8月1日㈭、今夜はBOE。英国の金融政策会合。
英国の金融政策の結果を見極めたから、なんでしょうか。
BOE前後から為替市場ではドル円が大きな下落となり
クロス円もこれにつれ安となっています。
おそらくドル円下落の背景は米長期金利の急低下。
※上段ドル円15分足 下段米10年債利回り
何故急に米金利が低下し始めたのか謎ですが、
市場がFOMCでのパウエル議長のスタンスに挑むというか
催促相場の様相を呈しているような気もしますね。
ホントに利下げは今回だけってことはないよね??って。
日本時間午後11時に発表された米7月ISM製造業景況指数が
予想を下回ったことなども催促相場の様相を強めた格好。
米・7月ISM製造業景況指数:51.2(予想:52.0、6月:51.7)
ドル円相場は東京時間に109.30円台まで上昇したのですが
現在108.20円台、欧州時間からNY時間にかけて1円の下落です。
FOMC前より円高水準ですが、それでも俯瞰で見ればレンジ相場の中。
ドル円で円高というよりも、全般ドル高なのでストレート通貨で
ユーロ、ポンド、オセアニアが弱く、クロス円で円高です。
つまり、ドル高円高の相場ですね。
※通貨インデックス一覧 ドルに加えて円も強くなってきた。
日銀が動かぬ中、世界の中央銀行が緩和に舵を切っていることが
円高の背景でしょうか。今日のBOEを受けOISの金利先物市場では
英国の11月会合での利下げの可能性が34%程度にまで上昇してきました。
前回の会合でBOEのカーニー総裁は
「利下げを期待する市場と中銀の予測との間に前例のない乖離があり、
その対応策を検討している」とし、「BOEは漸進的な引き締めが必要」
との立場を示していました。
英国は2018年8月に0.25%の利上げを実施しているんですよ。
もう1回の利上げがあるかも、、、というトーンだったのですが、
それがきれいさっぱり消え失せたようです。
まとめておきます。
7月英BOE MPC会合
■0.75%の政策金利の据え置きを9対0で決定
・ブレグジットでは、金利はどちらサイドにも動く可能性がある
・緩やかで限られた利上げが適切だが、
世界景気の回復やスムーズなブレグジットの移行が必要
・5月から通商摩擦が増大している
■四半期インフレ報告:なんと「合意なき離脱」がなかった場合の見通し。
19年GDP見通しは+1.5%から+1.3%に下方修正
20年GDP見通しを+1.6%から+1.3%に下方修正
21年GDP見通しは+2.1%から+2.3%に上方修正
~19年と20年の成長見通しを引き下げ
1年後のインフレ率は1.9%(前回1.72%)
2年後のインフレ率は2.23%(前回2.05%)
3年後のインフレ率は2.37%(前回2.16%)
~インフレ見通しを1年先から3年先にわたり引き上げ
「合意なき離脱」がない前提での見通しで19~20年の成長見通し下方修正です。
合意なき離脱となった場合は、もっと悪いということに。。
■カーニーBOE総裁会見
「英国のインフレ圧力は強まっている」
「ブレグジットへの反応はどちらサイドもあり得る」
「合意なき離脱の可能性が増している」
「合意なき離脱は、ポンド安と成長鈍化を意味する」
「合意なき離脱で追加緩和するか断言できない」
金融緩和に関連した英国の政策ポリシーの発言は特になかったのですが
「合意な離脱」を想定した見通しは
9月に議会が再開してから作成するとかなんとか、、、。
インフレ圧力は強まっているとしながらも、
今年から来年の成長率見通しを引き下げている(合意なき離脱がなくても)ため、
市場は利上げではなく、利下げの可能性を織り込みはじめようとしています。
ということで、ポンドは大きく巻き戻すこともなく
下落を続けている状況です・・・。
ポジションはユーロ円ショート継続。
ダウを26950ドルで再ロングエントリーしました。
業績相場が思ったより悪くないことに加えて
金利が低下していく中においては、株のバリュエーションのほうが
魅力が大きいと感じる投資家が多いのではないか、、、ということで。
※追記
寝る前にマーケットチェックしたら、ダウ急落(゚Д゚;)
ポジションは26860ドルで手仕舞いました。あっけな~(AM2:35)
トランプ砲です。この報道でリスクオフ気味に動いているようです…。
トランプ米大統領「9月1日から3000億ドルの中国製品に10%関税を課す」
米中貿易交渉は今週再開されましたが、特に何も決められずに閉幕。
9月に再開との報道があっただけで、拍子抜け。
中国は時間稼ぎをしているように見えますよね。
ということでトランプ大統領、堪忍袋の緒が切れたか。
米長期金利は1.8%台まで下落、米中対立激化で
債券買いでしょうか。。。あれれ。米株買いはしばらく様子見ですね。
ユーロ円ショートは継続。
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