2016年6月26日日曜日

歴史的な相場を見ました。ブレグジットです。

リーマンの時のように予想外のことが起きて下げるのは仕方がないですが
今回のように、予想されていたリスクでこれだけ動くのは
かなり、投機家がリスクを取りにうごめいていたということでしょう。
それなりにリスクポジションが構築されていたために
これだけの値動きとなったのだと思います。

6月24日㈮

東京市場 日経平均 14952.02 ▼1286.33円 ▼7.9%
下げ幅としては過去7番目だそうです。

しかし、為替市場もドル円、クロス円がひどい下落となりました。
急落前の高値から急落時最安値の水準を抜き出すと・・・

ドル円 106.87 → 98.65円
ポンド円 160.08 → 132.94円 
ユーロ円 121.97 → 109.08円
豪ドル円 81.57円 → 72.15円
NZ円 77.16円→ 68.77円

リーマンショック級です。
安倍首相を笑ったキャメロン首相の国、英国がトリガーです。
そりゃ辞任も仕方ないでしょうね。
EU離脱の国民投票実施を掲げたのがキャメロン首相ですし。

直前までの相場を鑑みると、残留支持優位で相場は買い戻し優勢。
24日投票締め切り直後に公表されたユーガブ社の出口調査でも
残留が52% 離脱が48%と伝わり、この発表があった直後に
ポンドやドル円なども最後の上昇を見せて高値をとりました。

大倉キャプテンは、それまでのポンド円ロングを利食って
ドル円をショートにしていたんですね。見事な立ち回りです。
その考え方が今回も大変勉強になりました。
長年マーケットと対峙してきたディーラーの思考ですね。

簡潔にキャプテンの言葉をまとめると

「24日、仮に残留派が買ったとしても、踏み上げの上昇は
それほど大きくないだろう。
結果として値動きが大きくなるのは離脱の時。
トレード妙味が大きいのは下げた時であり、
リスクもそこに存在する。だからショートを作ったのだ。」


実際に6/16にジョー・コックス議員が射殺されるまでは
離脱派優位でポンド円は145.39円まで売られていたのですが、
その後投票直後の24日には160円まで15円も上昇していたわけです。
残留結果というのは事前にかなり織り込まれてしまっていました。
果たして、結果がその通りになった時にそこから先、
どれだけ上昇できるでしょうか。
場合によっては「事実で売られる」という展開もあり得るわけです。


出口調査のいい加減さもその後の悲惨な相場の演出に一役買ったと
思われますが、結果が出るまでの事前の思惑で相当に買い戻しで
ポンドは上昇していたんですよ。だからこそそれが覆った時の衝撃が
大きく出たってことです。つまり、結果が出たとしても上昇余地は少ない、
もしも、、、のことが起きた時には、酷い下落が待っているということで、
出口調査が出た後の高値は「売るべき」だったんですね。

私はというと、、、、万が一のリスクがいやなので、
24日は早起きして出口の結果が出る前に全ての為替のポジションを
手仕舞いました。ここまでは良かった。

しかし、その後、出口調査の結果を見て、これは上昇くるな、と
思って、個別株の安値に指していた買い注文はすべてそのままにして
また気を失ってしまったのね、つまり、寝ちゃった(笑)
ちょっと開票速報で離脱派優位などという報道でもあれば
一度くらいは下がって、いいコストで買えるかも~くらいの気持ちで。

次に起きたときは,最初の急落が来て盛大にリバウンドしたとき。
株の指値はすべてヒットして大きな利益になってたので
チョーラッキー♪と思っていたんだけど、、、
その後、すさまじい下落に見舞われ軒並み大損失( ;∀;)

こんな鉄火場みたいな乱高下相場になるとは思いませんでした・・
だって出口調査と違う結果がでるなんて考えもしなかったんだもの。
泣く泣く全部損切り、大引け前に、ほんの少しだけ個別を拾いなおして
終わったのでした…。

結局、株で出た損失が大きくて、今回のブレグジットトレードは
トータルではいいことなし。だって、ポンドが27円も下がる相場で
ショートを作っていないという・・・。
売ってたら凄いとれた相場だよね。
ということで、キャプテンの考え方にまたしても勉強させられました。

しっかし、出口調査という茶番に引っかかった向きも多かったと思います。
早起きは三文の徳といいますが、うそーーー(*`ェ´*)
もう早起きしません!

で、その後ですが、101.23円でドル円を拾って
ユーロドルを1.1144ドルで売ってます。
ユーロポンドも0.8124ドルで売ったんだけど、こちらは思うように
下がらないムードなので、一度撤退。

さすがに100円割れを見たので、一度は戻りがあるだろうという思惑と
ユーロに関しては。イギリスに離脱されて困るのはEUじゃないかってこと。
次から次へと離脱運動がEU域内に波及すればEU解体へと向かう
でしょう、そうなれば、いよいよユーロは本格的に下がるのでは…。
ということで、ここからはユーロの売り目線。

まだまだこの英国のEU離脱のショックは沈静化していません。

週末のNY株式市場では
ダウ平均が▼610.32 17400.75ドル’)で引けています。

(日経平均先物は +310 15260円ですが)

今週末はスペインの選挙が実施されています。
まだ現在結果が出ていませんが、EU離脱派が優位と伝わっています。

今週の相場もドル円や株の下落リスクは続くでしょうし、
信用取引の追証が来るとか、ポジション整理を迫られるとか、
そういう動きがボラティリティを高める可能性は残っています。

ということで、下落リスクは残るものの、
かなり急激に下がりましたので、今週半ばくらいまでに下値を模索し
固めることができれば、幾分戻り相場が来るでしょう。上昇相場です。

その戻りがどの程度続くか・・・期間、そして水準に関しては
週末、豊商事さんの若林栄四さんのセミナーで若林さんが
大変わかりやすくその波動サイクルを解説してくださいましたので
個人的にはそれを目安にトレードしようかと思います。

だから、ドル円、日経平均は今週の安値を拾ってもいいんじゃないかな。
短期的なトレードではありますが。
今週は安値を売りたたかないほうがいいと思ってます。
最終的に下がるにしても、戻りが入ってからでしょう。

7月、FOMC、日銀は動けるでしょうか。。。

動けぬ場合、一段安となるリスクもあるかも。。。です。
7月の下落が最も大きくなるんじゃないか、って気もしています。
その大きな下げが来る前の戻りはそれはそれで取りに行こうと思ってます。
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