ありゃりゃ・・・日銀金融政策決定会合後には円高株安が来るという
負のスパイラル、7月日銀では回避できたか??と思っていましたが
今回もまた結局はそのパターンに陥っているようです。
円高ならぬドル安が来ているせい、、、と思っていましたが、
今日はJGB(日本国債)マーケットに不穏な動きが。
まずはドル円、このピンクのサポート割れで100円割れも覚悟。
サポート割れでドル円ロングは投げました"(-""-)"ヨワスギ
※ドル円日足
東京時間、ちょっとだけ円安に振れる瞬間もあったんですけどねぇ。
麻生財務相の
為替の振幅が激しいことは経済にあまりよくない
最近の為替市場は極めて神経質な動きが見られる
安定的に動くよう常に緊張感を持って見守っていかなければならない
などの発言受けて102円台後半まであったんだけど、、、。倍返しの下落です。
では一体、今日は何があったのか?JGB市場の異変とは?!
「9月の日銀会合で金融緩和策の効果を総括的に検証する」
これがキーワードになってきました。
これを追加緩和が出る!とポジティブに期待する向きと
出口を見据えテーパリングが発表されるのでは?と予想する向きと
日銀のインフレ目標2%を修正するんじゃないの?と白旗説を唱える向きも。
そもそも、今回7月の日銀会合でETF枠増額だけが発表されましたが
国債買い入れ枠は据え置き。これが、なぜか今日になって「日銀の限界説」が
出てる一因だという話?!なんだかちょっと解せないんだけどね。
焦点:長期金利急上昇、日銀緩和の限界意識 プラス圏浮上の声も
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/business/2016/08/174773.php
つまり今日、JGB、日本国債の入札が不調だったんです。
~好不調の判断材料となる平均落札価格と最低落札価格の開き(テール)は、27銭と2015年3月以来の大きさ~
この入札不調を受けて、JGB金利は上昇。
10年債は前日比11.5bp高い▼0.025%とゼロ%に急接近。
5年債は同11bp高い▼0.120%、
2年債は同9bp高い▼0.150%と
いずれも約4カ月半ぶりの水準を付けました。
※JGB利回りチャート
「緩和限界論が他市場に比べて強く意識されている債券市場は、総括的検証の表明でフレームワーク修正の思惑が出てきても不思議ではない。国債買い入れの減額やマイナス金利政策の見直し等、引き締め方向の政策を織り込む動き」
とのコメントもありますが、
債券市場ではもうテーパリングが話題になってるってことね。
あまりにJGBの流動性がなくなっていましたし、日銀が買っていましたので
どんどん利回りが低下して、マイナスに沈んでなお下げ続けていたのですが、
いよいよリバウンドしたわけです。(それでも利回りは10年までまだマイナス)
JGB金利が上昇したので、円高ってわけです。
JGB入札不調で日本売りだ!!と騒いでも、債券が売られるから金利が
上がるわけで円高になっちゃうってことが、よくわかる動き。
債券安、株安、円安のトリプル安の日本売りって成立しないんじゃないの。。。
って話ですが、まあ、今の環境で円高は困ったものですよね。
こうした動きを受けて、早速日銀黒田総裁は「総括的な検証」が
金融緩和の縮小につながるとの見方を否定しています。
私も、そんなこと考えも及ばなかったのですが、債券市場ってのは
悲観的に動くものなのね…。
黒田日銀総裁:金融緩和の縮小を否定-9月会合の「総括的な検証」で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-08-02/OB9ZRL6JTSEH01
しかし、黒田さんが債券市場のパニックを諫める発言をされても
下がっちゃったドル円相場を押し上げる力はないです・・・。
もう1回100円割っちゃうのかなぁ…(自信なくなってきた)
ドル安が来る!と予想はしていましたが、ドル円に限っては
経済対策に日銀緩和の両輪での支援材料が出てくる(と思う)ので
それほど下がらないと思っていたのですが、思った以上に日本市場は
ペシミスティック。はぁぁぁ・・・・
ということで、ドル円にはちょっと手が出しにくい。
あ、経済対策が出ましたが、今日は全然話題になりませんでした。
経済対策を閣議決定 事業規模28兆円、国・地方の歳出7.5兆円
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL02HQM_S6A800C1000000/
財政投融資などを合わせた事業規模は28.1兆円に上り、
過去3番目の規模。
経済対策は「未来への投資を実現する経済対策」と銘打ち、
国と地方の直接の歳出(真水)7.5兆円を投入。
国の支出は6.2兆円。
そこそこ頑張ったと思うんですけどねぇ。
先週騒ぎ過ぎたか。
今日はもっぱらJGB市場の異変と利回り上昇での円高が話題の1日でした。
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一応大事な数字なのでおさらい。
1日月曜のNY時間に発表された
米ISM7月の製造業景況感指数は52.6(前月53.2)から低下、
市場予想(53.0)も下回りました。
これが50を割ると利上げはできないという指摘がありますが、
一応 景気判断の分岐点となる50は5カ月連続で上回っています。
2015年11~2016年2月までの4カ月間、50を下回っていたので
利上げは無理、と言われていました。12月利上げ強行した影響とも。
先週の4-6月期のGDPの悪化もあって、足元ではドル安が急激に進んでいます。
ドル円下落はこの影響も大きいのです。
年内利上げ期待が急速に低下中。
週末の雇用統計でどのようにこのセンチメントが変化するかが重要。
ドル安なのに原油が下げ止まらずエネルギー株の下落が響き
ダウは1日月曜日までに6日連続下落。。。これも利上げしにくいか。
WTI原油は一時40ドルを割り込むなど大幅反落。
原油掘削リグ稼働数が5週連続増加しておりOPEC産油量が増加しており
需給は再び供給過剰状態加速へ。(年内にバランスするという見方もあったのでうが、その見通しは大きく修正されています。)
原油は安いのに、金は高い。原油はドル安という金融要因よりも
需給のじゃぶじゃぶが価格に影響しているということですが、
金は素直にドル安が効いている。
ちょっとドル円の日足チャートとドル建て金の日足チャートを比較
してみたら、なんと足元での相関性がすごく高い。。。
金は押し目を拾いながらロング継続で、高値超えとなることを
想定していますが、金が今年の高値を更新する局面では
ドル円も今年の安値を更新しちゃう、、、ってことを覚悟しないと
いけないのかもしれません。
ただ、金ロングも今週の雇用統計くらいをクライマックスに利食い予定。
つまり、ドル円もそのあたりで大底をつけて反騰する可能性がある、
とみているのですが。。。。
※ドル円相場と金相場
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今日はRBAオーストラリア準備銀行が
政策金利を現行の1.75%から0.25%引き下げて1.50%にすると発表。
市場予想通りの結果も豪ドル米ドルは政策金利の発表後に一時0.7491ドル
まで下落。しました。
ここですかさずロング追加。
コストは0.7515ドル。これは週初から狙っていた値動き。
ドル安なので、ストレート通貨は下げたら買が吉、ってことね。
ということでポンドドルロングも継続中です。
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