WTI原油価格が、リビアのパイプライン爆破の報で60ドル大台へ上昇。
武装集団がリビアの原油パイプラインを爆破・・・・・。
リビア産油量が最大で日量10万バレル減少する事態となっています。
米金金利上昇がここからのポイントかと思っていましたが
来年のテーマはコモディティ(商品)価格になりそう。
今日は資源国通貨が上昇。
豪ドル、カナダ、キウイもおこぼれでしょうか連れ高です。
クリスマス休暇で値動きが乏しかった為替市場も動きだしました。
※WTI原油 日足
そもそも、こうした地政学リスクによるプレミアムがなくても
原油価格はこの秋から上昇が続いています。
基本は世界好景気で世界の需要が好調である中で
OPECと非OPECが協調減産を続けていて、需給が引き締まってきたことで
早ければ来年の第1四半期には供給過剰がイーブンに、需給均衡に向かう、
という見方が出てきています。
米国シェール増産が上値を抑えるというのが専門家の見方ですが、
それでも、原油先物市場のイールド(当先の鞘)を見ていると
足元の需給はかなりタイトですよ、これ。
バックワーデーション。逆ザヤが大きい。
https://jp.investing.com/commodities/crude-oil-contracts
こういう時は、ショートしちゃダメなのです。
(現物がタイト、モノがないので現物市場が高く、
期近モノの限月が高くなる。)
ということで、原油価格は落ちない。
そして、注目は銅価格ですね。
※NY銅日足チャート
銅先物相場は14営業日続伸中。2014年1月以来の高値を奪還。
年初来で31%上昇しています。
米国のインフラ投資の期待がきかっけでしょう。
トランプ米大統領は長らく約束してきたインフラ計画を
来年1月に発表し、政策課題を推進し続ける方針のようです。
トランプ米大統領、来年1月にインフラ計画発表の用意-政権高官
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-12-07/P0M1CN6S972801
トランプ大統領のインフラ投資の選挙公約は1兆ドル(約113兆円)
就任100日以内に計画を打ち出すとしていたのですが、
オバマケア代替法案施行に失敗、税制改革法案成立にも
2017年いっぱいかかり時間がかかりました。
インフラ投資は後回しになっていたのですが、税制改革法案が成立したことで
いよいよ2018年は1兆ドルのインフラ投資計画が進められる、との期待が
コモディティ市況を押し上げています。
この政府高官が匿名で話したと報道されたのが12月8日。
銅価格上昇はこのタイミングからスタートしていますね。
上記チャートのピンク色のラインが12月8日。
豪ドル上昇はちょうどこのころからスタートしています。
※豪ドルドル
キウイドルなんかも同じタイミングで上昇加速してますね。
ということで、長く温め放置していた
0.6944ドルのキウイドルロングが息を吹き返しました。
今思えば豪ドルの方が良かった・・・・。
いや、今からでも遅くないと思います。
ちょっとは押し目が欲しいけど。
インフラ投資がテーマとして本格化するならば、
まだ上昇余地はあると思いますし、
コモディティ価格上昇が本格化するならば
豪州経済も上向くでしょうしインフレ気味となるでしょうから、
来年は豪州の利上げ期待も高まる時が来るでしょう。
その時の上昇は、もっと大きいと思います。
ということで、ここからは豪ドルの押し目拾いもテーマに
加えておきたいと思います。
そうそう、なぜか今夜はユーロもポンドも高く、
134・25円のユーロ円も育ってくれている他、
あきらめきれずに再エントリーしたポンド円151.62円Lもいい感じ。
通貨インデックスを見ると、、、ドル独歩安。
米長期債利回りを見ると、、、あらら下がってます。
長期債利回り上昇が続くかどうかに注目していたけれど、
為替市場、ここからの本命はこっちじゃなくて資源価格だったみたい。
ということで、ドル安なのでストレート通貨が強く、
円も強くないことからクロス円のロングにも妙味あり。です。
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