しっかし、脳天直下の下落となったユーロ、これを目の前に何もできなかったのが
悔やまれますねぇ。。。
ドル円がすっかり膠着している今、これほどのボラティリティを取らず
一体何をしていたのか(´・ω・`)仕事してたのよ・・(^-^;
ユーロドルは1.39932ドルが高値。1.400ドルを付けることなく
ECB理事会の翌日金曜には1.3744ドルまで200pips以上の大暴落。
私の予想としては、このところのユーロ高をECB要人やドラギ総裁が
嫌がっていることは解っていたので、ECB理事会後はユーロが下がる!
ということは予想できていましたが、
だから売っておこう!というんじゃなくて、下がったところを買おう!
と思っていたところが甘かったわけ。
あ、大丈夫です、まだ買っていません(^-^;
だって、このところのユーロ高って、ユーロ圏のディスインフレ、
デフレ化が招いている構造的要因でもあるし、中国は元安誘導のために
元売りドル買いで膨大に膨れ上がった外貨準備のドルのリバランスで
せっせとユーロと円を買ったりしているし、
「口だけドラギ」の口先介入なんてタカがしれていると思ってたわけ。
でも、直前にいろんな人の話を聞いていると、皆同じこと考えていて
ECBで下がったらユーロ買いなんじゃないの?ってコメントが多くて、
皆がそう思っているなら、そうならない可能性も強いよな~などと
ちょっとその見通しに不安も感じてはいたのだけれど、その通りになったわ。
下がるじゃない~想定よりもかなり大きく!
これは今回5月のECB理事会では政策は現状維持で
な~んにもやらなかったことを考えれば凄い口先介入効果ですよ。
何をドラギさんが発言したかというと、
「このままインフレにならないようだったら6月は緩和政策やるよ」
って趣旨で「いよいよ来月はECBが動くんじゃないのっ?!」と
強烈に市場関係者に思わせることに成功したってことね。
*あ、きちんと書くとこう言ったの⇃
「インフレ見通しに基づき妥当と判断されれば、
ECBはユーロ圏の景気支援に向け、来月行動する用意がある」
で、何やるの?って話ですが、
それが、ここから6月に向けて市場の話題となって
ユーロを動かしていくんだと思います。
①4月24日の講演で、インフレ見通しが悪化した場合は
「広範な資産買い入れプログラム」を実施するとの考えを表明していたことで
資産、、、国債?を買い入れるんじゃないかとか、
②中銀預金金利のマイナス圏への引き下げ
リファイナンス金利と中銀預金金利の引き下げ。
下限金利である中銀預金金利は現在0%でしがマイナス圏に引き下げれば、
市中銀行はECBに翌日物資金を預け入れるためには金利を支払う必要が
出てくるため、銀行融資拡大の一助になるという政策とか、
そんなようなことが予想されていますが、
さて、本当に6月やるのかやらないのか、今後1か月はそれを
見極める相場となりそうです。。。
かといってここからユーロ売る気にもなれず、身動きが取れません(^-^;
しかしながら、この値動きを見ていますと、ドラギさんの発言は
かなり効いているわけで、ユーロを持っていた向きが
ユーロを慌てて処分しているという動きですね。
チャート的にもちょうど節目となる1.4000を天井に下がってきており、
いったんは天井だったとみることもできます。
もしかしたら、これ、戻り売り相場なんじゃないの?
と見方を改めている次第。
長期的には、デフレ化する通貨は高いという構造的要因から
ユーロ高に変わりはないと思いますが、何しろこのところの相場の
天井圏であったことからわずか2日しか経過していないことを考えると
買うのはもっともっと下がってからで十分だと思われます。
ECBが次なる1手を取るときが最後で、事実で買戻し。
つまり、6月まではユーロ安、理事会で何か発表されたら
(もし発表されなければなおさら)そこが起点となり
再びユーロ買い再開となるというのが、ここからのシナリオ。
ユーロ安に出来るカードなんてそれほどないのです。
だからこれまで口先ドラギと呼ばれてもやらなかったわけです。
6月の理事会に向けてユーロは戻り売りでその直前に
買い戻しましょう!どう?この戦略。
ドル円は、下抜けが怖いといいながら101円台では底堅く反発してきますね。
米国債金利が中国の米国債買いで抑えられているうちは上がらないかも。。。
そうこうしているうちに日経平均も下値をサポートできるのかどうか
ってレベルに沈んでしまっています。
SellinMayと言われる5月を乗り切れるのかどうか
(SellinMayはウォールストリートの格言だけど(^-^;)
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