2019年3月31日日曜日

さあ、新年度入りです。

新元号も発表されます。ご祝儀相場はあるでしょうか。
今は日本独自の材料で日本株全体が上がる地合いにはありませんが💦

1995年から2018年まで
日経平均は15勝9敗、
ドル円は9勝14敗

1991年から2018年まで
ダウは21勝7敗

ダウは上昇確率が高い月。
日経平均も比較的上がります。
ただ、ドル/円相場は円高傾向が強いんですね。

これは統計でしかありませんが。

米株動向からみても4月上旬は強いんじゃないかと思っていますが、
その後、日本市場は10連休に向けてポジション整理から
ダレてくるかもしれませんね。

※ 上段 ダウ、日経、米長期金利、上海総合
  下段 金、原油、VIX、韓国
  
  
ダウ、日経、上海など株価インデックスとVIX指数は
3月いろいろありましたが結局レンジなんですよ。
米長期金利は下落の一途をたどりましたが。

3か月TBと長期債イールド逆転に驚いて急落する局面がありましたが
結局レンジで再浮上する可能性は残っています。
VIXが沈静化している様をみると、ゴルディロックス再来とばかりにリスク資産に
資金が流れ込んでも不思議はありません。
原油などは3月上昇のトレンドの中にありました。

不思議なのは為替市場で、米金利下落トレンドなのに、ドル高なんですね。
そのほかの主要国が次々とハト派的になったため、消去法的に買われるのは
「今現在」高金利である米ドルだ、ということですね。

米国の政策金利は2.25~2.5%です。
日本と欧州はマイナス金利政策。円やユーロを買うと支払いコストが生じます。

豪州が1.5%、NZとカナダが1.75%。米国より低い。

2.25~2.5%の米ドルをショートするのが最もコストがかさむのです。
買っていればスワップ収入があります。

ということで、米金利はドンドコ下がるのにドルは下がらないという
摩訶不思議な相場ですが
金利が下がっていたのは米国だけではなくて、
他の国も同様に下がっていたってことでしょう。

4月から市場が落ち着くのであれば
ドル円ちょっと買ってみたいと思います。
せいぜい中旬までかな、というイメージですが。

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ただし、不安要素は少なくありませんので、
ドル円を買うなら衝撃で下がったところがあればベスト。

例えば、、、

①3月31日(日)トルコの統一地方選挙。

大勢は、日本時間4月1日の早朝になるようです。

エルドアン大統領率いるAKPが敗れた場合に、
人気取りのためにバラマキ政策をさらに追加したり
中央銀行への介入などが出てくるようだと、
さらにトルコから資金が逃げる恐れがあるとして
警戒されているようです。3月はトルコリラ下落を阻止するために
外国人のリラ売りを制限したりして
むしろトルコ株が暴落するなどの混乱が見られました。

イスタンブール、アンカラ、イズミルの三大都市の市長選の注目が高い模様。

②4月12日までに英議会はブレグジット案をまとめられるのか

メイ英首相のブレグジット協定、3度目の否決 EUは4月「合意なし」想定
https://www.bbc.com/japanese/47752915

27日、メイ首相がEUとの間で合意したブレグジット案が
英議会でまたまた否決されました。
3回目です・・・・

今後のシナリオですが、

英離脱の多数派工作、最後の攻防 議会は1日に代替案検討へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43133930Q9A330C1EA1000/

4月1日、メイ首相の案に代わる選択肢を探す議員主導の検討を再開。
27日に議員からの8つの提案を採決した際には全て反対多数で否決され、
代替案を導き出せなかったが,1日はその採決で支持が多かった
「EUの関税同盟への恒久的な残留案」や「再国民投票案」を中心に
多数の支持を得られる修正ができないかなどを検討し採決する方針。

4月12日までにEUに今後の方針を示すため
英議会の過半数の支持を得る案ができるかどうか。

4月上旬に可決できれば、EUは特別に
欧州議会選前の5月22日までの延長を認める流れ。

過半数を形成する案ができなければEUに何も示せず
4月12日に「合意なき離脱」。

それ以前に4月10日の臨時EU首脳会議で
すべての加盟国が再延期に同意しなければ、
4月12日に「合意なき離脱」になるおそれも。

なんだけど~

こんなニュースもあるようで、、、

https://twitter.com/KS_1013/status/1112268550096314371
ジョンソン元外相やコーヴ環境相が主導した国民投票の離脱派キャンペーンであるVote Leaveは運動資金を違法に使用していたと告発されており、刑事訴訟を求める声が高まっているとのこと。国民投票の正統性を疑問視することになれば投票のやり直しの可能性もある?

国民投票のやり直し、このシナリオが濃厚となれば
ポンドは買いかな、と思いますが、今ポンドは方向感がないので決め打ち厳禁。

IMM先物ショートもずいぶん買い戻されたようで
ポジションの偏りは大きくありません。
再度売り込まれるリスクも高まっていると思います。
まだ合意なき離脱となる可能性は完全にゼロではないという状況ですしね。

ということで、急落があれば買い、ただし4月前半まで。

明日からの重要イベント

4/1(月)
8:50 日銀短観
10:45 中国 財新製造業PMI
11:30 新元号公表
16:55 ドイツ 製造業PMI 改定値 前回44.7
21:30 米国 2月小売売上高 予想 前月比+0.3% 前回+0.2%
23:00 米国 3月ISM製造業景気指数 予想54.3 前回54.2


4/2(火)
12:30 RBA 豪中央銀行 金融政策会合 
  
  前回3月会合で「次の政策変更は、利上げと利下げのいずれもあり得る」と
  引き締めから中立にスタンスを変更しています。
  
  これが、中立から緩和スタンスへとシフトすることがあれば豪ドル売りの可能性。
  すでに市場では豪州の利下げを織り込み始めており、
  3/19には短期金利はRBA政策金利(現在1.5%)を下回っています。
  
  豪3年債利回り、中銀の政策金利下回る-年内の利下げ観測強まる
  https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-03-19/POLEI46TTDS001
  
  市場の方が先行して金利が下がってしまっている状態。
  政策金利を下回ったのは2016年9月以来。
  3/29時点では1.43% 
  
  10年債利回りも2%を割り込んでいます。
  
  豪10年国債利回りまた低下、株式市場も暴落
  https://www.nna.jp/news/show/1884886
  
 
 ~金融業界では、RBAが金利を引き下げるとの見方が広がっている。昨年10~12月の国内総生産(GDP)成長率が、市場予想を下回る前期比0.2%だったことから、エコノミストらはRBAに対し、金利を1.25%に引き下げるよう要求している。

  
  とうことで、利下げが織り込まれて市場が先行して下げているのですから
  今回の声明が緩和バイアスが強くなければ、
     豪ドルは一時的には反発するかもしれません。
  ただし、反発があればそこは売りかなぁ・・・・
  
  4月に米中貿易協議もニュースとして材料視されてくるでしょうから、
     安易に金融政策だけでトレードはできませんが。
  
3日(水)
23:00 米国 3月ISM非製造業景気指数 予想58 前回59.7

5(金)
22:30 米国雇用統計 NFP予想17.5万 前回 2万人 
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