為替市場ネタが多くて嫌になっちゃう。
市場が不安定になってきたものだから、米国利上げ見通しに暗雲。
ブレグジットを巡る報道にポンドは大荒れ。
欧州にはイタリアポピュリズム政権による財政規律違反がありますし、
中国の景気後退リスクは間もなく迎えるG20での米中首脳会談が大注目、
日本も来年から本格的に米国との貿易交渉がはじまります、
自動車は大丈夫?!原油価格もえらいことになってるわ。
ということで、まずは週末のビッグニュースから。
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EU、英の離脱案を正式決定 緊急首脳会義
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38161950V21C18A1FF8000/
欧州連合(EU)は25日、ブリュッセルで開いた緊急首脳会議で、
英国のEU離脱案を正式決定しました。
25日日曜の18:00台に飛び込んできたニュースです。
(1)英離脱の条件などを定めた「離脱協定案」
(2)離脱後の通商など将来関係の大枠を示す「政治宣言」
二本柱の離脱交渉の合意案を正式決定。
ひとまず、EUと英国の間の離脱案交渉はまとまったということで
週明けのマーケットは欧州通貨反発となるでしょうか。
次の課題もあるので、それほどマーケットの歓迎ムードは
長期化せず、ちょっと動いて終わりかもしれません。
まだこれで終わりではなくて、この離脱案を
英国の議会と欧州議会が承認するかどうかが重要。
特に英国内ですね。
先週はメイ首相の不信任動議が懸念されていましたが
投票実施に必要なところまで書簡は集まらなかったということで
不信任は回避され、EUとの離脱案合意にこぎつけた格好ですが
英国内では反発が大きいことには変わりがないわけで
英議会がこの合意案を承認するのはかなりの難関でしょう。。
(下院議員の15%、48人の書簡があつまれば不信任投票でしたが
30人の書簡が集まったとか)
ということで、週明けポンドが急騰しても飛び乗らないことね。
まだ議会の承認を巡っての報道で揺さぶりがあると思うわ。
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じゃあ、ユーロはどうか、というと、
イタリアの問題があるわよね。
21日、欧州委員会はEU各国の2019年度予算案に対する評価を公表しましたが
イタリアについてEUの財政規律に反しているとして
制裁発動に向けた手続きに入ることが妥当としました。
欧州委は今後、加盟国の財務相による閣僚理事会に制裁手続き開始を勧告。
来年1月に開かれる理事会で開始が決定し、
イタリアが期限内に適切な措置を講じなかった場合には
制裁が発動されることになります。
そうなれば、
イタリアは改めて3-6カ月以内に予算案の修正を求められることになり、
これにイタリアが応じなければGDP比0.2%に相当する罰金が科せられるほか、
EUからの投資予算の一部が凍結され、最大でGDP比0.5%相当まで
罰金が引き上げられる可能性も。
24日、これに関して欧州連合ユンケル欧州委員長と
イタリアのコンテ首相が会談したようです。
何が話し合われたのかは、現時点で詳しい報道はなく
さらに協議を続けることで一致したとしか、、、、。
まあ、会ったというだけで何も解決の目途がたったわけじゃないでしょうね。
ということで、イタリアの問題は看過できませんので
ブレグジット協定案がまとまった、というだけで
ユーロが買えるわけじゃありません。
週末、ユーロは売られて終わっていますね。
※ユーロドル
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ポンドもユーロも現時点ではまだ積極的に変える状況じゃないんだけど
米ドルも怪しくなってきた…・
12月のFOMCでは利上げはあると思いますが、
CME Fedウォッチ利上げ織り込み74%程度(決して高くないですが)
3月の利上げ織り込みはわずか33%。
19年中の利上げは、2回程度というのがコンセンサスとなりつつあります。
モルガンSは来年の米当局の利上げ回数を2回と予想。
MUFGはゼロも想定とか。
MUFG:逆イールド予想撤回-19年米利上げ1回か、ゼロも想定
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-21/PIJ4HO6TTDS101
※ゴールドマンとJPモルガンは強気ですが、、、
ゴールドマンとJPモルガン、2019年末までに計5回の利上げ想定
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-22/PIKSFE6S972801
市場の見方が割れてきた、という意味で12月のFOMCは大注目です。
FOMCメンバーの見通しに変化があるのか否か。。
そもそも、米国の利上げに懐疑的なムードが広がるきっかけとなったのが
FRBクラリダ副議長の発言。
11/16「米金利はFRBが中立金利と見なす水準に近づいている」
「世界的な減速を示唆する証拠はある」とも。
11/15にはパウエルFRB議長も、
「海外の需要鈍化やトランプ政権の減税効果の減退」を指摘していました。
12月18-19日のFOMCまでにはまだ時間がありますが、
今週は27日(火)にクラリダFRB副議長の講演が
28日(水)にはパウエルFRB議長の講演が予定されています。
この講演がタカ派的なのかハト派的なのかでドルが動くリスク。
注意が必要です。
市場が利上げに懐疑的となってきたことで、そのムードを打ち消す
タカ派的内容となる可能性もあるんじゃないか、という気もしています。
先週の感謝祭、ブラックフライデー⇒週明け月曜のサイバーマンデー時て
米国はいよいよクリスマス商戦に入りますが、今週末にはG20,
何が注目って、トランプ大統領と習近平氏の会談です。
11月30日-12月1日ブエノスアイレスG20サミットで計画されている米中首脳会談には
対中強硬派のナバロ米NTC(国家通商会議)委員長が同席しないとの報道もありますが
ペンス米副大統領が強硬姿勢で臨むようですので、どうなることやら…。
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しかし、今週はマーケットリスクオフで始まりそうです。
だって、原油が週末またもや大暴落なんですもの・・・。
※WTI原油 ▼4.21ドル 50.42ドル~7.7%下落で下落率は15年7月以来の大きさ
サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が22日、
11月の生産量が前月を上回ると表明、来年1月の需要は弱まる、
と述べたのですが、足下弱い原油価格がさらに下がるようなことを何故わざわざ?
トランプ米大統領が、サウジ人記者殺害問題で
サウジを擁護する姿勢を示したことで、サウジがトランプ氏の求める
原油価格引き下げに協力しているのでは?との見方もあるようです。
私はその見方にはクエスチョンですが、、、。
だって中間選挙が終わった今、米国が原油価格を必要以上に下げさせることは
むしろリスクでしかありません。
エネルギーセクターや、そこに投資するために発行されたハイイールド債市場が
壊れてしまえば、米国株だけでなく
世界の金融市場のクラッシュをもたらしかねません。
ですから、サウジの石油相が何故原油価格を下げさせるような発言をしたのか
不思議なんですよね。サウジだったアラムコのIPOを完全にあきらめたわけでは
ないでしょうし。IPOに向けては原油価格は高いほうがいい。
カショギ記者殺害でIPOどころではないのかもしれませんが、、、。
ということで、この原油価格下落は株式市場にとっても打撃です。
オイルマネーもリスク資産からの撤退を強いられるかもしれません。
ドル円は下落するんじゃないか、、、って思うのですが。
週末、原油が下落していてもドル円は意外と底堅い推移だったのよねぇ、、、
よくわかりません。。。。
あ、産油国であるカナダ売りがいいかもしれませんね。
その意味では英国も産油国ですのでポンド売りもありかな??
というわけで、カナダ円85.51円ショートは継続。
NZドル/円77.13円Sも継続。
NZドル/ドル0.67643ドルロングは0.67990で仕切りました。
今はNZドル/円とカナダ/円のショートのみです。
本格的リスクオフ相場が再燃するなら、クロス円ショートがいいかと思います。
ドル高、円高となりますからね。
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2018年11月25日日曜日
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