2015年8月24日月曜日

世界同時株安の様相にVIX指数も急伸しています。

21日金曜日 NY市場は

ダウ平均  16459.75  ▲530.94(▲ 3.12%)4年ぶり下げ幅 週間の下げ幅は1017ドル
S&P500 1971.11 ▲ 64.62(▲ 3.17%)

原油先物価格  40.45 ▲ 0.87も 一時39.86ドルまで値を下げる場面も。

VIX指数 28.03と +8.89

日経平均先物9月物 18970円 19000円台割れ



一体何が起こっているのか?
リスクが一つではない印象ですが、下落のトリガーはやはり中国でしょう。

①中国上海株崩落から中国景気後退を直視し始めた市場

上海株はバブルとの認識を共有しながらも、株式市場が下落すれば
中国当局が支えるとの楽観がありました。
確かに空売り禁止や保有株売却禁止など、常識を超える株価下落防止策を
次々に発表したことで、なんだかんだ蓋をして通常運転に戻るだろう、
と楽観し、7月の急落以降も日米の株は買われる局面もありました。

しかし、その後突然発表された人民元切り下げや
天津の化学工場爆発などのサプライズに動揺を隠しきれなくなった市場は
一転して利食いに動いた(積極筋は売り崩しにかかった)と思われます。

天津爆発は習近平派と江沢民派の権力闘争による人為的なものではないか、
とささやかれていますが、この週末には中国山東省の工場爆発も。
立て続けに起きた同様の爆発に、事故の可能性は極めて低いものと
推測されます。権力闘争という見方が強まれば強まるほど
中国共産党の崩壊リスクも思惑として浮上するでしょうから、
中国への投資資金は一斉に引き上げられているものと思います。

中国山東省の工場爆発 有毒物質の拡散警戒
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150823/k10010199511000.html

中国工場爆発:「安全は大丈夫か」戦勝式典控え高まる不安
http://mainichi.jp/select/news/20150823k0000m030092000c.html

こちらも化学物質を取り扱っていた模様…

②中国人民元切り下げの影響は甚大

中国を主な貿易相手国とするカザフスタンが20日、
変動相場に移行することを発表。

カザフスタンが原油輸出国ですが、中国が原油輸出のお得意様だったようです。
ところが中国景気の減速で中国の原油需要が弱まり、カザフの貿易収支は悪化、
通貨切り下げに追い込まれたとみられます。

ベトナムも19日、通貨ドンの対米ドルの中間レートを1%引き下げ、
ドンの許容変動幅も従来の2%から3%に拡大する通貨切り下げを実施しています。

そもそも米国利上げ観測から、新興国投資は引き上げられ米国へと還流しており、
輸出国にとっては悪いことではないのですが、
中国が自国通貨安政策に出たことで、貿易での競合国である近隣諸国にとっても
通貨安政策を進める圧力となってくるわけです、、、


その中国ですが、先週の上海株式市場は大幅下落しており、
これが世界の株安を誘引しているのですが、
7月9日の安値3373Pを割り込むと下落が加速する可能性大。

しかし、月足チャートを見るとリーマンの前までの上昇とリーマン後の
暴落の規模からみると、現在の上海株って下落もまだまだって感じ。

当時は米国発のリスクであったにもかかわらず下落は甚大でした。
しかし、今回は中国そのもののリスクによる下落です。
この程度の下落で納まるとは思えませんね。
3000Pアラウンドまでの下落は当然と見ていいような気がします。

ただし、棒下げで一方的に下がるのを傍観しないでしょうから、
乱高下しながら下がっていくんでしょう。

この週末も中国から株価テコ入れ策が出ています。
その威力がいかばかりかは疑問ですが。

①中国当局、株主の違法な保有株売却を厳格に処罰する方針
http://jp.reuters.com/article/2015/08/21/china-stocks-regulator-idJPKCN0QQ0ZT20150821

中国当局は、6月中旬に始まった株式市場の下落に歯止めをかける狙いで、保有率が5%以上の株主による保有株売却を禁止した。規則に違反して上場企業株式の保有を減らした株主を厳格に処罰する方針

②中国、年金基金の株投資を承認 相場下支え狙う 
http://s.nikkei.com/1KdXAWO

中国国務院(政府)は23日、年金基金に総資産の最大3割まで株式投資を認めるという新しい規則を発表した。中国の株式市場は投資家が個人に偏っている。長期で運用する年金基金の資金を株式市場で増やすことで、動揺が続いている株式相場を下支えし、値動きを安定させる狙いがある。

2014年末の基本養老保険基金の資産残高は約3兆6000億元(約70兆円)だった。全額を運用するわけでないが、単純計算では今後、最大で1兆元前後の資金が株式市場に流入する可能性。

中国も年金で株を買って支えるということですね。
ちなみに日本の年金マネーGPIFは総額約140兆円です。
中国は70兆円くらいですから、この半分。。。
しかし、その意義というかやり方は全く違います。
日本の場合、安値放置されていた日本株の上昇過程でGPIFが株を購入、
株価を押し上げる効果があったのですが、
中国の場合、下落を止めるために年金マネーを突っ込み、
株価下落を止めるという使われ方をするわけです。

このやり方で年金を使うのって怖いわよね。。。
成功するとは思えません。

それから気になったのがこのニュース。
この米国債がまた資金調達目的で逆に売られる局面があれば
米金利上昇リスクに?まとめて売ったりはしないでしょうけれど。

中国は世界一の米国債保有国、9億ドル買い増し
http://www.recordchina.co.jp/a117018.html

6月の中国の米国債保有額は、前月比9億ドル増加して1兆2710億ドル(約157兆9700億円)に達した。中国が米国債を買い増ししたのはこれで4カ月連続となる。
中国は6月に米国債9億ドル(約1100億円)を買い増しし、引き続き世界一の米国債保有国になった。19日付で新華社が伝えた。

ただし、これは7月の上海株下落の前の話。
その後7~8月にかけては中国大混乱。

◇今週は週末のNYの引け味から行って、まず月曜に大きな下落からスタート。
そのまま下落トレンドにシフトするのか、大き目の調整で済むのか。
大きめの調整にしても、まだまだ下げたりない印象よね。

ドル円相場120円割れは必至、、という気がします。
115~110円までの下落があってもおかしくないと思っていますがどうでしょう。

というのも米株下落が米国利上げの可能性を著しく後退させるんじゃないか
って気がしています。
早期利上げ観測後退はドル高シナリオ変更を余儀なくさせられると思われ、
為替市場ではドル安が進行しています。
ドル円下落、ユーロドル上昇。


チャートを見て気になるのはユーロ高ですよね。
ユーロ高、スイス高、円高となっています。

ユーロはやはり長いことキャリー通貨となっていたということでしょうか。
ユーロ売りの巻き返しが起こっているものと思われます。
ユーロは買えない。。。と思っていたのですが
金曜の午前中に考え方を一新。

ここからくるのは、ユーロ高、円高だというシナリオに変えました。
ということで1・1233ドルでユーロドルロング。

これで、ドル円ショートとユーロドルロングを持っていることに。

米利上げについて今週は
24日(月)アトランタ連銀総裁講演で利上げについてのスタンスを確認。

27日からのジャクソンホールでの年次シンポジウムが注目ですが
今年はフィッシャーFRB副議長が出るようです。
29日㈯にフィッシャーさんがパネルディスカッションの登場予定とのこと。。。

日経平均も19400円台からちょこちょこ売り参入。

日銀の追加緩和への期待の声も出てきているようですが、
補正ネタと合わせて、こうしたソースで上昇したところは
戻り売りを考えています。

大倉キャプテンが待っていたテールリスク相場がいよいよ到来ってとこかな。
結構な深押しとなると思っています。

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