2015年12月21日月曜日

ECBでの乱高下をこなし、FOMCでの利上げ発表を歓迎したマーケット。

ドル円ロングで年末高のシナリオを考えていましたが、、、
日銀の補完計画、、、じゃなかった「補完措置」にびっくり!

何がしたかったのか…
その意図をまだ読み切れずにおりますが、市場の反応が全て。

誰も何も期待していなかった今回12月の日銀会合で

1 ETF現在の買い入れ枠3兆円に加えて3000億円の枠を新設
2 長期国債の平均残存期間を7年~12年に長期化
3 REIT銘柄別の発行額の買い入れ限度額枠引き上げ
4 金融機関から買い入れた株式の売却を完了する期限2026年3月まで延長
(保有していた株式の市場売却を予定通り2016年4月に再開)

などが発表されたのですが、
初動は日銀が動いた!というだけでブルブルにリスクオン相場。
ハロウィンバズーカの記憶もあるので
まずは飛び乗ったが勝ちとばかりに日経平均は500円超の上昇、
ドル円相場は123.54円まで急騰。

ところが、、、中身を吟味するうちに、あれ???
これ、買っていい内容じゃないんじゃないの・・・(( ;゚Д゚)
ということで一転下落開始でNYクローズまで売りが続きました…。

ETFこれまで年間3兆円買い入れてた枠をたったの3000億円拡大するって、、
むしろ、来年4月から日銀が保有していた株の売却を再開する、
ということが気になっちゃって仕方ないですね。

日銀は02年11月、株価下落で金融機関の損失が拡大するのを防ぐため、
金融機関が保有する株の買い取りを始め、04年9月に買い取りを終了。
07年10月に売却を始めたのですが、リーマン・ショックを受けて、
08年10月から売却を停止していました。

これを来年4月から売却再開ってことで
それが市場関係者の心理を圧迫したように思うのですが。

出口を模索する時期に来ているという見方も否定できないですよね。
日経平均は18986.80円まで下落、高値から900円近い下落となりました。
ドル円相場は121.04円です。これも高値から2.5円もの下落です。

8日金曜の米国市場では
ダウは367ドル安、ナスダックは3日ぶり5000pt割れ、
S&P500は2000pt割れ寸前まで下げてしまっています。

週明けから下落が続くようだと、年末高というシナリオはないでしょうね…。

日経もドル円も嫌な上髭を付けてしまいました。
ドル円ロングはコストでポジション消滅。
その後は日銀が何を考えているのが消化できずノーポジ。

日銀はあくまで「補完措置」であり「追加緩和」ではない、
としているため、追加緩和カードは温存されたと言う見方もできますが、
一方で、やれることの限界が見えたようなもので、今回の補完措置の
発表は失敗だったとみる向きも多いのが現実。

今週は25日クリスマスは東京時間までで為替市場は止まってしまいます。
流動性がなくなる閑散相場となる1週間となりますので
あまり大きなポジションを取ることは避けたいと思いますが
このまま本当にショートでいいのかどうか、まとまらず。

皆弱気になっちゃって、円高目線にシフトしちゃってますよね。
素直に下がる相場になるのかなぁ…

確かに日経平均のチャートはよくないんですけれど、
日銀は新たなETF買入れ枠の設定として
設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業の株式を対象とするETFを
買い入れるとしています。

JPX400に連動するETFが対象。JPX400構成銘柄や高ROE銘柄が
物色される相場が繰り広げられる可能性はないものかしら?
とほのかに期待したりしてるんだけど^_^;

年末ですし、あまり気持ちを入れ込みすぎないように様子見とします。。。

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