。

実際の雇用統計の数字への予想は前哨戦のADPなどが予想より良かったために
思いの外いい結果になるのではないか、というものでしたけれど。

ところがところが、雇用統計、発表になってみたら、
結果予想も、その後の値動き予想をも裏切る動きとなりました。

大方が皆同じような予想に傾くとそうはならないものだな。。。と
改めて思い知らされたイベントとなりました。
だからポジションは持っていませんでしたよ。
為替のポジションゼロ、これまで買っていたトウモロコシも前日に利食い完了。
あ、ダウだけチョコ~っと買ったままでしたが・・・^^; 

アメリカ6月の雇用統計振り返っておきましょう。
NFP非農業部門雇用者数は予想の+9万人に対して+8万人。
5月分がは一次速報+6.9万人+7.7万人に上方修正され、
その5月からはやや改善してはいるのですが、予想に満たなかったことと、
4月分が二次速報の+7.7万人から+6.8万人に下方修正されたことなどもあって
結局はネガティブに捉えられてしまいました。
これで増加幅が3カ月連続で10万人の大台を割りました。
米国の人口増に対応するだけでも
毎月少なくとも12万5000人の雇用増が必要なんだとか。

失業率は予想通りの8.2%。
大統領選で勝利を収めるにはせめて7%台にまで失業率を低下させねばならないと
言われていますが、8%をなかなか割り込んでくれませんね。
このままではオバマ大統領選挙に負けちゃいます・・・。

だから、、、何かするんじゃないの?!
QE3(追加緩和)だよね?!

という思惑が持ち上がるかと思いきや、
(緩和期待が持ち上がれば株や金などのリスク資産が買われ
 ドルが売られます。ドルの緩和でドル安。。。ね)
ところが株も金も下落しちゃいました。そしてリスク回避のドル高?!
ドル高はリスク回避というより、ユーロ主導でユーロ売りだったせいかもしれませんが。

現実にはQE3への催促は高まっていくものと思います。そして、実施する可能性も。
なのに、何故マーケットが支えられなかったのか・・・。
これは前々から大倉キャプテンが指摘していたことが起こっているのではないか?
QE3を仮にやったとしても、実体経済にお金が回らなかったら意味が無いじゃないか・・・
という根本的な失望です。
QE、QE2と実施してきたが、雇用は改善していないではないか。
今週発表されたISMも酷い結果でした。景気は改善するどころか悪化しているじゃないか・・。
緩和の効果に市場が懐疑的になったということ?!
もしそうならこれは由々しき事態です。

英国、欧州、中国と立て続けに世界が追加緩和策に出ており、
雇用統計の結果から米国の緩和期待が高まれば、スケールの大きい
上昇相場がやってくるかと予想していましたが、
シナリオを変えなければならないのかも・・・?!

単純に週末リスクからの手仕舞いだった可能性もありますし、
銀行監督の一元化の枠組み完成が来年以降になる可能性が高く、
スペイン銀行への資本注入は最速でも2013年半ばになる可能性があるとの
EU高官の発言もあったことから欧州リスクが高まったことも
リスク資産の売りに繋がっていたようですので、雇用統計だけが材料ではなかった
ことも含めて考えなくてはなりませんし、、、
テクニカル的に、大いにチャートが悪化したとは言えませんので
まだ決めつけるには早いのですけれど、
想定していた動きじゃないというのはやはり気持ち悪いですね。

QE3という伝家の宝刀を使ってのミニバブルさえ形成出来ずに
落ちていくようなら、いよいよ世界同時不況、悲観のマーケットの幕開けですよ。
まだそれはもう少し先だと思うんだけどなぁ・・・。
週明けの流れを見極めましょう。

11-12日、日銀が緩和に踏み切らなければさらに地合いが悪化する予感。
ここはやっておかないと。だって政治が消費税増税を決めたんだから。
(実施は先だけど)
理屈としてはやらないとオカシイわけです。。。じゃない?!!


あ、最後にメモとして。
米国雇用において気になる変化があります。

Unemployed=失業者数自体は減少しているのですが、(青のグラフ)
代わりに身体障害者の無職者が増加しているというのです。(赤のグラフ)
リンク先参照↓
http://econompicdata.blogspot.jp/2012/07/gaming-system-disability-edition.html

これは失業保険の給付期間が切れてしまったため、政府からの補助金を貰おうと
身体障害者として申請する人が増えているのではないかと書かれています。。。。


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