9/22祝日10:00前、 ドル円100.09円まで円高が進行しました。
21日の日銀の金融政策決定会合を受けて102.70円台まで上昇したのですが、
15:30からの黒田日銀総裁の記者会見から、一転下落に転じたような印象。
欧州時間、NY時間と下落が続き1週回って翌東京時間には100.09円まで。。。
日銀の政策に対して海外勢が全く評価をしていないという辛口コメントも。
①長短金利 操作付き量的・質的金融緩和は、長短金利の操作を行う
「イールドカーブ・コントロール」
②物価上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで資金供給拡大を継続する
「オーバーシュート型コミットメント」
新たな枠組みの政策について詳しくは21日夕方に書いたブログで。
http://hiroko.yutaka-shoji.co.jp/2016/09/9.html
この2本が柱となる今回9月の総括検証ですが、
銀行に配慮しただけで、インフレ達成2%へ向けて具体策が出たわけではなく、
極めて内向きで評価できないということのようです。
量的には追加緩和はなく、金利をコントロールしただけですし、
無期限で2%達成まで緩和をするというのは、逆にとらえると
目標時限がなくなったことで量的緩和のアクセルを踏む可能性は低下した、
(2年で2%ならかなりアクセル踏んでやるだろうという衝撃があったが
2年で2%の目標を降ろしたことを白旗ととらえる意見も)
という見方もできます。
さらに金利コントロールによって長期債の金利を上昇させるわけですから
日米金利差縮小ということになり、これをテーパリングの序章である、
とみる向きも。要するに長期国債の買い入れ額を減らすということですので
はっきりと今回の発表を緩和縮小だと指摘する向きもあります。
80兆円の国債購入総額は変わらないので縮小ではないのですが、
長期国債利回り上昇という事象だけをとらえると、、、、。
というわけで、21日日経平均が300円超上昇したのは
イールドカーブコントロールによって銀行関連株が上昇したことが大きく
(日経平均型のETFだけでなく2.7兆円分はTOPIX型ETF購入と
発表されましたが日経平均よりTOPIXに銀行株が多いですね)
為替が上昇する要因では全くなかったことを考えると
102.70円までドル円が上昇したのはやりすぎだったということかもしれません。
101.80円ドル円Lポジションは102円まで下落したところで、あきらめてカット。
102.70まで行ったところで利食う気にはなれなかった、、、不覚。
損ではないものの悔しさMAX。
皆が100円割れ覚悟の相場になってきましたね。
一度下がるのだろうか。。。9月の株式のパフォーマンスは年間で最低である
ことを考えると、ちょっとまだ油断できないですけれど。
その後ポジションは作っていません。
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注目された米FOMCですが、それほどマーケットに動きはありませんでした。
◆9月FOMC 利上げなし 今後は…
FF金利の誘導目標を0.25%から0.50%の範囲に据え置き決定
※声明
「景気見通しの短期的なリスクはおおよそ均衡している」
「利上げの論拠が強まっているが、さらなる証拠を当分の間待つことを決めた」
「7人が賛成、反対は3人」
※イエレン議長発言
「11月会合で利上げが正当かどうかを判断へ。」
「労働市場が改善しリスク増えなければ年内1度利上げに。」
「改善に自信がないことが利上げ見送りの理由ではない。」
「緩やかなペースでの利上げが適当。」
※ドットチャートFOMCボードメンバー金利見通し
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcprojtabl20160921.pdf
2016年、17年、18年末のFF金利見通しが引き下げられています。
2016年
0.375% 3人(0)
0.625% 10人(6)
0.875% 3人(9)
1.125% 1人(0)
http://fingfx.thomsonreuters.com/gfx/rngs/1/29/56/index.html
2016年年内は1回。2017年が2回。
ただし4人は年内2回もしくは、大幅利上げを見込んでいる。
※経済見通し
2016年実質GDP 6月時点では2.0%増だったのが1.8%に引き下げられる
まーーー慎重に慎重を期しているというのが解ります。
だったら、なぜフィッシャー副FRB議長は9月利上げもあるような
タカ派発言をして市場をかき回したんでしょうねぇ。ガス抜きしたいのかしら。
年内12月はあるだろうというのがこれからコンセンサスとなってくると
思われ、それほど劇的にドル安が進むとは思いませんが、
FOMC後はやはりドル安が進みました。
決してタカ派な内容ではなかったということですね。
年内1度というのは、最低限確保されていなければ超ハト派になってしまいます。
ただし、11月のトランプ大統領誕生というリスクも考えられ、
本当の米国リスクというのはここから高まる可能性も・・・。
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今朝はNZのRBNZの金融政策の発表も。
RBNZ、金利据え置き発表も追加緩和を示唆。
声明
・追加緩和が要求される。
・NZドル安が必要。
・総合のCPIは第3四半に低下する。
・第2四半期のGDPは予想に沿った水準。
・CPIは第4四半期に上昇を見込む。
・住宅価格の上昇波行き過ぎ。
CPIの上昇、住宅価格上昇などは、緩和の障害となる材料ですね。
しかし経済を考えれば、通貨安にしておかないと、、、ということです。
ただでさえ、米国がなかなか利上げしないのでドル安傾向となっていますので。。
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2016年9月23日金曜日
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