2019年3月28日木曜日

年度末、期末で実需の特殊玉も交錯するでしょうし、
方向感が見極めにくいのでノーポジですが、
今日27日もっとも大きな値動きを見せたのがNZドル。

RBNZ、NZ準備銀行は政策金利を1.75%に据え置き決定、
これは予想通りでしたけど
オアNZ準備銀行総裁は
「次の政策金利の方向性は引き下げの可能性が高い」
「景気見通しのリスクバランスは下方に傾いた」とハト派姿勢を示したことで
キウイ売りが広がりました。

※通貨インデックス一覧 NZドルがドーンと下がった・・・


通貨安競争ですね、完全に・・・。

RBA・オーストラリアの中央銀行は2月会合で
引き締めバイアスから中立スタンスに転換していますし
(今後の金利政策がどちらになるかは明言を避けていますが)

カナダ中央銀行も3月会合で
追加利上げの時期を巡り「不透明性が増大」したとの認識を示していますし

ECBドラギ総裁は今日の講演で
必要ならば利上げをさらに遅らせる用意があると述べるとともに、
マイナス金利の副作用を和らげる措置を検討する方針を示しています。

日銀もしかり。
3月政府の月例経済報告で景気判断が下方修正されたことで、
4月24-25日の日銀金融政策決定会合での追加金融緩和への思惑も広がっています。
過去、景気判断が下方修正された後、日銀が追加緩和に動いているとか。

そして米国。

米連邦準備制度理事会(FRB)理事候補スティーブン・ムーア氏が
26日付NYT紙にて
「FRBは直ちに0.5ポイントの利下げを実施すべき」と主張。

スティーブン・ムーア氏は
トランプ米大統領がFRB理事候補に指名したコメンテーターです。
FRBに対し利上げを強くけん制しているトランプ政権の意向が
反映されるとの思惑が広がったとかで米金利には下落圧力です。

また、今朝の日経新聞が報じていますが
FRBは新緩和策を検討、早ければ年内に結論を出すとか。

6月にシカゴで大規模討論会で金融政策の枠組みを議論するそうですが、
なんと米国が長期金利をコントロールする政策を導入するかもですって。
日銀みたい…?!

FRBが新緩和策を検討 長期金利に上限、物価目標見直し
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42929580W9A320C1FF2000/

ということで米10年債利回りが2.36%台まで低下しているんですが
日本国債10年物の利回りも-0.1%台まで低下していて、
米国債利回り低下はドル安要因なんだけど
日本国債利回り低下は円安要因だから(マイナス深堀中よ)
ドラスティックにドル円が下がるかというと、そうでもなかったりします。

世界中のイールドが消えていく、、、、?!

先進国中央銀行がそろって緩和姿勢を明らかにする中、
メジャーカレンシーが投資しにくいからと言って
高金利通貨に手を出すのも考えものなんです。。。。

広瀬隆雄さんによると、10年債と3か月物Tビルスプレッドが逆転した
過去事例において、現在は1998年の時と酷似しているそうです。

1998年9月に一瞬逆イールドとなりましたが、一度持ち直し
2000年7月に再び逆イールドとなったのですが
この時の株価のピークは2000年8月で23か月後、
リセッション入りは2001年3月で30か月後でした。

そして、最初に逆イールド化した98年9月に起きたのがLTCMショック、
その発端はアジア通貨危機でありロシアルーブル危機でした。

つまり、98年と酷似している今、
新興国通貨、高金利通貨投資は危ないかも、ってことです。

じゃあ、何に投資すればいいの、、、って多分、株式なんですよね。
上記に記したように、逆イールドから1~2年は株は下がらないんです。

低金利です。イールド逆転ですぐに株が落ちるわけじゃないってことは
過去事例からわかっていること。今回も必ずそうなるってことじゃないんだけど
今、皆が弱気に傾いているからこそ、
大きく株が上がる可能性があるんじゃないかな…。

となると、あんまり円高にもならないんじゃないかという気がしますが
1月3日のフラッシュクラッシュのような瞬間ボラティリティが上昇し
大きく動くことがないとは言えませんので、決め打ちせず、
そんな値動きがあった場合には、安値を拾うスタンスでいようかと思います。

しかし、英国はブレグジットを決められない中でメイ首相への辞任圧力が
高まっているようで、何が何だかわかりませんが、
欧州の景気もひどいもので
イタリア政府が19年成長見通しを昨年12月の+1.0%から+0.1%に
引き下げる可能性が報じられています。
もはやイタリアネタでは市場は驚かなくなってきていますが。

年度末~新年度の特殊な時期ですので、ポジション持たずに様子見とします。
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