2017年11月13日月曜日

日経平均、ボラティリティが上昇していますね。
特に先週木曜の前場と後場のセンチメントの違いには
何か転換めいたものを感じるのですが
さて今週はどうなるでしょう。

日経がどれだけ上げようが、そして急落しようが、レンジの中で推移しているドル円相場。
トレード妙味がないので、ドル円は今は様子見。
111~112円台まで下がれば買おうかな、、、という程度。

ユーロドルショートも買い戻しちゃってますが、1.173ドル前後まで
戻り高値があれば再度売り参戦とします。

今は為替より、株価インデックスです。
私は先週木曜午後一に、ダウと日経をショートして継続したままです。
日経平均は売り増しして結構ショートポジション大き目。
今週いったいどうなるのか・・・

先週末は岡山セミナーで岡崎良介氏のお話を伺ったのですが
(お饅頭とかポッキーとかいろいろ頂戴しました、ありがとうございます!!(=・ω・=)♥

①ダウ輸送株の下落
②ハイイールド債の下落
③ラッセル2000(小型株)が高値持合いから下落基調へ

などが、米株トップアウトの可能性も否定できない事実として気がかりとしていました。
また、米株SP500の1950年から2016年までの月次騰落率データなどの話も興味深く、
トランプ大統領誕生以降の米株の上昇は過去に例がない上昇である
「気持ち悪さ」にも言及していました。
「気持ち悪い」というのは大倉キャプテンも少し前から口にされていますね。

それから岡崎氏は「日本株」の9月以降の上昇と先週の下落の背景として
レバレッジ型ETFの取引を上げて解説くださいましたが、
こうした日経平均連動型のETFは数あれど、レバレッジ型の仕組みは
マーケットの行き過ぎを演出してしまう構造なんですね。

ダブルインバース型の買いが膨らんでいるというのは耳にしていましたが
これは株価上昇では踏み上げが自動的に引き起こされる仕組み。
日本株上昇の直接的要因は海外勢の買いですが、
日本の個人が下がる方に、しかもレバレッジをかけていたものだから
ショートカバーがさらに株価を押し上げ続けたということでしょう。

では、海外勢と個人投資家は先週、日本株を買っていたのか売っていたのか。

※11月1週(10/30~11/2、金曜祝日で4日間の取引)
海外投資家の日本株投資は1561億円の買い越し(現物が528億円・先物が1033億円)
その前の週まで8000億円規模の買い越しが継続していたことを考えるとかなり減った印象。

そして、なんとこれまで8週間売り続けてきた個人投資家が4億円の買い越しに転じています。
これが、転換のサインかもしれません(;´・ω・)
8週間売り続けて、この高値でようやく買いに転じたってことです。
それって天井パターンじゃない?!(ポジショントーク)

日経平均は浅い押し目23.6%なら先週の下落で到達、今週から再上昇ということに
なるのですが、木曜日につけた上髭を見ると、そんなに浅い調整ではなさそう。



38.2%調整があるなら21833円
50%調整があるなら21338円までの下落の可能性。

38.2%くらいまではショートを粘りたい、、、
ホント、今週の値動きは重要。

売りを作ってしまうと、弱気のネタを拾ってきちゃうんだけど💦

サウジアラビアの皇太子が汚職撲滅を掲げて反対派を王族を拘束したニュースも
思惑を呼んでいる模様。サウジの汚職調査は200人以上に上るとの指摘もあり
投資されている資金総額11兆円規模との試算も。
これら運用資金が引き揚げられるのでは?という思惑があるようですが
マーケットが崩れたのが中東の朝の時間帯で、DAXやFTSE、フランス株などの下落も
大きかったのが先週の特徴で、決して日本市場独自の下落だったわけじゃないんです。
米株も「税制改革法案」の成立が不透明感が増していることを材料に下げたとの
報道がありますが、同じタイミングで日米欧の株価が崩れている、ということから
サウジの換金売りの可能性を指摘する向きもありますね。
本当のところはわからないのですが、、、。

米株は税制改革法案可決の道のりが材料にされていますが、
米国って上院と下院で別々に法案を出してくるんですね。

2日に共和党が税制改革案を公表しましたが、

【下院】
これをうけ「下院歳入委員会」が9日、「下院の税制改革法案」を可決
今週は「下院本会議」でこれを審議、希望的観測では今週にも採決。
採決されれば「税制改革の下院案が確定」

【上院】
「上院共和党」は下院案とは異なる「草案」を公表しているのですが
これを揉んで今週にも「税制改革法案」として提出される見込み。
現時点ではまだ法案という形ではないようです。
法案提出ができれば「上院財政委員会」が税制改革法案を審議。
それが採決、可決できれば「上院本会議」に提出する流れです。
そして、上院本会議が税制改革法案を可決すれば、「税制改革の上院案が確定」

ややこしいよねぇ。
まだあるんです。

その後、上院と下院で可決された税制改革法案をまとめて一本化。
今度は上院と下院がその「税制改革一本化案」を可決する必要があるんです。
それでやっと議会を通過できて、大統領署名という流れ。

だから時間がかかるんです。
皆があっさり賛成してくれれば、大したことはないのかもしれませんが。

ということで、このニュースはまだ金利や株を動かす材料です。
ただ、大局というよりノイズ的な動きのネタだと思いますが。

基本的には、法案成立を織り込む形で株が上昇しちゃっていると思うので
成立となればむしろ材料出尽くしで売られる可能性が大きいような気がしています。
いつ成立するかわかんないけど。

ダウは日足だともうずっと上がり続けていて、
どこからフィボナッチリトレースメントしたらいいのかわかりにくいので週足で見てみます。

チャイナショックからの上げ幅、実に8000ドルにもなりますが
23.6%調整で21687ドル。
38.2%調整で20503ドル。
半値押しでは19547ドル。ここまではさすがになさそう。大事件でもなければ。



とか何とか下がること前提で書いてるのは私がショート作っちゃってるからですが、
あっさりまたトレンド継続で上昇していく可能性もありますので
あまり売りに執着しないでおきます。。。コストで買戻しますね。

 
※来週の予定
 
13日(月)
9月工作機械受注速報値
ASEAN首脳会議(10-14日)、安倍首相と李・中国首相が会談
日米韓合同軍事演習(11-14日)
メイ英首相演説(ブレグジット問題)
黒田日銀総裁、講演
OPEC月報

14日(火)
中国小売売上高(10月)
独ZEW景況感指数(11月)
米生産者物価指数(10月)
アトランタ連銀総裁、講演
セントルイス連銀総裁、講演

黒田日銀総裁、イエレンFRB議長、ドラギECB総裁、
カーニー英中銀総裁、シカゴ連銀総裁 パネル討論会出席
IEA石油市場月報

15日(水)
日本GDP速報値(第3四半期)
10月訪日外客数
米小売売上高(10月)
米消費者物価指数(10月)
シカゴ連銀総裁、パネル討論会出席

16日(木)
豪雇用統計(10月)
米鉱工業生産(10月)
米フィラデルフィア連銀製造業(11月)
ブレイナードFRB理事、講演
ダラス連銀総裁、講演
クリーブランド連銀総裁、講演
サンフランシスコ連銀総裁、講演

17日(金)
安倍首相の所信表明演説
ドラギECB総裁講演、独連銀総裁講演、EU財務相理事会
米住宅着工件数(10月)
サンフランシスコ連銀総裁、会見
アメリカSQ

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