2014年7月11日金曜日

欧州時間から金価格急伸となり、いったい何が起こっているのか?
と思っていたのですが、為替市場でもじりじりと円高が進んで
101.06円と101円大台割れとなるか?というところまで下落しました。

勿論クロス円も下落です。昨日押し目の好機かと拾ったポンド円も
ロスカットされ、、、(´・ω・`)
キウイ円、ユーロ円と大き目の下落となりました。
豪ドル円がえぐいわね・・・。
豪ドルはそもそも東京時間から下落基調で

①6月豪雇用統計で新規雇用者数が1万5900人増(予想1万2000人)を
上回ったことで急伸するも、失業率が予想より弱かったほか、
正規雇用者数が前回より減少したことが嫌気され
一転して売りに押される展開に。

②6月中国貿易収支が316億ドルの黒字(予想369億5000万ドル黒字)
予想より黒字幅が小さかったことで、豪ドルが売られる。

という材料で売られていたのですが、

③そして夕方からのドル円、クロス円の下落はいったい・・・

犯人はポルトガルみたい。

欧州株とポルトガル債下落、円上昇-欧州で銀行懸念再燃
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N8HWIW6K50Z701.html

ポルトガルの第2の大手銀行バンコ・エスピリト・サント(BES)の
持ち株会社エスピリト・サント・フィナンシャル・グループ(ESFG)は10日、
自社の株式と債券の取引を停止したと発表。

西原さんの有料メールで松崎美子さんが緊急メール
してくださっていましたが、

このESFGという親会社が発行した
短期証券の一部の償還が遅れたことが発端だそう。
これが8日のこと。

このため、ポルトガルの10年債利回りは3.91%まで上昇していました。
これは5月20日来の高水準だそうで。。。。ポルトガル政府はエスピリト・サント銀行株の取引きを一時停止。

ポルトガル大手銀エスピリト・サント株が急落、親会社に債務不安
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303379504580021091000720852

大手格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは
BESを3段階も一挙に格下げしています。
もともとが投機級であった長期信用格付ですが、
「Caa2」まで、下から4番目の格付けまで、引き下げられています。

ポルトガル中銀は他の金融機関などに飛び火する恐れは、ないと
と語っているようですが、これを受けて
ユーロ周縁国の国債利回りが上昇しており、
ポルトガル利回りはこんな感じね。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/cbuilder?T=jp09_&ticker1=GSPT10YR%3AIND

イタリア
http://www.bloomberg.co.jp/apps/cbuilder?T=jp09_&ticker1=gbtpgr10:ind

ギリシャ
http://www.bloomberg.co.jp/apps/cbuilder?T=jp09_&ticker1=GGGB10YR%3AIND

スペイン
http://www.bloomberg.co.jp/apps/cbuilder?T=jp09_&ticker1=GSPG10YR%3AIND

どの国の利回りも6月に底入れして上昇に転じているように見えます。
それでも、上記チャートは6か月。
5年に時間軸を切り替えてみれば、全然底値圏の低利回りです(^-^;

これで大底反転、どんどん上昇していくのか否か?
ってのが気がかりなところへ。ポルトガルの問題がってことですね。

しかし、調べてみるとポルトガルは
2013年の経常収支は20年ぶりの黒字を達成するところまで
頑張っていたようであまり、懸念はないと思われていたみたい。

だからちょっと市場が驚いたってことね。

ダウ平均など米株もオープン直後にはガガガーっと売られて
ダウ150ドル安、Nasdaq62ポイント安、ということろまで
下げました。

そして金が1340ドルまで急伸。

さてここからです。

大手だとはいえ、ポルトガルの銀行発で相場がクラッシュするのか?
ということです。このまま米株が崩れ、ドル円が100円台に落ちるでしょうか。

ポルトガルです。。。

①きっかけは関係ない。米株の高値警戒から売りが売りを呼べば
相場が崩れることもある。ドル円はチャートが良くない。
101円を割れれば、ストップ注文がヒットして崩れる。

というシナリオなのか、

②ポルトガルが引き金で金融危機はあり得ない。
過剰流動性相場でのイールドハント(利回り狩り)地合いは続くので
欧州債が上昇すれば、すかさず買いがはいって
沈静化してしまう。ノープロブレム。

というシナリオなのか。。。悩ましい。

個人的には売りたい局面。

金の上昇は不気味でしょ。
何かのヘッジで買われ始めているとも見ることができるかも。

ただし、すでに今夜、米株、ダウ平均やNasdaq指数は
下髭を付けて切り返しに転じており、
やっぱり、たかがポルトガルでガタガタするな、という展開に
なりそうな気配もあるのです。

ドル円も結局切り返して、下髭の展開、101円は割らなそう。

う~~ん、難しいときは手を出すべからずか?

ポンド円ロング作ったばっかりなのに、こんなことになって
やーね。売り屋の私が買ったとこなのに!(-`ω-)

ということは。。。天井なのか??

悩ましい夜ね~


※メモ

◆今夜出た米5月卸売在庫、年初来で最低の伸び。
米4-6月期の成長期待が後退したため債券利回りの低下に伴う
ドル売りも優勢との側面も。

◆9日㈬FOMC議事要旨
「見通しが維持されれば、量的緩和は10月に150億ドル縮小して終了する」
を受けて米長期金利が上昇幅を拡大。
日米金利差拡大を見越した円売り・ドル買いが出て
101.86円まで上昇局面も。

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