2016年9月28日水曜日

レンジが続きます・・・

週明け、ドイツ銀行株が最安値を更新、ここ2年で株価は3分の1にまで下落しています。
ドイツ銀行リスクは2年間もくすぶり続けているということに
なりますが、ニュースとなる度に株価が下落し、
金融市場全般にリスクオフ拡大の緊張が走るものの
そのショックはすぐに終息してしまうのね。

75億ドル(8000兆円?!)ものデリバティブ総額が喧伝されているものの
破たんするでもなく、実際にクレジットリスクが生じているわけでもなく
この問題は一体どのようにカタをつけるのか、まったく見えません。

先般アメリカ司法省から140億ドルもの和解金を求められたことで
リスク再燃が懸念されているのですが、
今週月曜、メルケル首相が雑誌インタビューでドイツ銀行の救済を
否定したことで欧州株、米株が大きく下落、マーケット全般に
リスクオフの様相が強まったことでドル円相場も円高圧力が
強まりましたが、100円大台は割り込んでいませんね。

ドイツ銀行のジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)は、
資本調達は「現時点で問題ではない」と述べ、
政府の支援を受け入れることは「われわれにとって論外だ」と発言。
メルケル独首相に支援を求めたことはないと言明しています。

ドイツ銀行くらいになると大きすぎてつぶせないだろうと
皆が思っているわけで、(リーマンブラザーズの比ではない)
最後は公的資金を入れて救済するしかないんじゃないの?
と思うんだけど、メルケルさんはそれを否定したってことね。

この問題が今後も長くテールリスクであり続けると思われますが
今回も、リスクオフの反応は一時期に終わりました。
昨日のダウは上昇していましたし、
ドル円は100円大台すら割り込んでいません。

それから、ここからメインテーマとなると思われる大統領選挙。

昨日26日はアメリカ大統領選挙の第1回TV討論が注目されましたが
TV討論が始まる前の東京市場でドル円相場が仕掛けてきな円高に
押されて100.07銭と、100円割れを試す値動きも見られましたが、
TV討論でクリントン候補が形成優位な展開となるにつれ買い戻され、
100.97円まで上昇するなど、神経質な値動きとなりました。

やはり、大統領選を材料に投機的に仕掛ける向きがありますね。
このところのマーケットはボラティティが低下し、どこもかしこも
レンジ相場となっているので、動きを演出したいのでしょう。

TV討論を受け、メキシコペソも、大きく買い戻されて上昇しました。

ペソは前日、トランプ氏が勝利すればメキシコの対米輸出が
脅かされるとの懸念で、過去最低の1ドル=19.92ペソを
付けていたのですが、クリントン優勢で、投機家らのペソの空売りが
買い戻されたとみられます。

大統領選TV討論は あと2回あります。
10/9 10/19

第1回はクリントン優位との見方が大勢ですが
まだ油断はできません。トランプ優位となれば、売り崩そうと
狙っている向きが存在することが、今回の値動きで
はっきりとわかりました。その意味では、10/9 10/19も
仕掛けてきな動きが出るでしょうから、そのころにまだ
100円近辺をウロウロしているようだと嫌ね・・・。

100.80円台でドル円ロングしているのですが
この近辺が現在のレンジ上限になりつつあって、嫌ね。。。

市場ではポンド円の水準に注目が集まっているようです。
ポンド円は76/の128.77円近辺が今年の最安値ですが
ここを割り込むとポンド安が一層加速すると思われ、
その時にドル円も円高に走るリスクがある、として
当局も警戒しているというのです。その場合、介入が入る
可能性も、ということで注目だそうです。

ポンド円は高値から67円も下落しました。
これがドル円の下落に影響したという指摘もあり、
英国が今年の相場を崩した主犯なのかもしれません。

67円もポンド円が下がる相場でドル円が無傷でいられるわけがない。
この圧力に押されてドル円も下げた側面も大きいでしょうね。

ということで、介入警戒も高まっているようです。
だからなかなか下を売り込む向きもいないと見えて
膠着相場が続いている、、ということかもしれません。

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