2014年7月5日土曜日

本日4日金曜はアメリカの独立記念日で休場。
今週の相場のメインイベントは
3日木曜のECB理事会と雇用統計でした。

サプライズということはなかったのですが、
やはり雇用統計の数字が良好であったことで
ドル円相場は一気に102円台へ。

※6月米雇用統計
NFP 28.8万人(予想21.5万人)
失業率 6.1%にまで急低下

パートタイマー雇用が多く賃金の伸びが見られないことが
懸念材料とはいえ、ADP雇用統計の数字と並ぶ結果で
市場は素直にこれを好感したようです。
雇用統計についてはYEN蔵さんのブログに詳しいですね。
http://blog.livedoor.jp/slalom2007/archives/51324654.html

米国債金利もこれを受けて急騰、2.679%まで上がりましたが、
すぐに落ち着いてしまいました。結局2.648%までジリ下げ。

これはその後発表された6月米ISM非製造業景気指数が市場予想を
下回ったことに起因しているのかもしれませんが、
ドル円相場、下押しも102.11円までと極めて限定的でした。
雇用統計を受けての高値は102.26円。

あれだけいい数字が出ても、ドル円結局膠着を抜けず、
しかも、101.70円台からわずか40銭しか動かないってのも
ボラティリティが上がらずがっかりな印象でもあります。

それもこれも、結局はアメリカがテーパリング政策に入って
QEマネーを縮小させているとはいえ、まだQEマネーはバラまかれて
いるということで、金余りなんですね。
日本は去年からQE政策にはいった。欧州はこれからやるかもしれません。

この資金がきちんと経済活動に回ればいいのですが、
ほとんどどこかの市場に入り込んで価格を上げては引き、
上げては引きの繰り返し、昨年までは金市場にも入っていましたが、
これが今は米株や欧州株など世界の株式市場、
そして、そこでも吸収しきれない分(高値警戒でここから買えない分)が
債券市場に入ってしまっているわけです。

これで米債も欧州債も日本国債もすべて利回りが抑えられてしまう。
この相場にあの債券王が自腹で2億ドルを賭けているという
ニュースが気になっています。

PIMCOのグロース氏、自腹で2億ドルを低金利持続に賭け
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N85AEH6VDKI101.html

この低金利が今後長期化するとみているようで(^-^;

今、市場のテーマは「イールドハント」(利回り狩り)
どの市場もボラティリティが低下していることから
値幅でキャピタルゲインを上げるのが難しく、
結果、低金利通貨を借りて(キャリーして)高金利通貨を買う、
高利回り債券などを買う、というような利回りのいいものに
資金が流れています。
最近は南欧などのリスクの高い債券まで買われていますよね。
そして、そのために日、米、欧通貨がキャリーされるということ。


となると、為替市場ではほとんどボラティリティのない中で
高金利通貨に資金が流れ込む、ということで

豪ドルやキウイ、利上げ期待が大きいポンドなどが
買われる動きでしょうけれど、ドル円は上がらないんだろうなぁ。。。

だって、低金利が続くんでしょう・・・?
日、米ともに金利が抑えられちゃうってことだもん。
膠着を予想しているってことよね。

そして、低金利が続くというなら、
米株などは崩れないということになります。
じゃあ、株などでアクティブ運用してもいいじゃないの?とも
思いますが、やはり米株は史上最高値圏、
積極的に買う水準にはないということでしょうか。

そして、欧州経済は決していいわけではないので欧州株も
買いにくい。じゃあグロースさん、日本株買ってはいかが?
と言いたい(笑)


ダウ17000ドル大台突破も、過熱感はあまりないように見えますが、
やはり警戒や慎重論も多く存在し、これが相場を崩さない背景かと
思います。皆が楽観的になった時が危ない。
慎重論があればあるほど、適度な売りが出て相場はガス抜きが
上手くできるってことね。 皆が買いに回って売りが消えたときこそ
暴落のサイン。それには及ばない健全な相場だということです・・・。

※雇用統計の数字があまりに良すぎれば、早期利上げ懸念から
株が売られる可能性もあるかと思っていましたが、
そうはならず。景気回復期待から楽観が広がりました。
金利早期引き上げ懸念はFRBが上手くコントロールできていると
いうことでしょう。

ということで、ダウ平均ロングに回って正解。
このダウlongは継続してみていきます。

ポンドロングも継続中。

昨日3日木曜は会食で、ほとんどトレードできませんした。


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それと、今週は豪州RBA政策委員会で金利は据え置きも
声明が意外にハト派化していなかった(豪ドル高けん制がなかった)として
豪ドルが買われたのですが、翌日に出てきた貿易赤字拡大にびっくり!
これで豪ドルが売られましたが、それほど大きくは下がらなかったことで
業を煮やしたのでしょうか?

木曜になってスティーブンスRBA総裁が強いトーンで
豪ドル高を牽制発言。

これで豪ドルが崩れました。

折角レンジブレイクで新値更新、強気相場入りかと思われたチャート
でしたが、スティーブンスさんもチャート見てるのかしら(笑)
強い牽制に出てきました。
豪ドルチャート新値超えで買いに回った向きには冷や水。

しばらく下げるのかしら?
キウイも下げてきました。

強い景気指標が出てきた米ドルが買戻されるわれる動きにも
繋がっているのかな?(豪ドル、キウイの利食い)

PIMCOのブルグロース氏が予想するように低金利政策が
続くのであれば結局はまた、高金利通貨に資金が戻ると
思いますが、さらなる高みには調整が必要ということでしょう。
押し目は深くなる可能性も十分みて、買い参入したい局面。

では良い週末を!

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