2014年11月24日月曜日


先週末21日金曜はドル円は下がらずとも、、、
ユーロ円、スイス円が下がったわね。

20日㈭までの為替市場の値動きを見て、ドル円、クロス円は
天井を付けたわけではないにしろ、高値をさらに更新するような
買いの勢いが随分衰えた印象で、しばし調整局面を迎えるのでは?
と予想しておりましたが、確かにドル円クロス円とも20日が最高値。

しかし、ドル円はあまり下がらず
ユーロ円とスイス円が大きく崩れてきて
NY円と豪ドル円は金曜にさらに最高値更新(上髭だけど)

というように、クロス円でも値動きまちまちとなりました。

金曜の夜に出た様々なニュースによるものです。

①中国が利下げ発表(2年ぶり)

中国は金融政策会合というスケジュールがないものですから、
思いついたときに政策変更して発表する、みたいなノリ。
小回りが利いて柔軟性が高いとも言えますが、
マーケットにとってはいつ何が飛び出すかわからずサプライズに
なることが多いですね。

中国人民銀が予想外の利下げ、景気てこ入れへ
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0J50ZO20141121

利下げですから緩和策です。
つまり景気テコ入れですので、リスク資産を押し上げるニュース。
これを受けてドル円も下がりきらず…という印象。

中国と貿易上のつながりの大きいとされる豪ドルが上昇したことで
豪ドル円も上昇。豪ドル上昇につれてNZドルも上昇、これでNZ円も上昇。
という連鎖が起こったようです。

中国利下げ:識者はこうみる
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0J519D20141121?rpc=223

人民元の対円での急上昇(急激な円安のせいね)も影響しているみたいね。
やはり中国経済の実態が厳しいことを意味しているのでしょう。

この利下げ、短期的には市場にフレンドリーな結果をもたらしますが、
よくよく考えると中国リスクは高いことの裏返しですので、
いつ中国からの突発的なネガティブニュースでマーケットが
驚かされることになるかと思うと、決して楽観できないとも思います。

②ECBドラギ総裁「過度に低い」インフレを早期に押し上げるため
必要な措置を講じる必要があると述べ、
ユーロ圏経済を支援する追加緩和措置の可能性に言及。

ドラギ総裁は先週月曜17日、追加緩和には大規模な国債購入が
含まれる可能性があると述べたことで、この時もユーロ安が進みました。
しかしながら、ユーロはすぐに反発。なかなか大きく崩れない印象でしたが、、、。

この金曜のドラギ総裁の発言でイタリア、アイルランド 、オーストリアの
10年債 利回りが過去最低水準に低下。
ユーロ/ドル は1.24ドルに向けて下落、
ドルや円に対し1%を超える値下がりとなりました。

こちらも、追加での量的緩和への言及ということで、通貨ユーロ以外の
マーケットにはリスクオンの材料となります。ということで株式市場は
強かったですね、欧州株は軒並み上昇、米株も上昇です。
中国と欧州から緩和的ニュースがでたので
元やユーロは下がりますが、株には支援材料ということね。

加えてECBは資産担保証券(ABS)の買い入れを開始したと発表しています。
量的緩和政策着手ということでこれも市場の安心感に。
カバードボンドの買い入れはすでに開始しています。
ABSとカバードボンドの買い入れを今後少なくとも2年間継続する予定で
買い入れ状況については、毎週月曜日(日本時間午後11時半)ごろに
ウェブサイトで公表するそうです。

③ツアブリュック・スイス国立銀行理事が
「スイスフランは依然として過大評価されている」
「スイスフランの上限は絶対的なポイント」と発言。

スイス中銀、あらゆる手段でフランの上限防衛を決意=理事
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2014/11/138830.php

この発言受けてスイスフラン売りに。

30日にスイスの国民投票を控えて、ユーロスイスの1.20のラインが
守れるかどうかに注目が集まています。

21日にもこんなニュースが。
スイス中銀、フラン上限は必要な限り維持=理事
http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN0J50UG.html

ということで、スイス、ユーロの動きが神経質になりそうです。
スイス安となったので、スイス円が急落したわけですね。

私は金曜はスイス円を短期目的でショートしています。
これは「スイス円」だから売ったのよね。
チャートがトップアウトした印象ですし、
30日に向けて、防衛ラインがサポートできない可能性にかけた
スイス買いポジションが相当膨らんでいると聞いて。

こういう時はちょっとしたことでポジション調整が起こりやすい。
ということで、加熱したスイス買いが少し巻き戻されるリスクに
かけてみました。この日のうちに一度利食いましたが、
スイス円、再度売り直して週末突入です。

最初に売ったのが122.80円台で121円台で買い戻し。
再度ショートは121.76円。

ドル円は116円台にめちゃめちゃ本邦輸入筋の買いオーダーが並んでいる
との情報ありで、あんまり下がらないかも・・・。
買い遅れている向きが、下がればすかさず出てくる相場。

先週末金曜には麻生財務大臣が円安のスピードに牽制発言を
行っていましたが、、、。

なかなか買い場がみつかりませんね(^-^;

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