2019年6月6日木曜日

今日のサプライズはADP雇用統計。

5月ADP雇用統計: +2.7万人(予想:+18.5万人、4月:+27.5万人)

どういうことなの・・・。
2010年3月以降9年ぶりの低水準だそうです。

ひょっとすると、昨日のパウエル議長のハト派発言って
こういう数字がわかっていたから故の予防線・・・・ってのは考え過ぎかな。
ADPの数字はブレが大きくて、必ずしも雇用統計の数字がこれに準じるとも
言えないのですが、邪推してしまいます。。。

この数字受けてドル安加速するかと思ったらそうでもなくて。

※ドルストレート一覧


あれあれドル安方向に振れてからヒゲを形成して、一転ドル高進行。

金利でも上昇し始めたか?とチェックしてみても、、、

※米10年債利回り


この程度の反発、、、というか下げ止まっただけ。

なんでドル安加速しないのよ~?!といろいろ見ていたら、ここかな。

※ドル建てゴールド

前回高値とほぼ面合わせで上髭形成。ゴールド上昇一服です。
テクニカル的には、前回高値まで一気に上昇したため、
ここで利食いが入りそうなポイントに差し掛かったわけで、
ゴールド安、ドル反騰は整合性が取れる値動き。

今夜は原油も一段安。こちらは在庫増が嫌気された格好ですが

※WTI原油


EIA週間石油在庫統計

米原油在庫、677.1万バレル増(予想:84.9万バレル減)
留出油在庫、457.2万バレル増(予想:49.9万バレル増)
ガソリン在庫、320.5万バレル増(予想:63.0万バレル増)

ヒーティングオイル在庫、7.7万バレル増
クッシングの原油在庫、179.1万バレル増
米石油製品輸入、日量4.4万バレル増

なんなのこの在庫増、、、。
これを甘く見てはダメな気がしますけどね。
今夜の米株は昨日のパウエル議長ハト派発言を好感した流れを
引き継いでいるようですが。

※米主要株価インデックス


ラッセル2000は別として、ダウ、S&P500、Nasdaqが200EMAを
再び上回ってきました。しばらく200EMA挟んでもみ合う予感。
このまま底入れ完了、上昇トレンド入りとはとても思えません・・・。

原油在庫増、原油価格一段安、、、米株と原油は相関性が強い・・・はず。
足下逆行していますが、利下げ思惑が広がってなお上昇できぬ原油市場は
需給の緩みによるものですから、景気減速が明白だということかと。

ですから、足下の株価の上昇はショートカバーが一巡すれば終わるとみているんだけど
(ダウショートなのでポジショントーク(^-^;)

今夜も株価が高いワケは2つほど考えられます。

①昨日のパルエル議長の利下げ示唆ともとれる発言以外にも
 重要なメッセージがありました。
 
 これまで「非伝統的」としていた量的緩和(QE)について、
 すでに一般的な金融政策の手段と考えて差し支えないと述べたのです。
 これがQE再開の可能性を連想させたとの指摘も。
 利下げだけじゃなくて、我々には量的緩和策という手段もあるよ、
 とおっしゃったということは、米国はバランスシート縮小どころか、
 これをまた、拡大させることもあるということで
 リスク資産にとってはプラス要因。
 
②10日に引き上げるとされていたメキシコ関税ですが、明日木曜夜に合意し
 引き上げられないという一部報道が。
 
 kamadaさんのツイート
 https://twitter.com/Kamada3/status/1136295702995165184
 

 そもそも反対が多いようで…。
 
 米上院共和党、トランプの対メキシコ関税制裁を支持せず? 有力議員が警告
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/06/post-12268.php
 

もし、メキシコ関税引き上げ見送りとなれば、
メキシコショックで下げた分は
戻ってもおかしくないということに?!

今夜はADPの数字はショックでしたが、
ISM非製造業景況指数は予想より良かったこともプラス。

・米・5月ISM非製造業景況指数:56,9(予想:55.4、4月:55.5)

ということで、足下は勢いよく戻っていますが、
決して米国債利回りは上昇していませんし、
原油が崩れているのでダウショートは継続します。

ただし、ドルの方向性については自信がなくなってきました。。。
0.6989ドルで豪ドルをロングしたのですが、撤退です。
0.6979ドル割れで損切。0.700ドル台まで上がったんだけどなぁ。。。。

ダウショートだけになりました。
為替はトリッキーなので様子見。

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明日はECB理事会ですが、豪州が3年ぶりに利下げし、米国が利下げ示唆。
欧州はどのようなスタンスを示すでしょうか。


また、欧州委員会はイタリアへの過剰財政赤字是正手続きの開始を勧告。
IMFは来週6月13日、ユーロ圏に関する年次報告書を発表予定ですが
EU筋によると、イタリア債務がハードブレグジットとともに
ユーロ圏経済の主要リスクと認識していると警告するものとみられます。

この材料だけを見るとユーロは買えないよねぇ、ということで
ユーロ安となりそうなんだけど、6月は欧米勢の半期末決算ですので
ユーロには結構なレパトリの買いが持ち込まれるという指摘もあって
ユーロは意外と底堅い可能性も。

実需のマネーフローには逆らわない方がいいんだよね、、、ってことで
これも明日のイベント前にはポジションを持たずにおいた方がいいわね。
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