2018年12月10日月曜日

G20での米中首脳会談を好感したのは翌日月曜のみでした。

1月から25%に引き上げられる予定だった中国から米国への輸入品への関税が
90日の猶予が与えられる形で据え置かれるこをと好感したのですが
同日、カナダでHuaweiの幹部が逮捕されていたとはね。

先週はダウも日経平均も大きく下落しましたが
下落の背景は、

①Huawei幹部逮捕
 
ファイブ・アイズと肩を並べて日本も華為技術(ファーウェイ)と
中興通訊(ZTE)の製品を政府調達から事実上、排除する方針を固めた。

※ファイブ・アイズ=諜報活動についてUKUSA協定を締結している
         米国・英国・カナダ・豪州・NZの5か国
        
米中貿易摩擦というより、新冷戦に入ったと指摘する向きも増えてきました。
貿易じゃなくて安全保障問題なんですね。

孟CFOは過去11年間に中国旅券を4通、香港旅券を3通、
計7通の旅券の発行を受けていたことが明らかになっており
海外出張の度、使い分けていた可能性があるだけでなく、
このほかにも指名、年齢が異なるパスポート所持の可能性があるようです。

完全に、、、、スパ…。

しかも、民間企業の問題であれば中国当局がこんなにヒステリックに
カナダや日本に警告を出さないでしょう。

※中国外務省はサイト上に、カナダ政府が米国政府の要請に基づき逮捕した華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)を即刻解放しなければ、中国政府がカナダに「深刻な結果」を約束するという声明を公表。

※在日中国大使館(東京)は9日までにウェブサイトで「(事実であれば)両国の経済協力のためにならず、強烈な反対を表明する」と非難する報道担当者の声明


つまり、孟CFOは民間人ではないということを暗に認めてしまっています。
ということはファーウェイは民間企業ではなく
中国共産党そのものであるということです。

それじゃ安全保障上の側面からファーウェイ製品は使えないでしょ、
という米国の言い分が正しいということになってしまう。

この中国の反応はマズイんじゃないの、、、
それほどに今回の逮捕劇は中国にとって衝撃が大きいということなのか。

ということで、貿易とか経済を超えた問題であることは明らかですが
日本でもファーウェイを使っていると制裁対象になりますので
ソフトバンクの基地局が懸念されます。
これを総入れ替えしていかないと制裁対象。
IPOどころの話じゃないと思うんですけれどね…。

そして、ソフトバンクの問題は、その寄与度が高い日経平均も
押し下げるでしょうし、ファーウェイに部品を提供している企業などへの
影響も懸念されます。TDKとかソニーとか。
部品供給はおよそ5000億円程度とか。

ファーウェイの存在感 日本から部品供給、約5000億円
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3867973007122018EA2000/
この問題は長期化するでしょうし、経済に及ぼす影響は小さくないと思われます。
その意味では株価は下なのかなぁとも思うのですが、、、。

※世界の主要株価インデックス一覧


②米国、長短金利逆転(3年5年、2年5年)

一般的には10年と2年の長短金利で逆転が起こると
1年前後でリセッション入りが警戒されていますが、
先週は3年と5年債の利回りが逆転したことで
アルゴが売りに動いたと指摘されています。

※5年債と3年債の利回り(下記はスプレッド(金利差)


※10年債と2年債利回り~こちらが教科書的に炭鉱のカナリアとされている

ただしまだ、リセッション入りしたわけではありません。

実際、過去4回の長短金利逆転時のS&P500はその後1年で
2桁の上昇率を記録しています。

その後、リセッションに陥るわけですが
長短金利逆転からの1年、売り方は苦労させられる可能性があるわけね。

また大統領選挙サイクルでは、新大統領誕生から3年目が最も株価が上昇します。
つまり2019年ですね。来年は株が上がるのです。

ということを考えると、
弱気で相場をみるのもどうかなぁ、、、という気もするのよね。

来年株が上がる前、つまり今年下がるところまで下がって、
発射台が低くなる可能性は否定できませんね、年末までに一段安があるかな。

FOMCも控えていますしね。まだボラの高い相場は続きそう。

ということで、まだ株式市場底打ちしたとは言えませんが
トップアウトした、とも言えないと考えています。
まだトレンドがはっきりしないので、インデックスは様子見とします。

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ドル円

しかし、米金利が低下傾向なのに、ドル円がしっかりですね。
今年のドル円の変動幅は9.99円。10円未満です。

M&A玉が支えているのか、、、??

今週は12日のCPI(消費者物価)、14日の小売売上高などが
金利を動かす米指標として注目。
弱い結果なら利上げ打ち止め感がさらに強まるでしょうから
金利がさらに低下するリスク。
そうなれば、ドル円は下落圧力が強いと思うんですけどねぇ。

※ドル円日足

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ユーロ

◆7日、イタリア議会下院が2019年予算案を可決。

コンテ首相は11日に欧州委員会ユンケル委員長と会談し
予算案を提出する予定ですので
11日までに上院での可決があるんでしょうか。

上院で否決されれば内閣は総辞職に追い込まれると報じられていますが
11日が期限、ということではないのでそれまでに上院での可決がなくても
それほど問題はないと思いますが、
少なくても年末までに上院での可決が必要とみられます。

まずは今週11日の会談が最初のヤマでしょう。

◆13日ECB理事会

資産購入は年内終了の見込みですので、年内で資産買入れ終了を確認することと
なりますが、市場の関心は利上げですね。いつになるのか。

6月のECB理事会で
「金利は19年夏にかけて現行水準 」との見通しを示しましたが

足下では欧州、ドイツの指標が弱いものが目立ち、インフレも抑制的です。
ドイツ銀行には11月末にマネーロンダリング疑惑で家宅捜索が入っており、
ドイツ銀行株は最安値を更新しています。

ドイツ銀行に家宅捜索、資金洗浄関与の疑いで
https://www.cnn.co.jp/business/35129451.html

※ドイツ銀行株 リーマンショック前は90ドル台まで高値がありましたが現在7ドル


ユーロは強気できないですね・・・。

ECBが6月に来年夏まで現行水準とした金利について、
修正があるかどうかがポイントとなりますが、
ドイツやフランス、イタリアと問題山積の中
タカ派的なスタンスにはならないだろうと思われます。

投機家ポジションはネットショートがジワリ積み上がりつつありますね。
それでもまだネットショートは低水準。
今後さらに積み上がる可能性は大いに残されています。

※IMM 通貨先物ポジション


ただ、気になるのがゴールドの値動き。

※ゴールド
 

米金利早期打ち止め観測の高まりで底入れ上昇、という感じになってきた。

ユーロ/ドル相場とゴールドって相関性が高いのよね。
まあ、ドル高なら金安、ドル安なら金高って単純な話ですけど


これが今ダイバージェンス(逆行)
どちらに寄せていくのか。金がやっぱり下がるのか、
ユーロはどこかで大きく戻っていくのか。

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ポンド

いよいよ今週11日の英議会が注目なのですが、、、。

※EUと英国のブレグジット合意案を各国議会が承認することが求められている中
英国議会がこれを承認できるかどうかが最大の難関。

英議会が承認するのは難しいとされていますが、
週末になってこんなニュースが。

メイ英首相、下院採決延期か
EU離脱合意案、首相官邸は否定 2018/12/9 16:05

https://this.kiji.is/444393483813831777

採決前に、下院が支持できるような何らかの条件をEUから引き出そうと
試みるとしている。採決延期の可否は10日に判断する。
打開策が必要だと判断すれば、採決を延期するとみられる。

ですって。

んんっ?!

11日、可決ならポンド急騰、否決なら暴落って見てた向きは多いと思いますが
採決延期の線もあるんですか。

どちらにしても11日前にはポジション取りません。

※ポンドドル


ポジションを取るならこの三角持ち合いのどちらかを明確に抜けた時でしょうけれど
今のところ可能性が高いのは下抜け。
あるいは下抜けするかに見せかけてレンジ内に戻って青のレジスタンスまで
上昇するという持ち合いの値動きかな。

黄色の点線を切ったら売り、跳ね返ったら買い。でしょうか。

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Huaweiの件で中国リスクが高まったせいか豪ドルが弱いのですが

※通貨インデックス一覧 ~豪ドルの弱さが目立つ


ということで、豪ドル円ショートがいい感じ。
※82.86円豪ドル円S中
※豪ドル円


NZドル/ドル0.6861ドルLは、一度仕切りました。。。。

※NZドル/ドル 再度押し目を狙うか。

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OPEC総会では120万バレルの減産で何とか合意をとりつけ
暴落を免れていますが、大きく上昇できる内容でもありません。

事前報道では日量140万という数字もありましたからね。

OPEC加盟・非加盟国、日量120万バレルの減産で合意 原油5%高
https://jp.reuters.com/article/opec-russia-agre-slash-idJPKBN1O622S?utm_campaign=trueAnthem:+Trending+Content&utm_content=5c0aeea704d3010aacee275c&utm_medium=trueAnthem&utm_source=twitter

6日の定例総会では減産では一致しながら合意を明確に打ち出すことができず。
非加盟のロシアの出方を見極めるため、具体的な減産量の取りまとめを先送り。

ロシアなしではOPECはまとまらないことが露呈。

来年1月にはカタールも脱退しますし、OPECの結束力は低下しています。

ということで、大幅反発は難しいんじゃないかな・・・。
(減産合意で一時5%高とはなりましたが上髭。)

※原油


この辺りでもみ合っていてくれる分にはそれほど心配ないと思いますが
50ドルを割り込んで下落が加速するようだと、さすがに株式市場も嫌気するかな。

120万バレルの減産合意では需給をタイト化させることは難しいでしょう。
イランは闇輸出していますし
(中国に幽霊船タンカーが入港、2200万バレル輸入したとみられる)
イラン産原油はサウジなどより1ドル程度安いんです。

より安い原油を購入する中国。
余剰感あふれる市場価格は、安い方の価格へとサヤ寄せされていきます。
サウジも輸出価格を下げざるを得ないでしょう。

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