やはりユーロが下げてきました。
9日月曜、スペイン国債利回りが2.5791%まで低下。
この日の米国債利回りが2.615%。
10日火曜の深夜にチェックしたところ、
スペイン債 2.623%
米国債 2.642%
なんと米国債よりスペイン国債利回りの方が低いのです。
亀井幸一郎さんのレポートでは
「一般的には信用力のある方の金利は低いもの。
先週ECBが打ち出した(主要中銀としては)未踏のマイナス金利導入が
こうした”ひずみ”をもたらしていると言えそうだ。」
http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/72f910ffed144390191b94c14b5de1b5
森好治郎さんも
「スペイン10年債利回りは2010年4月以来初めて米10年債利回りを下回り、イタリア5年債利回りも米5年債利回りを下回っています。
主要格付け会社によるスペインやイタリア国債に対する格付けは、米国債に比べ4~6等級ほど劣るにもかかわらず利回りが低下しているのは、ECBが打ち出した『追加緩和パッケージ』と3月から段階的に強化された『フォワードガイダンス』による効果が大きいとみられます。」
https://www.facebook.com/kojiro.mori?fref=photo
西原さんの有料メールでの松崎美子さんの配信されたメールにも
「ユーロ周縁国(イタリアやスペインなどの南欧州各国)の国債利回りが低下してきました。
南欧州各国の長期金利は、歴史的水準から見ても、最低レベルとなっており、
これがユーロの頭を重くしている理由と挙げられています。」
http://www.fire-bull.info/ni/
ということで、ユーロがジリジリ下がってきています。
先週木曜のECB追加緩和措置が徐々に効いてきている、と言えそうです。
確かに発表直後の反応は「ショートの買戻し」でユーロは上昇し
「ドラギ効果なし、ユーロをロングで待ち構えていた
個人投資家に軍配」といったコメントが見受けられましたが、
じわじわとマイナス金利の効果が債券市場にあらわれ、それが
通貨安につながる形で効いてきたということでしょうか。
ECB直後200日移動平均線付近まで戻ったところで
ユーロドル、ショート構築したのを諦めちゃってた…後悔(^-^;
ユーロは戻りを売るスタンスで行きましょう。
さて。欧州の金利が下がってきていることが
ユーロ安につながっているとも言えるものの、
米国債金利だって同じで低いわけです。
2.5~2.6%でウロウロ…。
これがドルの頭を抑えてしまっているので、ドル円は動かない。
ほんとボラティリティがないっ!
為替が落ち着いている、株は堅調地合いって
理想的な安定相場で、実は何にも問題ないんだけれど
市場関係者、トレーダーらは利ザヤが抜けなくて辛い相場ですね。
米株だってじり高ではあるけれど、ボラがない。
金利がついているものが次から次へと狩られて
低金利化していく・・・・。
VIX指数も10.73というところまで低下してきている昨今。。。
歴史的な低水準ですね。
http://chartpark.com/vix.html
これ以上 下がらないだろうというところまで来ているわけで
この先にあるのは、「ボラティリティ急上昇の相場」
つまり、高くてボラがなくなっている市場においては
下落する方向でのボラティリティが、
安値圏でボラがなくなっている市場におうては
上昇する方向でのボラティリティの発生が期待できる地合いに
なっているということ。
ということは、金利の急上昇(債券売り)
米株の下落などが想定できます。
さあ、その時ドル円はどう動く?
株下落に金利急騰で相殺されて動かない、、、ってのは
悲劇のシナリオですが(笑)
おそらく米株安に連れて日本株も下げることからの
円高のショックが近いと思われます。
これがいつ来るか?
正確には解りませんが、6月中じゃないかなぁ。
その下落局面でドルや日本株はどーんと仕込みたいですけれどね。
今週のSQに向けての相場は堅調が続くと思いますので
強気継続しています。
週末から来週にかけては慎重に、相場の急変リスクに
備えようかと考えていますが・・・。
人気ブログランキングへ
【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】
※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。
※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。
※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。
以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。