2016年11月22日火曜日

日本時間午前5:59の福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震を受けて
為替市場では若干円買いがでました。

22日火曜午前3:30前後には111.35円まで円安ドル高となったドル円相場が
東京時間オープン直後に110.39円までおよそ1円の円高ドル安がありました。

しかし、東京時間にじりじり買い戻され、ロンドン時間入りには
111円台、やはりドルを買い遅れていた向きがすかさず買いを入れている印象。

110.50以下で拾いたかったのですが、少し出遅れて
110.58円でドル円を拾っています。

余震ならぬ本震が来るという恐怖とリスクもぬぐえないのですが、
もともと110円台前半まで下げれば買い増そうと思っていたので
それに従って。

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昨晩、ECBドラギ総裁はインフレ目標の達成に向けECBは
現在の金融緩和の水準を維持する必要があるとの認識をあらためて示しています。

「インフレ率が中期的に2%弱の目標水準へと持続的に戻るのに必要な
極めて大規模な金融緩和政策を維持することにコミットしている」

12月のECB理事会では来年2017年3月までの予定の資産買い入れ政策を
延長するのか、縮小に向かうことになるのか議論することとなっていますが、
早くも、緩和延長に言及したということになります。

しかしながら、為替市場ではアメリカ大統領選でトランプ勝利以降、
ユーロはドルに対して導入以来最長の連続下落を記録し、
約1年ぶりの安値に達しており、すでに大きく下落していることから
反応は限定的でした。

足元のユーロ下落は、ドル金利の上昇ということだけでなく、
トランプ氏が掲げている本国投資法。
アメリカ企業が海外での利益を本国に回帰させることを促す税制HIA2が
ドル買い・ユーロ売りを促すという思惑も働いているものと思われます。


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昨晩はポンドドルが強くて、その背景がイマイチわからなかったのですが
メイ首相の発言が材料視されたようです。
英産業連盟(CBI)主催の会議で

EU離脱決定を受けた企業の国外移転を回避するため、
科学やテクノロジー分野などの研究開発(R&D)に20億ポンドを投じる方針を表明。

ロボティクスやバイオテクノロジーなどの研究開発を促すため、
2020年まで新たに年間20億ポンド(25億ドル)を投じるとしています。

また法人税率を先進20カ国で最低水準にするとの考えを
あらためて表明しています。

メイ首相はこれまで、2020年までに法人税率を現在の20%から17%に
引き下げるとしていますがトランプ次期大統領は選挙期間中、
法人税率を15%に引き下げる意向を表明しており、
これに対抗して17%からさらに引き下げる用意があるのかどうかに注目。

こうした発言がポンド上昇の背景にあったモノと思われます。

今週はゴールドマン・サックスが発表した2017年トップトレードが話題ですが
筆頭はドル買いとしながら、売りはポンドとユーロの均等パスケットとしており、
1年後、ポンドドルは1.14ドル ユーロドルは1.00、パリティを予想しています。

ユーロ下落はそうかなあと思っているんですが、
ポンドがまた下がるんでしょうか・・・。現在1.2485ドルくらい。

ポンドは底入れしたように見えますが、それよりもドルのほうが
圧倒的な強さを見せるということかしら…。

ハードブレグジットとなって、英国から資金流出がないように
メイ首相もいろいろな施策を出してくると思われます。
インフレも気がかりですしね。利下げ思惑は後退しているため、
個人的にはポンドが再下落するというのは、あまりピンとこないかな。
(今ポンド円ロングしているのでポジショントークです(;'∀')

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