2018年2月28日水曜日

パウエル新FRB議長発言で、米金利が上昇しています。

※米長期金利 再び2.9%台へ


マーケットはタカ派的だと受け止めたか。

パウエルFRB議長の議会証言:発言テキスト
https://www.federalreserve.gov/newsevents/testimony/powell20180226a.htm

FRB新議長「さらなる利上げ最善」 株安は静観
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27476580X20C18A2MM8000/


「米経済は堅調で、さらなる段階的な利上げが最善だ」と表明した。雇用改善で「今年は物価が上向く」と指摘。株価急落など動揺もみられる金融市場には「いくらか反転したが、現時点で景気見通しに大きな影響はない」と静観する考えを示した。

市場の一部に3月FOMCでの利上げに慎重になるとの思惑が出ていましたが
そうした懸念が払拭され、3月利上げはほぼ確実との見方につながったということね。

これで、金利が上昇。
そして米株はそれほど大きな値動きではないものの下落しています。
これまでと違うのは、米ドルですね。

※特にドル円。



これまでは、米金利上昇でドル円が下落するという逆相関となっていましたが
今夜はドル円が上昇しています。

5分足で比較チャートを出してみると、、、

※ドル円、米長期金利 5分足比較チャート


綺麗に相関していますね。

昨日のブログにちょっと書きましたが、
生損保など機関投資家勢の年度末に向けてのポジション整理と思われる
外債売りですが、一巡しちゃってる可能性もあるんじゃないか、ってことで
パウエル氏議会証言前にポジション閉じようかと考えていましたが、
実際、22時過ぎくらいからドル円が強含んできたので
ドル円を107円で買い戻しておきましたが、正解でした。

ユーロ円131.50円Sはそのまま。
議会証言前に上昇するでもなくじり安が続いていたので
ユーロ円が急伸することはないと判断。
(ドル円が上昇するなら、パウエル発言受けてドル高なのでユーロ安でしょうし)

本邦機関投資家勢の外債処分は東京時間に行われているのかな。。。
明日の東京時間の様子を見てみないと、ドル円がこのまま上がっていくかどうか
判断できませんが、現在のところ、金利上昇に連れてドル円も上がるという
順相関が戻ってきたかのような値動きです。

この時間には本邦勢の外債処分は出ていないと思われます。

もし、足下の円高が、本邦勢の外債処分による特殊要因に
過ぎないということだったなら,
ドル円相場は再び金利に順相関の関係となって、上昇する可能性もあります。

ただし、トランプ政権下では通商問題がテーマとなる1年でしょうから
それほど大きなドル高にはならないと思われますが、
少なくても、テクニカル的な戻りはそれなりに入るんじゃないかと。。。

11/6の114.73円台から2/16の105.55円をフィボナッチリトレースメントすると
38.2%戻りでも109.06円までの戻りがあるというシナリオも否定できません。


ということで、ドル円は基本戻り売りを考えていますが、
109円台までの反発も考慮して、今すぐには売らないで様子見。

私が損切利してから、今頃になって豪ドルが下げてきていますが"(-""-)"
豪ドルとキウイドルは、大きく下げる形だよな~と思ってみていたのですが
一度上昇してダマシにあってから下げるといういやらしー展開。

ただ、年間通じてはドル安でしょうから、豪ドル、キウイは売りにくい。
売るなら、あまり戻らずに結局落ちてくると思われるドル円に連れる形で
クロス円に妙味でしょうか。戻りがあれば豪ドルとかキウイのクロス円ショートも
面白いとおもっています。

ポジションはユーロ円Sのみとなりました。

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ブリッジウォーターのレイ・ダリオが
欧州株ショートしているってのが話題ですが

米ブリッジウォーター、欧州株値下がり見越し1兆5000億円強の取引
2018年2月13日 12:32 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-13/P42G2R6TTDS001


ブラックロックは米株に強気。

米株に強気、減税と財政支出で「比類ない」利益拡大-ブラックロック
2018年2月20日 17:09 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-20/P4FVEB6TTDSA01


これに反論しているのが

米国株へのブラックロックの強気な見方は間違い-ラッセルが反論
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-27/P4SP0V6KLVR401

    
米政府の財政刺激策はインフレを促し、財政赤字を悪化させ、金利の上昇をもたらすものであり、これがバリュエーションを危険にさらすと同氏はみている。
~「結果としてわれわれは、インフレ進行や金利の上昇、金融政策の不確実性をより深刻なリスクとして受け止めている」と述べた。

  名だたる著名投資家らの見方も真っ二つ。
ここから米株は高値奪還となるのか、それとも大天井を付けたのか。
ガチンコです。こりゃー難しい相場が始まっていますね。

市場の見方がどちらかに偏っているときの方が、比較的次の展開は読みやすい。

今でいうと、みんなが円高に傾き始めているのが気がかり。
個人投資家のポジションはドルロングが膨らんでいると指摘されていますし
IMM通貨先物市場では投機筋のドルロングが根雪のように積みあがっている、
とは言われていますが、市場関係者らがだれも円安を唱えなくなっている、
という点はどうも気持ち悪いんですよね・・・。

ということで、意外とドル円の反発は大きいかもしれないという気もしています。
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