24日週明け月曜、
東京時間には103円台で地味な値動きを続けていたドル円相場ですが
NY時間に入って104円台へと急伸。日経平均先物も値を伸ばしています。
きっかけはPMIが良かったことでしょうか。
時間帯から見るとこの数字を受けた後の上昇ですね。
◆ 10月米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値 53.2(予想:51.5)
PMIがいいから上がったというより、
上がる地合いがあったということです。
いい数字には反応しやすく、悪い数字には反応が鈍いセンチメントというか。
まだ市場には、円高警戒が根強く残っています。
◆ロイターの外為フォーラムのコラムニスト陣のコラムも
最新5コラムが円高警戒・・・・。
http://jp.reuters.com/article/column-forexforum-yuji-kameoka-idJPKCN12O0JV?sp=true
そして日経にはこんな記事。
◆貿易黒字拡大、よみがえる1ドル=80円台の記憶
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO08707960U6A021C1000000/
貿易黒字が円高につながりかねない材料としてマグマのようにたまり始めた。
上半期の貿易黒字は2010年4~9月期以来の大きさ。
黒字の主因は前年比での原油安による輸入減だ。
円相場は10年4~9月期に1ドル=80円台前半~90円台半ばで推移しており、
市場関係者の間には当時の記憶がちらりとよみがえってきている。
16年4~9月期の貿易黒字は2兆4579億円となった。
期間中に東日本大震災が発生した10年10月~11年3月期(2兆5億円の黒字)を
上回り、震災前の水準となった。
ということで、年全半の原油安による貿易赤字縮小、、、どころか
黒字化してしまったことが、円高圧力であるという警戒。
それはその通りですが、貿易黒字額が同じだった頃の為替水準を
思い出して、警戒するというは行き過ぎ。
その後に導入された日銀緩和、アベノミクスを無かったことには
出来ません。80-90円台の記憶を呼び起こす必要などないと思います…。
原油価格についての考察は記事中にある通りですが、
テクニカル的に、そしてサウジの本気度を見ていると
再び原油安にもっていくことはないだろうと思われ、
貿易黒字もそれほど長期化するとは思えません。
恐らく再び赤字化すると思います。要するにサウジはじめ産油国は
本気で原油価格を上昇させるつもりだということ。
シェール生産が再び増えるという可能性も否定できませんが
相当数のシェール企業は淘汰されました。
残っているのは生産性が高いところばかりではありますが。。。
米国シェール企業も自身の増産で価格が再び下落することが
解っていてフル生産に踏み切ることはないでしょう。
◆それから今夜は、オフショア人民元が過去最安値を更新中。
それでも今夜は、リスク選好相場です。
六中全会前に相場が混乱することはないだろうとは思っていますが、
ジワリ進行する人民元安にも金融市場は動揺することなく推移中。
昨年のチャイナショック時の人民元安はそのボラ、、、スピードが
尋常じゃなかったですものね、これが混乱の主因。
少しづつ元安進行している分には問題ないということでしょう。
問題なのはその価格レベルではなく、そのスピードということです。
リスク警戒事項は満載ですが、こんな見方も
◆株式市場、薄れる企業業績への悲観
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL24H9N_U6A021C1000000/
アナリストによる業績予想の上方修正から下方修正を引いて計算する「リビジョンインデックス(RI)」は10カ月ぶりにプラスに浮上してきた。これは上方修正が上回ってきたのを意味している。~プラスに転じるのは15年12月最終週以来
中東マネーが日本市場に入り始めたという噂もあります。
リスク警戒が強い今が投資のチャンスでは?と思っております。
ドル円ロングは継続。
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