2014年6月11日水曜日

やはりユーロが下げてきました。

9日月曜、スペイン国債利回りが2.5791%まで低下。
この日の米国債利回りが2.615%。

10日火曜の深夜にチェックしたところ、
スペイン債 2.623%
米国債 2.642%

なんと米国債よりスペイン国債利回りの方が低いのです。

亀井幸一郎さんのレポートでは
「一般的には信用力のある方の金利は低いもの。
先週ECBが打ち出した(主要中銀としては)未踏のマイナス金利導入が
こうした”ひずみ”をもたらしていると言えそうだ。」
http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/72f910ffed144390191b94c14b5de1b5

森好治郎さんも
「スペイン10年債利回りは2010年4月以来初めて米10年債利回りを下回り、イタリア5年債利回りも米5年債利回りを下回っています。
主要格付け会社によるスペインやイタリア国債に対する格付けは、米国債に比べ4~6等級ほど劣るにもかかわらず利回りが低下しているのは、ECBが打ち出した『追加緩和パッケージ』と3月から段階的に強化された『フォワードガイダンス』による効果が大きいとみられます。」
https://www.facebook.com/kojiro.mori?fref=photo

西原さんの有料メールでの松崎美子さんの配信されたメールにも
「ユーロ周縁国(イタリアやスペインなどの南欧州各国)の国債利回りが低下してきました。
南欧州各国の長期金利は、歴史的水準から見ても、最低レベルとなっており、
これがユーロの頭を重くしている理由と挙げられています。」
http://www.fire-bull.info/ni/

ということで、ユーロがジリジリ下がってきています。
先週木曜のECB追加緩和措置が徐々に効いてきている、と言えそうです。

確かに発表直後の反応は「ショートの買戻し」でユーロは上昇し
「ドラギ効果なし、ユーロをロングで待ち構えていた
個人投資家に軍配」といったコメントが見受けられましたが、
じわじわとマイナス金利の効果が債券市場にあらわれ、それが
通貨安につながる形で効いてきたということでしょうか。

ECB直後200日移動平均線付近まで戻ったところで
ユーロドル、ショート構築したのを諦めちゃってた…後悔(^-^;

ユーロは戻りを売るスタンスで行きましょう。

さて。欧州の金利が下がってきていることが
ユーロ安につながっているとも言えるものの、
米国債金利だって同じで低いわけです。

2.5~2.6%でウロウロ…。

これがドルの頭を抑えてしまっているので、ドル円は動かない。
ほんとボラティリティがないっ!

為替が落ち着いている、株は堅調地合いって
理想的な安定相場で、実は何にも問題ないんだけれど
市場関係者、トレーダーらは利ザヤが抜けなくて辛い相場ですね。
米株だってじり高ではあるけれど、ボラがない。
金利がついているものが次から次へと狩られて
低金利化していく・・・・。

VIX指数も10.73というところまで低下してきている昨今。。。
歴史的な低水準ですね。
http://chartpark.com/vix.html

これ以上 下がらないだろうというところまで来ているわけで
この先にあるのは、「ボラティリティ急上昇の相場」

つまり、高くてボラがなくなっている市場においては
下落する方向でのボラティリティが、
安値圏でボラがなくなっている市場におうては
上昇する方向でのボラティリティの発生が期待できる地合いに
なっているということ。

ということは、金利の急上昇(債券売り)
米株の下落などが想定できます。

さあ、その時ドル円はどう動く?

株下落に金利急騰で相殺されて動かない、、、ってのは
悲劇のシナリオですが(笑)

おそらく米株安に連れて日本株も下げることからの
円高のショックが近いと思われます。

これがいつ来るか?

正確には解りませんが、6月中じゃないかなぁ。

その下落局面でドルや日本株はどーんと仕込みたいですけれどね。

今週のSQに向けての相場は堅調が続くと思いますので
強気継続しています。
週末から来週にかけては慎重に、相場の急変リスクに
備えようかと考えていますが・・・。



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