日経平均は絶好調、先週までで9連騰示現。
21年ぶり高値となる21000円大台回復。
ところがドル円は週末にかけて軟化。
日本株とドル円の相関が崩れています。
※日経平均とドル円相場
単純に、日本株はこれまで個人や海外勢が猛烈に売っていたんだけど
足元で買いに転じた、ってのが大きいと思います。
※直近6カ月の投資主体別売買動向 四季報オンライン
https://shikiho.jp/tk/news/articles/0/192398
海外勢は、この夏から秋にかけては
猛烈に日本株を売っていましたが、日銀が粛々と買い続け、
その売りを吸収していたってことでしょうね。
9月あれだけ売られても日経平均はそれほど下げませんでした。
しかし、個人はずっと売ってますねぇ、個人投資家は結局
今の相場であんまり利益を上げられていないってことでしょうか。。。
日本株には日銀という買い手がいて
故に、崩そうとして売っても売っても崩落せず、
とうとう海外勢が買いに転じたってことで
猛烈に巻き返されている相場だと思われますが、
一方で、為替市場には日銀の買いがありません。
日本の生保などの機関投資家らの存在がドル円を支えているとも
指摘されていますが、それにしてもこの逆相関、、、
何故ドルが上がらないか、、、ってことについては
先週のブログにも書きましたが、
要するに米金利上昇が止まってしまっているのよね。
※ドル円チャートと米10年物利回り
綺麗に米長期債利回りとドル円が相関しています。
先週11日に発表された米FOMCの議事録(9月19-20日開催分)は、
年内12月の利上げの可能性を示すものであったことが改めて確認できるもので、
現時点でも12月の利上げ織り込みは80%を超えています。
ただしインフレ低迷が一時的なものではない可能性があるという懸念も示しており、
市場の関心はすでに来年以降の利上げの継続性にシフトしているような感じ。
先週金曜に発表になった 米消費者物価指数(CPI)は
予想を下回っており、インフレ指標の力強さが感じられません。
CPIはコア指数で前年比1.7%(予想1.8%)と予想を下回りました。
5ヵ月連続で1.7%が続いています。
米金利は来年の利上げを見込んで動き始めており、
それを動かすのが米国の経済指標、ということでしょう。
今週は18日に9月住宅着工件数
20日に中古住宅販売件数が発表されます。
後は税制改革法案採決への懸念とか、FRB議長の後任人事とか、
この辺りも金利を動かしているようですが、、、、
今週、上院は税制改革を進める前段階として予算決議を採決する予定のようで
これが通らなければ、一層のドル売りのリスクかしらね・・。
それから今週は18-24日、中国では5年に一度の共産党大会が開催されます。
その内容もさることながら、北朝鮮による挑発行動、、、ミサイル発射が
警戒されており、これもまた、今週の手仕舞い売りを誘うリスク要因。
米国や中国の政治イベントやリスクを先読みしてポジションテイクすること
なんかできません。わかんないもの。
だから、素直にテクニカルに従っているんですが、
ドル円は直近上げ幅の38.2%押しの111円前後までの下落は覚悟かな?
安値コスト108円台からの増し玉含むドル円ロング、
安値コスト19350円からの増し玉含む日経CFDロング継続です。
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個人的な注目は年末に向けてのドルの逆襲が本物かどうか、、、、
ドルインデックスの底入れが本物かどうかってこと。
※ドルインデックス
ドル金利の軟化でドルインデックスも先週は軟化しちゃいました。
ただ、先週再ショートしたユーロドルのチャートからは下落の可能性が濃厚に見えます。
※ユーロドル日足 転換線が上昇を阻んで再下落
※ユーロドル週足 基準線を超えられずに反落
※ユーロドル月足 そもそも雲が厚く、突入できない
ということで、チャートからはそろそろユーロの再下落によって
ドルが反転しそうな気がしているんだけど、ポジショントークかな??
先週はカタルーニャが独立宣言を策送りしたとのことでユーロの買戻しが
優勢となったのですが、、、
10月26日はECB理事会。テーパリングに関して様々な思惑が出てくるしょうから
これが今週、ユーロを動かしそうです。
13日金曜日にECB関係者の話として
毎月の買入れ金額を現行の600億ユーロから250~400億ユーロに減額し
18年9月まで延長する、もしくは期限を設定しないオープンエンド型にする計画案がある、
と報じられましたが、市場にインパクトにはなりませんでした。
来年9月にテーパリング完了というシナリオが市場に織り込み済み、
ということなんでしょうか・・・?
1.8521ドルユーロドルショート継続です。
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ポンドが利上げの思惑VSメイ首相とブレグジット交渉の綱引きで
乱高下しており難しい値動きとなっていますが、、、
17日の火曜日に発表されるCPI・PPIはポンドを動かす材料。
インフレ指標です。
http://www.yutaka-shoji.co.jp/market/calendar/
8月は消費者物価指数(CPI)前年比が+2.9%まで上昇。
インフレの許容上限とされる3.0%に迫ったことで
利上げ思惑が高まってポンド高が進行しました。
今回9月分の事前予想はとうとう+3.0%になっています。
予想通りか、それ以上の数字が出て来れば利上げ思惑がポンドを
押し上げると思うのですが、メイ首相さえしっかりしていてくれれば。
今週はドル円111円くらいまで押せば買い増しスタンス。
日本株も押し目買い方向。
まだまだ海外勢も買い遅れているものと思っています。
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