日米通商交渉2日目、、、ですが、
マーケットは全く意識していないようね。
16日火曜、日経平均は 22221.66(+ 52.55)
堅調推移。
15日月曜に大きく窓開け上昇した日経平均、窓埋めすることなく続伸となりました。
今日は上海総合指数も大きく上昇しており、
原油も下値固さを見せていますのでリスクオン継続という感じ。
15日月曜のNY市場ではゴールドマンサックスの1-3月期決算が
20%の減収、ほぼすべての主要業務で減収となったことで同社株が売られたことが
米株市場全体を軟調にさせたようですが
日本株はその悪い流れを引き継ぐことなく堅調推移となりました。
日経平均がしっかりした推移となっている背景の一つとして
日経平均の寄与度の高いファーストリテイルングが強い相場展開となっている
ことが指摘されていますが、ファストリの需給は信用売り残が32万株で
買い残16万株を上回る好取組状況であるだけでなく
「逆日歩」がかかっていることが注目されているようです。
この逆日歩、休日も請求されますので10連休を控えて
売り方の買戻しが入りやすい状況だというのですが、これが日経平均を
押し上げる一因となっているかもしれませんね。
また、米長期金利も上昇していますので、ドルがもっと上がってもいいのですが
ドル/円相場は111円台後半から112円台でのもみ合いに終始。
膠着しちゃってます・・・・。
ドル建てゴールドが200EMAにタッチするまでに下落しているので
(教科書的には米金利高、金安ですので不思議はない動き)
ここで下げ止まった反発するならば、米金利上昇一服するのでは
と考えることもできますが、
現在の米長期金利上昇はドル高につながっていないので
為替市場にはあまり大きなインパクトはないのかもしれません。
しかし、ドル円相場は円高リスクが随分薄れました。
本日2日目の協議に入る日米貿易交渉における「為替条項」の行方を警戒するなら
もっと円高となっていいんじゃないかと思うのですが、そうはなっていません。
足下ではブレグジットが半年延期になって安心感が出てきたとはいえ、
米中貿易協議や日米通商交渉、そして10連休を控えた時期である、、、
というリスクシナリオが点在しているにもかかわらず
大きな円高進行とはなっていません。
何故でしょう・・・・
こんなレポートがあります。
シティグループの高島修氏は
90年代終盤や2000年代半ばに比べ、目下、
円キャリー・トレードは少ないと指摘。4月15日レポ。
2000年代に円建てローンが人気となった韓国やハンガリーなどの新興国で
当時に比べ一段と金利水準が下がったことや
ユーロ圏を筆頭に、世界中で日本以外にも超低金利国・地域(つまりキャリー通貨)
が増えていることなどから
海外での円建て住宅ローンでの円キャリーは過去ほど大きくないため
過去、リスクオフ時に経験したような円高マグマは不足している・・・。
大倉キャプテンも近年ドル円の需給は構造的な変化があるようだと
お話しされていますが、これだけ日米金利差が広がっているにもかかわらず
円キャリ―は膨らんでいないことも、円高警戒が薄い一因でしょう。
まだモヤっとしてるので(^^;
ポジションは作っていません、様子見です・・・・
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