2015年2月1日日曜日


乱高下激しかった1月相場。。。

崩れると言うほどの下落にはならず、
売り屋がもうかったか?というとそうでもない。

勿論、買った向きにはもっと辛い相場で、
上値が重く、ボラティリティが高かった2015年の幕開け1月相場。

週明けから2月相場です。
2月になったら落ち着くんでしょうかねぇ…。

乱高下激しく、相場のトレンドがなく解りにくい相場となる、
といわれる「水星の逆行」が1/21からスタートしていますが、
2/11まで続くんです。まだこの乱高下、すなわちレンジ相場が
終わったとは言えないかもしれません。

株式市場では2月は悪くないんです。
節分天井などと言いますので格言からは良くないイメージですが(^-^;

2000年以降の15年間での日経平均の勝率は11勝4敗。

傾向では月中までは良くないとしても
月の後半にかけてジリジリと上昇って感じみたいね。

セクターでは消費関連の銘柄には2月決算が多いので
配当や優待の権利を取ろうとする買いが膨らむからではないか、
とされていますが、外部環境が落ち着いて来れば、
そういう買いも出てくるでしょう。

じゃあ、この1月、何が懸念でこれだけ乱高下したかというと。。。
市場を騒がせたニュースは

①ギリシャリスク
12月29日に行われた大統領選出に向けたギリシャの第3回投票で
次期大統領が選出できずギリシャの政情不安高まる
~25日ギリシャ総選挙 急進左派連合の勝利。
ギリシャ借金の棒引き要求?!…

②銅価格急落 一時▲8.7% 中国ヘッジファンドの売り?

③SNBスイス国立銀行ショック 1.20フロア撤廃でスイスフラン暴騰

④中国株急落、2008年以来の大幅安-信用取引で大手証券処分

③ECBバズーカ緩和導入~欧州景気後退
・1兆ユーロを超える規模の資産買い入れ発表
オープンエンドで日銀と同じ、インフレ率2%前後達成まで無期限
(ユーロ圏12月消費者物価指数2009年10月以来のマイナスに低下)

⑤米指標悪化で利食い米株に利食い優勢

・11月の米製造業受注は、改善予想も4ヵ月連続のマイナス
・12月ISM非製造業景況指数も昨年6月来の低水準
・雇用統計・賃金上昇率前月比で▲0.2%減 06年以降で最大の落ち込み
・12月の耐久財受注が 予想の+0.5%に対しなんと▲3.4%

⑥止まらぬ原油安への警戒
中東のオイルマネーのレパトリ懸念

⑦世界の通貨安戦争 この1月だけでも以下の国が利下げ実施

・カナダがサプライズ利下げ
・インドも緊急利下げ
・ルーマニア、エジプト、ペルー、トルコ、パキスタンも利下げ
・デンマーク中銀は、1月になんと3回目も利下げマイナス金利に
・シンガポールも金融緩和通貨安競争に参戦
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NIV3UI6K50XW01.html
・この週末はルーブル安にあえぐロシアまで利下げ
ロシア中銀総裁、利下げの正当性主張 「景気減速に歯止め」
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0V96FU20150130

・イギリス。
2014年は利上げが目されていたイギリスの前回議事録では
これまでの利上げ派2名が金利据え置き派に回って
9対0に。つまり利上げ派がゼロになった。利上げ期待は著しく後退。

・ニュージーランド
準備銀行RBNZが政策金利の引き締めバイアスを後退させる。
昨年までの利上げ示唆から利上げも利下げも柔軟に、としたことで
次は利下げする可能性もあるとの警戒強まる。

・豪ドル
利下げの思惑が急拡大中
(先週の10-12月期CPIで少し利下げ思惑が後退したものの
この週末に発表された1月のPMI中国製造業景気指数、
2年4カ月ぶりに50を下回っていいます。(予想は50.2)
50が景気判断の節目。
中国国内外の需要の伸び悩みを受けて生産が低迷、
景気の減速が強まっていることが改めて鮮明に。

となると豪ドルにとってはマイナス材料・・・。
今週は3日(火)にRBA豪中銀政策金利発表があり、注目。

ってなところで、
今週2月第1週も
3日㈫オーストラリア、インド 5日㈭イギリスなどの中央銀行の
金融政策発表がありますので
引き続き、通貨安戦争の様相継続となるかどうかは
市場の注目材料でしょうし、週末6日㈮は米雇用統計で
米国の利上げ時期を巡っての思惑が交錯しそうです。

1月のFOMCでは米国は低金利政策維持の「相当の期間」の
文言を削除しましたし、原油安や国際情勢に配慮するコメントは
見られたものの、利上げ時期が遅くなるというイメージはなかった。。。

つまり、1月はリスクオフムードが強まったり、
世界の中銀が利下げや緩和を行ったことでドル高が大きく進んだ
一カ月だったということですが、

「ドル高はどこまですすむのか?!」
というのが、この先2月以降のテーマになってくると思います。

ただし、ドル円に関してだけは、量的緩和、バズーカを発表したのが
昨年の10月31日だったため、その内容は確かにバズーカでも、
ちょっと材料としては飽きられたというか、古いというか、
欧州のバズーカの方に市場は反応するものだから、
円安の勢いが途絶えてしまっていますね。
後だしじゃんけんした他国の方が通貨安誘導には有利?!

それと、YMTVで大倉孝キャプテンが指摘していた貿易赤字の縮小

原油安で名目3%成長に
http://www.nikkei.com/paper/article/?ng=DGKKZO82567340Z20C15A1EN2000

 産業空洞化が進行した日本は、円安になっても貿易赤字が解消しない。去年の秋ごろまでそう言い切っていた経済専門家たちが、雪崩を打って2015年度の貿易黒字転換を語りだした。 きっかけは14年12月の貿易収支で赤字幅が急減したことだ。月次では早ければ15年2月にも黒字化を見込む向きもある。

~ってこれ、有料記事ですので、読めない人もいらっしゃるかな?

経常収支は5カ月連続の黒字-原油の下落背景に貿易赤字縮小
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NHWLO76K50Y601.html

要するに、貿易赤字が円安の材料の根雪となっていたとするならば
その部分が随分と溶け出しているということ。

となると、「円安」というのはあまりテーマにならないかも、です。
ドル高がテーマでドル円が上がることはあっても、、、。

かといって、ドル円が大きく崩れないのはGPIFなどの
外モノ買いが粛々と入っているためで、ドル高によって
ユーロや豪ドルが崩れて、これに連れてユーロ円や豪ドル円などの
クロス円が崩れるほどにはドル円は下がらないという相場。

ということで、ドル円相場のレンジは続きそうね。

私、先週のドル円ロングは108円台で一度利食って
週末金曜の米国GDPショックで下がったところを再び買ってみたわ。

コストは117.41円。

**********************************

そうなの、1月30日㈮は米国GDPショックで米株、ドル円乱高下。
結局米株ダウ平均は251ドルも下げて終わりましたね。

◇10-12月期米GDP速報値 +2.6%(予想+3.0%)

米10年債利回り大幅低下。。。

ドル円は木曜安値の117.40円を下抜けて、117.30円まで下落

(1月の安値は21日117.18円、ここを割ったら一度撤退します)

あ、木曜に43ドル台に下落したことで、逆指値ショート!で
売った原油だけど、、、見事に損切!!

米株が急落するなか、怒涛の踏み上げ相場を演じてくれました。。。
45.50超えで損切です。。。( ;∀;)

原油の急上昇は

①ISILによるイラク主要油田地帯キルクークへの奇襲攻撃
②米国のリグ(石油掘削設備)の稼働数急減が発表される
③月末!!!先物市場で空売りの買い戻し手じまい殺到。

そうか、、、月末だったわね。
リグの減少はそれほど材料にならないはずですが
(生産量はむしろ増えている)
月末リスクというのを考えていなかった。
ISILについても、然り。

原油は68ドル台からのショートを手仕舞ってから
買いも売りもやられてリズム悪いです;つД`)





人気ブログランキングへ

【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】







※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊トラスティ証券株式会社