2016年4月20日水曜日

物凄いリバウンドを見せています、日経平均とドル円相場。

週明け18日月曜日は、原油急落と震災を受けたショックで大幅安、
日経平均は16254円まで下落していましたが、
今日19日火曜は598.49円高の16874.44円まで反発。
NY時間にかけては一段高、日経先物は17000円を回復しています。

ドル円相場は月曜107.82円まで下落していましたが、
今日19日は109.47円まで1円70銭くらい上昇していますね。

基本は「ドル安」
それを好感した原油はじめコモディティ高、米株高でリスクオン。
NYダウ平均はとうとう18000ドルを回復しました。
現在は18ドル安と小安いのですが^_^;
(今夜はナスダック総合指数が

ドル安を受けて為替市場では
豪ドルなどの資源国通貨、新興国、高金利通貨が買われており、
(利回りがいいですからね、リスクオンの時には資金が入りやすい)
対ドル相場での豪ドル、キウイ、カナダ、ランド、トルコなどの
資源、高金利通貨上昇で、クロス円も押し上げられる格好。


豪ドルドルは昨年6月以来の高値となる0.7820ドルまで上昇。
年初から約7%上昇しています。
このままの流れが続けば,豪ドルは0.800~0.820ドル台まで上がる予感。

豪ドル上昇を阻む材料の一つとして、豪中銀のスティーブンス氏の発言や
通貨安誘導政策がありますが、今日は4月5日に開いた政策理事会の議事要旨が。

「豪ドル高は、サービス業など非鉱業セクターが主導する経済への
リバランシングを阻害する可能性がある」
「商品市況の反発は鉱業部門の投資に影響していない」
「非常に緩和的な政策が適切」
「低インフレは一層の緩和見通しを与える」

といった内容で、地合いが弱ければ豪ドル売りとなりかねないものでしたが、
豪ドルへの影響は軽微に終わり、現在はとにかくドル安による
他国通貨高がテーマになっているものと思われます。

加えて、欧州や日本のマイナス金利政策。
利回りのいい豪州債には資金が集まりやすく、
これもクロス円で見れば豪ドル円上昇の背景にあるものと思います。

豪ドル円ロングコストは82.24円、87円台くらいまではありそう。

日経平均16390円ロングは保有継続。

NZドルロングコストは0.6903 0.7200ドルくらいまでの上昇を見込む。
NZドルも昨年6月以来の高値を取ってきています。

ドル円もそこそこ上昇していますが、上海合意があったと
指摘されているように、世界はドル安の流れにありますから
ドル円の頭は重く、107~115円のレンジ形成というイメージ。

そして、今、ポンドに注目しています。
今夜はカーニー英中銀総裁の議会証言が伝わっていますが、
それを材料に売られたということはなく、今日は一貫してポンドが強い。

「EU離脱の選択は不確実性を拡大」
「国内の金融システムに大きなリスク」
「第1四半期の商用不動産の販売は40%落ち込んだ」
「英中銀は有事の際の適切な対処計画を策定しなければならない」

EU離脱リスクを強調していたようですが、ポンドに反応なし。

実は今日ちょっとポンドも拾ってます。
1.4282ドル。拾った理由は以下の通り。

①ポンドの売り越しが約3年ぶり高水準、英国のEU離脱を警戒
http://jp.reuters.com/article/britain-sterling-shorts-idJPL3N17L51W

②原油下がりきらず上昇
イギリスは産油国でもあり、北海油田の利益が英国の税収の10%を
超えた1980年代にはポンドはペトロポンドと呼ばれていたようです。
ペトロカレンシーは産油国を差す言葉。

原油上昇で英国税収も上がり景気も良くなることが予想されます。

リスクは6月のEU離脱を問う国民投票ですが、その日に向けては
世論調査などでどちらが勝つのかが注目され、相場を動かすかもしれませんが、
離脱なしの結論が出れば暴騰するはずです。

EU離脱問題はまだどう出るか予測不能ですが、その前に今はドル安です。
米国がドル安政策にシフトしたのであれば、単純に他通貨高です。
オセアニアや新興国通貨高を見て、ポンドショート勢も焦って
ポンドショートの買戻しを始めるのでは・・・?という気がしています。

ただ、今夜ナスダック総合指数が少し大きめの下落となっていて、
これが本格的に崩れるようだと、ダウ平均にも影響が出ると思われ、
セルインメイを意識する大切な時期ですが。。。。
ダウが達成感から崩れださないことが大前提です^_^;
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