ドル円相場は、112円台まで円高ドル安が進行中。
トランプラリーの38.2%押しは112円ちょうど近辺なので、まだ下げ余地あり。
昨晩NY時間に112.55円くらいまで下落しましたが、調整完了というにはまだ早いか。
112円割れくらいまでを見込んでおいた方がいいかな、と警戒していましたが、
東京時間後場、ドル円が強含み始めました。
値幅は足りないけど底入れしたんでしょうか。。。
まだワカリマセン。欧州勢の出方待ち。
しかしながら今週に入って円高論者が再び増えつつあるようです。
ハードブレグジット懸念というのは、ひとまずひと相場終わったと思うのですが、
トランプリスクがいよいよ現実のものとなる、という懸念が拡大中。
まずは英国ハードブレグジット懸念からのリスクオフ相場。
昨日17日には、メイ首相がEU離脱の基本方針を示す演説の中で
EU単一市場から完全に離脱する用意があると表明しました。
EUと部分的な関係を続けるよりも、明確に離脱した上で、
新たな関係を築くことを方針に掲げてEUとの交渉に臨む考えです。
イギリスは単一市場へのアクセスよりも、移民制限や司法権の独立など
英国の権限回復を優先することを選択していく、という方針が示されたものですが、
最終的な離脱案について議会の承認を求めると説明したことが
市場の不安を和らげました。
要するに、議会承認が重要。
議員の過半数がEU離脱に反対していた経緯をふまえると、
合意内容があまり厳しいものにはならないとの見方が強まったことが
ポンドの買戻しにつながりました。
ポンドは対ドル、対円相場ともに、週明けの窓開け下落の窓をきれいに埋める上昇。
戻り売りを仕掛けている向きも多いようですが、
しかし、メイ首相がはっきりとハードブレグジットを宣言して不透明感は払しょくされました。
ここからはポンド売りというよりポンドの買戻しのほうが大きいんじゃないか、って
気がしているんですが、、、。
ここからハードブレグジット以上のポンド売り要因はないような気がします。
まだ議会承認までは解らない、というわずかな期待も残っており、
これが消えた時が最後のリスクかと思いますが、
メイ首相がはっきりと単一市場からの離脱を宣言した今回のインパクトのほうが
大きいんじゃないでしょうか。。。。
それに昨日17日には英国の
12月のCPI消費者物価指数が発表されましたが、予想の前年比1.4%上昇を上回り
前年比1.6%上昇の結果となりました。これは2014年7月以来の高水準。
また、12月の英小売物価指数は前年比2.5%上昇し、予想の2.3%以上に加速しています。
こちらも2014年7月以来の大幅な伸びを記録しています。
12月のインフレ率が予想を上回ったことで、
BOEは年内に利上げの必要性について検討し始めるのではないか、
との観測が高まるとの見方も出始めました。
これも、ポンド買戻しの一因であったと思われます。
ということで、英国初のリスクは著しく後退したと思っているのですが、
英国利上げの議論が出てくるとなると、ポンド高ドル安となるので、
ドルが弱くなる可能性があるのかな。。。
という点がまだ整理ができていませんが(;'∀')
英国初でのリスクオフをそれほど警戒することもなくなっていると思われ、
その意味ではドル円相場は上目線でいいと思うの。。。
ということでポンド円を139.57円で軽めにロングしてみました。
ショートカバーは一巡したとみられ、ここからの買いは怖いんだけど(;'∀')
◆それから、米国。トランプラリー終焉リスクですが、、、
昨日はトランプ次期大統領がウォールストリート・ジャーナル紙のインタビューで、
公約として掲げる大規模減税で米景気が拡大し、ドル高が進んだ場合には
「価値を引き下げる必要があるかもしれない」と述べ、
ドルを安値に誘導する可能性を示唆下という報道が材料視され、
全面ドル売りの展開となりました。
トランプ氏は「われわれの通貨が強過ぎるので、米国の企業は中国に勝てない」とも強調。
13日に行われたというこのインタビューは中国を念頭に置いた発言とみられますが、
このインタビューが報道されると、全面ドル売りが進行しました。
ドル安誘導の可能性示唆
https://this.kiji.is/194245440287358982
また、現在スイスで開催されているダボス会議のパネルディスカッションの中で
トランプ新政権で上級顧問となる予定のアンソニー・スカラムッチ氏が
ドル高進行のリスクについて警告したとも伝えられ、トランプラリー以降、進んできた
ドル高に修正が入っています。
まだ、はっきりとドル高けん制したわけではありません。
将来、ドル高が行きすぎればそうすることもあるかもしれない、と述べたに
留まっているのですが、市場は過度に反応しました。
何かと理由をつけて売りたい向きがあるんでしょうねぇ。。。
ドル円の112円前後までの下落は想定内なので、現状の値動きは問題ないのですが
20日の就任式で一体何が飛び出すか、戦々恐々ムード。
だからポンド円を買ってみたんだけど(;・∀・)大丈夫かな。。。
ドル円は115~116円台での個人のロングがしこりになっていると思うと
112円割れまであるかな~と最後の一撃の下落待ち。
このまま下げずに上がってしまったらちょっと後悔ですが
20日の就任式待ちですね。
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