2014年8月20日水曜日

ひょえ~

今日18日㈫は「ドル以外の通貨急落の日」ね。

①まず、朝はNZドルが急落。

NZ財務省が2014-15年の成長率見通しを
従来の+4.0%から+3.6%へ引下げとの報道。

さらに2015-16年の成長が更に悪くて
+2.6%にとどまるだろうとの見通しを示しており、
これを受けてNZドルが急落しちゃいました。

ちなみに今夜はNZ乳業大手フォンテラの入札がありました。
前回8/5実施時との価格比で▲0.6%
(その前は▲8.4%、前々回は8.9%だったので下落幅は大幅縮小)
乳製品価格は880→875に低下。

下落幅が緩和的となりましたが、それでもまだ乳製品価格は下落トレンドの中。
これもいいことではありませんね。

NZは住宅価格も足元では下落に転じてきており、
ますます利上げ再開期待は遠のいてしまっている感強し。
住宅価格が抑制され始めたのは、果たして
利上げの効果によるものなんでしょうか?
だとするならば、前向きに評価できるのですが・・・(^-^;


②さらに、私が持っていたポンドドルロングは消えちゃった(;゚Д゚)

7月 英国CPIが軟調です。
前年比1.6%増にとどまりました。(市場予想1.8%)
 衣料品、食料が主な下振れ要因。

7月英卸売物価指数PPIは
食品・エネルギーなどを除くコア指数で前年比0.9%上昇
一見予想通りの結果に見えますが、、、、

実はPPIは、細かく見ると更に2つに別れています。
(このあたりも西原さん有料メールで松崎さんが詳しく解説してくれているの)

⑴Output(産出)=製造業者によって生産された製造物の価格変動

⑵Input(投入)=製造業者によって購入された原材料・燃料の価格変動

精査していくのは骨が折れますが、原材料が安ければ
製造業者仕入れた原材料価格、つまりInputが安くなるわけですね。

今回Input価格が前月比 1.6%の下落、
前年比 7.3%の下落なんですって。原油価格が下落している影響ね。
このこと自体は決して悪いことと思わないんだけれど、
でも、インフレ低下にはつながっていくわけで、
つまり、利上げの必要性が大きく後退していくということにも
繋がっていくわけね。

おまけに
8月のロンドン住宅売却希望価格、約6年ぶり大幅下落
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NAH30D6JTSEB01.html

この一年間で20%ほど上昇していたロンドンの住宅価格、
8月の売却希望価格は前月比▲5.9%と過去6年余りで最大の下落


なんて記事も発見しちゃって、あれあれ?
イギリスも住宅価格バブルが懸念されていたけれど、その心配も、
そして利上げの必要性も著しく低下しているんじゃないの??

と思うわけです。

これはバブル抑制の規制が効いてきているためで、
引き締めの効果によるものとするならば、歓迎ですが、
そうじゃなかったら・・・?!


というのも気になっているのがこのニュース。

中国 住宅価格の下落傾向さらに拡大
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140818/k10013883491000.html

いよいよ中国も粛清、、じゃなくて規制や引き締めの効果が出ていると見えて
住宅バブルは沈静化しつつあるようです。

ただ、中国マネーは中国においてのみ悪さをしていたわけじゃないんですよね。

中国マネーがあおるロンドン住宅バブル
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYEA3F03V20140416?sp=true

というように、ロンドンやNZの住宅価格を引き上げていたのは
中国の富裕層らの影響も大きかったと思われることが気がかりなんです。

NZもイギリスも不動産価格が下がってくる??・・・って
兆候は中国の富裕層マネー流入が止まっているせいだとすると?

彼らは何故買わなくなったのか?
中国国内不動産価格の下落も影響しているのか?
この負の連鎖は始まったばかりなのかしら?

などと思ってしまうのです(^-^;考えすぎかな?

③そして米国住宅指標がびっくり堅調!

ところがところが、今夜発表された米国の住宅指標は良かったんですよね。

7月住宅着工件数 109万3000件(市場予想96万6000件)

7月建設許可件数 105万2000件(市場予想100万件)

6月が結構落ち込んでいて悪かったのですが、驚異的回復です。

同時に発表された米7月CPI消費者物価指数が地味な結果でしたが
前月比0.1%上昇(市場予想平均の0.1%上昇と同じ)

住宅指標の好結果がCPIを凌駕!

ということで、全面ドル買いに。

これで、NZドルや、ポンド以外の通貨、ユーロや豪ドルに対しても
米ドル高となったために、米ドル以外の通貨が全面安となったのです。

イギリスやNZの住宅の落ち込みは
中国の富裕層マネーのせいじゃないってことかしらね。
あるいは、米国は中国マネーも入っているけれど、それも関係なくして
強いってことかもしれない。

********************************

そこでまとめ。

ここからはドル買い一択です。
スケ○心で、下落したポンドを買ったり、余計なことはしません!

NZもイギリスも利上げ思惑が大きく後退する中、ましてやユーロは
ウクライナ問題、対ロ制裁の影響が見えない事や、これから量的緩和に
踏み切らざるを得ないところまでドイツの景況感も落ちているわけで、
米ドル以外は買う理由がないんですね。

豪ドルは買えるかな??あまり下げていないかも。
ここはまた調べる必要があるか。

ということで、ドル円でドル買いするのが最も確度の高いトレードだと
いう結論に至りました。

9月から本格的にGPIFマネーが出てくるという話もありますし、
どんなに地政学リスクが騒がれても100円を割ることがない。

だって、謎の投資家が支えているんだもの。

「謎の投資家」が円高抑制、反発力奪うとの指摘も

http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPKBN0GI0PV20140818?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0

というわけで、ポンドドルロングはむなしく散りましたが、
102.22円でロングしたドル円のポジションを温めつつ、
押し目買いでドル円に絞ったトレードにしようと思います('ω')ノ
それと、日経平均ロングね。

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