2013年9月16日月曜日

ひょえ~サマーズ氏、FRB議長指名を辞退ですって?!

このところ毎週末はいろいろとイベントがありますねぇ^^;
先週はオリンピックにシリア軍事介入リスク後退、
GDP改定値の大幅上方修正を受けての東京市場オープンで
日経平均は月曜からロケットスタートとなりましたが、
明日火曜からの日経平均も大幅高スタートとなりそうよ。

材料は
①サマーズ氏がFRB議長候補辞退
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE98F00520130916

②シリア化学兵器廃棄で米ロ合意~武力行使は当面回避へ
http://www.asahi.com/international/update/0914/TKY201309140182.html

①について。。。

待てよ…?!

13日の日経電子版で
FRB議長、サマーズ氏指名へ最終調整 って記事が流れて
ドル高円安が進行、株売りになっていなかったっけ…。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1301K_T10C13A9MM0000/?dg=1

この日経の記事についてキャプテンはYMTV番組内で
「なんで日経なんだよ。」と怪訝な表情。
アベノミクス絡みの本邦政策に関するネタなら日経リークもあり得るけれど
米国の、しかもFRB議長後任人事が日経にリークされるなんて・・・?!
と疑問に思えたかどうかって、結構相場のセンスがわかりますね。

案の定です。
すぐにこの記事の内容が否定されました。

ホワイトハウスは、日本の新聞で報道された「オバマ大統領は、サマーズ元財務長官をFRB後任人事に指名するという報道は間違っている」~ロンドンFX(松崎美子さんのブログ)
http://londonfx.blog102.fc2.com/blog-entry-3349.html

そしてオバマ大統領も 15日、サマーズ氏の辞退を正式に発表。

サマーズ氏なら量的緩和の縮小をより速く完結させようと
するのではないかとみられていたため、サマーズ氏で最終調整の
ニュースが流れた時には、早期ドル緩和引き締めなのでドル高の思惑が広がり、
一方で、今後緩和マネーが減らされていくスピードが上がるという思惑で
株式市場には売り物が出ていたのですが、
これが、サマーズ自体で逆流しちゃったのね。

緩和マネーはそれほど速く減らされることはないだろう…ということで
株が大ハッスルですよ。米株もビョーンと上がってる!!

先週金曜13日に14393円で終わっていたくりっく株CFDは、
16日月曜 14579円でポーンと窓を開けての寄り付く上昇スタートでした。

その後は14450~14579円での揉みあいで、寄り付き天井となっている格好ですが
そりゃそうでしょう、今日は祝日で日本市場はお休みですものね。

現物株市場における先週金曜の13日の日経平均の引け値が
14404.67円ですから、まあ、明日の東京市場が連休明けオープン
となれば150円は日経平均が上がると思われます。(今夜米株が大崩でもしない限り)

しかし、為替市場ではドル/円相場の頭を押さえる材料になりますね。
13日金曜は99・30円近辺で終わっていたものが週明け
スコーンと窓を開けて98.50円まで下落する円高スタートとなりました。

ただ、シリアの軍事攻撃リスクが回避されたとの報道の方は
リスク選好のドル高要因だと思われますので、ダダ下がりとはなっていませんが、
99円台を回復できずにいますね。

②については、軍事攻撃が回避されたことは喜ばしいことですが、
これでオバマ大統領の決められない姿勢というのが、後々問題にならないと
いいなーというのが率直な感想。指名しようとしていたサマーズ氏に
辞退されたこともそうですが、このところのオバマ氏はレイムダック化の様相?
この点についてはキャプテンも指摘されていましたね。

真相はロシアと手を組むことで、紛争を避けた素晴らしい決断だとしても
Marketが今後オバマの指導力不足とか何とか言って、これらの事象を
ネガティブ材料として反応することがないといいけれど。。。という感じ。

しっかし、9月はいろいろ警戒するイベントが多いのですが、
今のところ全て上手く切り抜けてポジティブに動いていますね。
ドル/円相場こそ100円の大台固めがなかなかできずにいますが、
そんなにスピードがある円安も実は歓迎すべきことじゃないですし、
今ぐらいの水準でとどまっていてくれる方が輸入勢も助かることでしょう。

しかし、このまま安心していいでしょうか。

◆今週はFOMC、テーパリング開始となるか?

米国住宅ローン申請件数が大幅に減少しています。
4年10か月ぶり低水準のニュース。
家が売れていないってことよね。

ウェルスファーゴが住宅ローン部門で2300人の人員削減。
シティグループも120人のレイオフ。

住宅ローン金利が5月22日以降上がっていることが原因ですね。
15年ローンが3・5%くらいまで(今年2・5%くらいまで下げていた)
30年ローンが4・5%を超えるところくらいまで上昇してきているんです。
4年ぶりくらいの水準まで急激上昇なんですよね…。

景気がよくて金利が上がるのはいいんです。
しかし、テーパリングの話が出てきてから米国長期金利が
先々週3%台にまで上昇してきたことも懸念されています。
3%タッチ後は下落して落ち着いていますが、それでも高止まり。

住宅ローン金利上昇で、住宅市場が冷え込めば米国経済の回復も腰折れと
なってしまいます。この分野を無視はできませんよね。
これが、ひょっとしたら、9月のテーパリング開始がないのではないか、
という見方をする向きが出てきている材料になっていると思われます。

◆そして、サマーズ氏優勢と見られていたFRB議長後任人事は
結局また誰になるのかわからなくなって来ました。
イエレン氏?!
オバマ大統領は8月に彼女を「ミスターイエレン」と
呼んでしまう失敗を犯していますからねぇ。。。
イエレン氏じゃなくて、コーン氏になるかも?!
という後任人事でまたひと波乱あるやもしれません。

◆中国の財テク商品「理財商品」の償還期限がまた
9月20日から26日に集中するという話も気がかり。

◆米国は債務上限問題も抱えています。

ダウ平均、15600ドルは超えられないと思うんだけれどなぁ。
だから、15500前後の今のレベルではまた、売りたい気分。

今夜の値動きを見て売り参入するかもしれません^^;

ドル/円は様子見かな??

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