上値が重いですねぇ、、、ドル円相場。
日経平均は今日28日が権利取り最終売買日だったので217円高の19202円と
それなりに健闘しましたが、ドル円相場は110.70円台まででストップ。
欧州タイムには再び110.10円台まで円高基調へ。
NY時間に入って110.50くらいまで戻っているけど、、、上値の重さを感じます。
現在(AM1:10)ダウ平均は97ドル高で今夜の米国市場は比較的落ち着きを取り戻していますが
果たしてこれで、トランプラリーの修正終了で再び買える相場が戻ってきたかどうかは疑問。
こんなニュースも気になります。
投機筋、円先高観じわり 米政策など期待感一服
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGF27H0X_X20C17A3EN2000/
簡単にまとめると
米市場で取引されるETF「プロシェアズ・ウルトラショート・エン(円)」。
円安が進むほど値上がりし、短期的な目線で運用するヘッジファンドなど
投機筋の思惑が反映されやすいのだどうですが、現在運用資産額が2億2400万ドルにまで減少。
これはドル円1ドル=105円台だった昨年7月以来の水準。
2016年前半に2億ドルを下回っていた資産額は、昨年11月以降のトランプ相場による円安進行とともに資金が流入し、一時は3億ドルまで増加。
現在3億ドルから2億2400万ドルまで減少中。。。
要するに投機筋の間で円の先高観が強まっているということ。
こんな指標もあるんですねぇ。
それと、、、
ドル調達コストの一種である上乗せ金利「ベーシススワップ」も低下していて
保有する外債につけた為替ヘッジを継続する費用が軽くなり
「円を売ってドルを買い戻す『ヘッジ外し』を先送りしやすくなっている状況だとか。
これは要するに、すでに結構なボリュームで
ヘッジ外しが出ちゃったってことでしょうね。
皆ヘッジするから、ベーシススワップが高くなっていたわけで。
ヘッジする人が減ったってことでしょ。
つまり、現状でヘッジしている向きは、ヘッジコストが下がったから
外さなくてもいいという・・・。
ヘッジ外しが大量に出れば、それだけで円買いをやめるってことですから
ドル高になるんですけどね。その必要に迫られる状況でなくなったってことです。
金融機関にとってはいいことですね。
この材料はドル円の「需給」にまつわるものですが、需給面からは期末。そして新年度という
節目で何がどう変わるのかに注目です。
海外M&Aの外貨買いとか、東芝の損失支払いのドル調達とか、年度末までに出なければ
来年度、、ってことですねぇ。この円高地合いの時にやる方がいいと思うんだけど。。。
2月の対外及び対内証券売買契約などの状況(指定報告機関ベース)によると、
海外投資家は日本株を2カ月連続で売り越しています。3月も、、、かな?!
どうも1-3月期に海外勢が日本株を売り越していた場合、
4月には買ってくるパターンが多いみたいなので
新年度はそれなりに相場が戻るような気もするんだけど、、、
やはり足元では、
①トランプ政権への懐疑的ムードからリスクテイクしにくいということや
②G20で米国に配慮して保護主義に対抗するという文言が共同声明から抜け落ちたこと、
③米利上げは年3回はすでに織り込まれすぎて新鮮味がない中で、欧州や英国の出口論が
出始めたことで欧州通貨高への期待が芽生えていることからのドル安、、、などなど
マクロでもドル高の勢いがなくなってきている中で
④日本国内は森友問題などが内閣支持率に影響するんじゃないか、などと海外に伝われば
そりゃ、わざわざ日本株へ投資はしませんし、円は売ってくれてもいいじゃない、って思うけど
日本にリスクがあるときにはなぜか円を買うのが海外勢・・・(対外純資産が世界一だしね)
やはり、海外勢は「第3の矢」ってどうなってんの?!って思ってるみたいで
金融政策頼みのアベノミクスには過度な期待はしていないようです。
(ただ、バリュエーションから見れば日本株は随分出遅れていて買い妙味は高いんだけどね)
ってことで、しばらくは買戻しで上昇してもドル円相場は110~112円113円がいいところ。
日経平均も18000円下値メドでの下落覚悟で、買戻しで上昇しても19800円まで、なんでしょう。
新年度はある程度の戻りもあるかと思います。
それに乗って短期的には買い。
中期的にはSellin May前の売り。
夏場の安値を拾って年後半高の相場を期待する、って感じかな。
ということで、足元111.40円(高いトコつかんじゃったなぁ)ドル円ロングは粘ってるとこ。
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明日29日はメイ首相がブレグジット手続きをEUに正式通知。
ポンドドルでのポンドショートは過去最大級に膨れ上がっていますが
皆弱気なのね。
ポンド不人気-PIMCO「慎重」、ゴールドマンは「売り」選好
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-03-27/ONGV726TTDS001?cmpid=yjp
~長く困難なものとなり得る離脱交渉の期間中、最近のポンド上昇や英景気の好調が
持続することに投資家は懐疑的だからだ。
向こう1年の間にポンドがユーロとのパリティー(等価)に向かうと見込む。
お、ユーロポンドが面白いのかも。
確かにチャートを見たら、妙味ありそう。
英中銀の銀行ストレステスト、4.7%景気縮小やポンド32%安想定
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-03-27/ONGTZ96K50XS01
イングランド銀行(英中央銀行)が国内の大手銀行を対象に実施する2017年のストレステスト(健全性審査)は、大幅な景気落ち込みやポンド下落を想定する。
英中銀が27日公表したストレステストの概要によると、逆境シナリオでは最初の1年間で4.7%の景気縮小に加え、ポンドの対ドルでの32%下落、インフレ率5%への上昇が18年末までにあると織り込む。
英中銀は逆境の理由が欧州連合(EU)離脱だと明言はしていないが、離脱プロセスが秩序あるものになるかどうかが金融安定へのリスクを左右するとしている。
~テスト対象となる銀行は、HSBCホールディングスとバークレイズ、ロイズ・バンキング・グループ、ネーションワイド・ビルディング・ソサエティー、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)、サンタンデールUK、スタンダードチャータードの7行。21年までの5年間が対象期間となる。
う~ん、ポンドは上がると思うんだけどなぁ・・・・
(直近ポンドロングで上手く行ったので(;'∀'))
でもブレグジット交渉は甘く見ないほうがいいってことなんでしょう。
だからむやみに高値を買わず、ポンドが急落するような指標後の値動きなどでロング。
過去最大級のショートが積みあがっているということで、売り参戦は考えてません。
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南アフリカランドが急落していますが、政情不安。
南アのズマ大統領、ゴーダン財務相解任の方針を表明-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-03-28/ONIJSN6K50XU01?cmpid=yjp
南アフリカ共和国のズマ大統領は、南アフリカ共産党の複数の幹部に対し、
ゴーダン財務相を解任する方針を表明した。事情を知る3人の関係者が明らかにしたもので、南ア・ランドは急落した。
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2017年3月29日水曜日
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